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東海道新幹線の新型車両「N700S」 量産車を初公開

 来月1日から営業運転が始まるのを前に、東海道新幹線の新型車両「N700S」の試乗会が13日に行われました。

 来月1日にデビューする「N700S」は、東海道新幹線としては13年ぶりとなるフルモデルチェンジで、13日の試乗会では、実際の営業運転で使われる「量産車」が初めて公開されました。

 東京駅の新幹線ホームには、16両編成の「N700S」が姿を現し、午前10時すぎに報道関係者など、参加者を乗せて新大阪駅に向けて出発しました。

 「N700S」では、営業最高速度は時速285キロと、これまでと変わりませんが、従来の車両と比べて、騒音や空気抵抗を低減させるなど、乗り心地が向上しているのが特徴です。

 車内の設備や環境も、これまでより大きく改善されていて、すべての座席にコンセントが設置されているほか、シートには背もたれと座面が連動して動くリクライニング機能が採用されています。

 また、荷物を載せる荷だなには置き忘れ防止のための照明システムが導入され、車内トイレも最大で20%ほど広くなるなど利便性や快適性が向上しています。

 JR東海新幹線鉄道事業本部の上野雅之副本部長は、「東海道新幹線の新しい時代を象徴する車両が完成した。新型コロナウイルスによって、新幹線の利用者が大きく落ち込んでいるので、N700Sの導入によって利用者が少しでも増えることを期待したい」と話していました。

◇海外への本格的販売も視野
 「N700S」は東海道新幹線の車両としては、13年ぶりのフルモデルチェンジとなります。

 JR東海は2回目の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて開発を進めてきて、2年前の平成30年から試験車による走行試験が続けられてきました。

 また、新型の車両は海外への本格的な販売も視野に入れて開発され、東海道新幹線の基本である16両編成以外の12両や8両など、さまざまな車両数で編成を組むことが可能となっています。

◎新型車両「N700S」 現在の車両との違いや歴史は

 13年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型の東海道新幹線「N700S」は現在の車両とどう違うのかまとめました。

◇外観
 まずは外観です。

 現在の「N700A」と比べると、一見、これまでと変わらない感じがしますが、先頭部分は若干、左右にエッジを立てた形状になっています。

 「デュアルスプリームウィング形」という形状が採用されていて、これまでより騒音や空気抵抗を低減させているといいます。

 また、ヘッドライトには東海道新幹線としては初めて、「LEDライト」が採用されています。

 ちなみに「N700S」の「S」は「Supreme(最高の)」の頭文字からとったもので、車体の横には金色で「N700S」の文字や「S」をイメージした青色のラインが描かれています。

◇走行性能
 走行の基本性能も進化しています。

 営業最高速度は時速285キロと、これまでと変わりませんが、試験走行では時速360キロを超えるスピードを記録しています。

 ブレーキシステムも改良され、地震発生時のブレーキ距離は「N700A」よりも5%短縮されました。

 また、自然災害などで停電しても自力で走行できるバッテリーを搭載していて、停電でいったん止まっても避難しやすい場所まで簡単に移動することができます。

◇車内環境
 一方、車内の環境も変わりました。

 これまで窓際の席にしか無かったコンセントが、すべての座席のひじ掛けに取り付けられたほか、リクライニング機能はより快適な座り心地を追求した結果、背もたれに連動して座面が数センチ沈み込むようになっています。

 また、セキュリティー対策も強化され、防犯カメラは車両の両端だけだったのが天井部分にも設置され、1両当たり6台に増設されています。

◇東海道新幹線の歴史
 東海道新幹線の歴史についてもまとめました。東海道新幹線が開業したのは1964年10月、前回の東京オリンピックが開催された年でした。

◇初代の「0系」
 初代は先頭車両が「だんご鼻」でおなじみの「0系」で、当時の最高速度は時速210キロで、東京と新大阪を4時間で結んでいました。

◇2代目の「100系」
 1985年には2代目の「100系」が登場し、その後、最高速度は時速220キロになりました。

◇劇的高速化 3代目の「300系」
 劇的に高速化が進んだのは、1992年に登場した3代目の「300系」で、最高速度は時速270キロと、大幅に引き上げられました。

 東京ー新大阪間の所要時間が2時間30分と大幅に短縮されました。

◇「700系」登場
 その後、1999年に「カモノハシ」の愛称で親しまれた「700系」が、2007年には5代目の「N700系」が登場しました。

 そして、2013年に現在の「N700A」が投入され、その後、最高速度は時速285キロまで引き上げられました。

 新型車両「N700S」は、JR東海が2回目の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて開発してきたもので、7月1日にデビューします。

◇N700Sは何代目?500系は?
 「『N700S』はいったい何代目?」

 インターネット上ではこんな意見も見られました。そこで、JR東海の広報担当者に疑問をぶつけてみました。

 広報担当者、「東海道新幹線としては、『N700S』は6代目となります」

 記者が想定していた数字と違っていたので、さらに詳しく聞いてみました。

 すると、JR東海としては初代が0系、2代目が100系、3代目が300系、4代目が700系、5代目がN700Aタイプ、そして今回のN700Sを6代目とカウントしているということです。

 あれ、でも500系はどうなるのか、それにN700A“タイプ”って何?

 これについて、JR東海の担当者からは次のような回答がありました。

 「500系についてはJR西日本が投入した車両なので、JR東海としては東海道新幹線にはカウントしていません」

 「5代目のN700Aタイプは『N700系』と『N700A』の2つの車両を指しています。N700Aは『N700系』を改良した車両なので、6代目とは考えていません」

 では、今回のフルモデルチェンジとブラッシュアップは何が違うのか尋ねてみると。

 広報担当者、「大きなポイントは先頭車両の形状や駆動システムなど、基本的な設計や性能が進化しているかどうかです。JR東海としてはフルモデルチェンジした車両のみ、何代目としてカウントしています」
| 雑感 | 15:43 | comments(0) | - |