2020.02.19 Wednesday
自己破産7万超 増加傾向続く キャッシュレス化の影響も
借金が返済できなくなった人が自己破産した件数は、去年1年間におよそ7万3000件と、2年連続で7万件を超え増加傾向が続いています。
専門家は、「返済能力が不十分なのに安易にカードローンなどを利用するケースがあるほか、キャッシュレス化で家計の状況をきちんと把握できていない人も多くなっている」と分析しています。
最高裁判所によりますと、借金を返済できなくなった人などが全国の裁判所に自己破産を申し立てた件数は、このほどまとまった速報値で去年1年間に7万3095件と2年連続で7万件を超えました。
自己破産の件数は、景気の低迷が続き違法なヤミ金融が多かった2003年におよそ24万件とピークに達し、その後、消費者金融に対する規制などで減少が続いていましたが、2016年から増加に転じています。
要因の1つとして、返済能力が不十分にもかかわらず安易に銀行のカードローンなどを利用するケースがあり、多重債務につながっていると指摘されています。
ニッセイ基礎研究所の井上智紀主任研究員は、「一部の銀行のカードローンで過剰な融資が行われていることや、キャッシュレス化が進んで家計の状況を十分把握せずに借金をする人が多くなっていることが背景にある。さらに、働き方改革の影響で給料の手取り額が減り生活費の足しに借金をするケースもある」と分析しています。
◇自己破産した男性「スマホはお金を借りやすい」
借金が返せなくなり去年、自己破産をした50代の男性は、スマートフォンでローンを申し込んだのをきっかけに多重債務に陥ったといいます。
男性は、「直接、担当者と会うこともなく、ボタンを押せば手続きができるのでスマートフォンの場合は、お金を借りやすい。深夜でも借り入れの申し込みが可能なので、つい手を出してしまった」と話しています。
また、別の30代の男性は、銀行のカードローンを利用して借金が膨らんでいったといいます。
男性は、「もともとカードローンを申し込んだわけではなく『使わなくてもいいので契約しませんか』と銀行の担当者に言われて契約した。ちょっとしたことでお金が必要になり、少し借りては返すということを繰り返して最終的に返せなくなった。審査が簡単だという印象はあった」と話していました。
専門家は、「返済能力が不十分なのに安易にカードローンなどを利用するケースがあるほか、キャッシュレス化で家計の状況をきちんと把握できていない人も多くなっている」と分析しています。
最高裁判所によりますと、借金を返済できなくなった人などが全国の裁判所に自己破産を申し立てた件数は、このほどまとまった速報値で去年1年間に7万3095件と2年連続で7万件を超えました。
自己破産の件数は、景気の低迷が続き違法なヤミ金融が多かった2003年におよそ24万件とピークに達し、その後、消費者金融に対する規制などで減少が続いていましたが、2016年から増加に転じています。
要因の1つとして、返済能力が不十分にもかかわらず安易に銀行のカードローンなどを利用するケースがあり、多重債務につながっていると指摘されています。
ニッセイ基礎研究所の井上智紀主任研究員は、「一部の銀行のカードローンで過剰な融資が行われていることや、キャッシュレス化が進んで家計の状況を十分把握せずに借金をする人が多くなっていることが背景にある。さらに、働き方改革の影響で給料の手取り額が減り生活費の足しに借金をするケースもある」と分析しています。
◇自己破産した男性「スマホはお金を借りやすい」
借金が返せなくなり去年、自己破産をした50代の男性は、スマートフォンでローンを申し込んだのをきっかけに多重債務に陥ったといいます。
男性は、「直接、担当者と会うこともなく、ボタンを押せば手続きができるのでスマートフォンの場合は、お金を借りやすい。深夜でも借り入れの申し込みが可能なので、つい手を出してしまった」と話しています。
また、別の30代の男性は、銀行のカードローンを利用して借金が膨らんでいったといいます。
男性は、「もともとカードローンを申し込んだわけではなく『使わなくてもいいので契約しませんか』と銀行の担当者に言われて契約した。ちょっとしたことでお金が必要になり、少し借りては返すということを繰り返して最終的に返せなくなった。審査が簡単だという印象はあった」と話していました。
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