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沢尻エリカ被告に懲役1年6か月求刑 女優復帰「考えてない」

 女優の沢尻エリカ被告が合成麻薬のMDMAなどを所持していた罪に問われている事件の初公判で、沢尻被告は起訴された内容を認めたうえで「女優への復帰は考えていない」と述べました。

 一方、検察は19歳のころから違法薬物を使い常習性があったとして、懲役1年6か月を求刑しました。

 女優の沢尻エリカ被告(33)は去年11月、東京・目黒区の自宅マンションで合成麻薬のMDMAやLSDを所持していた罪に問われています。

 東京地方裁判所で初公判が開かれ、沢尻被告は黒のスーツ姿で黒い髪の毛をポニーテールにして結んで法廷に入り、背筋を伸ばして証言台の前に立ちました。

 はじめに名前の確認で「沢尻エリカと申します」と述べたあと、職業については「無職です」と述べました。

 裁判官から起訴された内容に間違いがないか問われると、沢尻被告は「間違いありません」と述べ、認めました。

 弁護士も起訴された事実について争わないとしました。

 沢尻被告は落ち着いた様子で、聞かれたことに対してはっきりとした口調で答えていました。

 一方、検察は冒頭陳述で、被告が19歳のころから大麻やコカインなど違法薬物を使い始め、知人から入手していたと述べました。

 警察が捜索した際には沢尻被告自身が、「お守り袋の中にMDMAやLSDが入っています」と述べ、捜索の結果、お守り袋とアクセサリーケース、冷蔵庫の3か所から違法薬物が見つかったと説明しました。

 そして、検察官が被告に対し、押収した薬物を示したうえで被告の物かを確認すると、沢尻被告は裁判官のほうを向いて「はい、間違いありません」と述べました。

 弁護側の証人として法廷に立った入院先の病院の医師は、検査の結果、MDMAやLSDについては依存症ではないものの、大麻については軽い依存が見られると説明しました。

 医師は、「大麻については撮影の期間中は使っていないということだが、長い休みの時には使用し、少し使用量が増えることもあったようだ」と述べました。

◇被告人質問 詳細
 被告人質問では、最初に弁護士が仕事上の関係者への影響を尋ねました。

 沢尻被告は、「関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしました。撮影の撮り直しを余儀なくされ、スタッフやキャストの皆様に大変な負担をかけました。経済的にも大きな損害を与えてしまったことを本当に申し訳なく思います」と謝罪しました。

 現在の病院での生活については、「病院に入院し、医師の診察のもとで薬物が体に与える影響について勉強しました。薬物への依存度についてはMDMAやLSDなどの幻覚剤に対しては依存が認められず安心しましたが、大麻は自分ではやめられると思っていたので、精神的依存があったのはショックでした」と答えました。

 違法薬物との関わりについて、弁護士から「違法薬物と関わることが何をもたらすと思いますか」と聞かれると、沢尻被告は、「逮捕されて多くを失って初めて気がついたこと。それは、自分の中では薬物をコントロールできる、いつでもやめられると思っていた。それは大きな間違いでした。薬物を制することができると思っていましたが、薬物に制される状態になっていました。本当に私を心配して叱ってくれた正しい意見に耳を傾けず、現実逃避した世界で偽りの友情にとらわれて抜け出せなかった。彼らと過ごした非生産的な日常はすべてが幻でした。結果、すべてが害でした。心の底から後悔しています」と、ことばを選びながら、女優らしく、落ち着いた声でゆっくりと話しました。

◇沢尻被告「女優への復帰 考えていない」
 弁護士が今後の生活について尋ねる中で女優への復帰について触れると、沢尻被告は、「復帰については考えていません。影響力のある立場の人間としてあまりに身勝手な行為により、多くの方を裏切り、傷つけました。その代償はあまりに大きく、復帰を語る資格は無いと思っています」と述べました。

 検察官から、「有名人が薬物の事件で逮捕される報道を見て、どういう結果になるかわかっていたのに、なぜやめなかったのか」と問われると、沢尻被告はしばらく沈黙し、小さな声で「誘惑を絶つことができませんでした」と答えました。

 「薬物犯罪は再犯が多いが、どうすれば再犯しないと思いますか」と問われると、「ことばでいうのは簡単ですが、しっかりと注意して、やらないと誓っていくことだと思っています」と答えていました。

◇沢尻被告「更正が唯一の償い 必ず立ち直る」
 検察は19歳の頃から違法薬物を使い常習性があったとして、懲役1年6か月を求刑しました。

 一方、弁護側は執行猶予の付いた判決を求めました。

 審理の最後、沢尻被告は裁判官から証言台の前に立つよう促され、意見を述べる機会を与えられました。

 沢尻被告は、「支えてくれた家族や友人、仕事のスタッフ、そしてファンの皆様にはこのような形で裏切ってしまったことを深くおわび申し上げます」と改めて謝罪しました。

 そのうえで、「すべては自分の甘さが招いた結果で後悔してもしきれませんが、謝って許されるとも思っていません。しっかりと罪の重さを自覚して、全力で更生していくことが自分にできる唯一の償いだと思っています。必ず立ち直っていきたいと思います」と述べ、法廷をあとにしました。

 裁判はこの日で審理を終え、判決は2月6日に言い渡されます。
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