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新型肺炎 不安を感じる4つの点 「正しく怖がる」ために
 連日、感染者数が増える新型コロナウイルス。国内でも関係機関に相談が殺到するなど、不安を感じる人も多くなっています。感染症は、正確な情報を知って備える「正しく怖がる」ことが大事だと言われているので、これまでわかっていることをまとめてみます。

◇不安を感じる4つの点
 まず不安を感じる点について。

1.「感染者や死者の増加」
 中国を中心に急速に患者や感染した人が増えています。中国ではこのところ、感染した人の数が連日1000人以上増え、全世界で感染した人は7000人を超えました。亡くなった人も100人を超え、歯止めがかかっていません。WHOなどによりますと、死亡した患者は高血圧や糖尿病、それに心臓や血管の病気といった免疫を低下させるような持病があった人が多かったということです。

2.「感染は濃厚接触だけ?」
 感染力は「患者から何人に感染が広がるか」ということではかりますが、今回の新型コロナウイルスの場合、WHO(世界保健機関)は1.4人から2.5人だとしています。基本的には、せきやくしゃみなどの飛沫感染で広がり、濃厚接触すると感染すると言われていますが、家族や医療関係者以外でも感染が報告されているのは不安材料です。

3.「潜伏期間中も感染か」
 症状が出ていない潜伏期間中にも感染するという中国からの報告があり、気付かないうちに広がっているのではないかという懸念もあります。

4.「特効薬やワクチンがない」
 新型コロナウイルスはこれまで経験したことがなかった新型のウイルスなので特効薬やワクチンはありません。

◇別の側面にも目を
 こうして見てみると、改めて不安を感じる人も多いと思いますが、一方で別の側面があることも知っておく必要があると思います。

1.「中国以外の感染はまだ少ない」
 中国以外で感染した人の数は、世界中あわせて今のところおよそ100人で、中国国内に比べて桁違いに少ない状態です。参考までに毎年流行するインフルエンザでは、ピーク時には日本国内で1週間だけで200万人以上が感染します。

2.「重症化は20%」
 WHOによりますと、感染しても重症化する人は20%で、ほとんどの人の症状は軽いとされています。たとえ感染したとしても全員が肺炎になるということではありません。

3.「対症療法で回復 特効薬やワクチン開発中」
 特効薬はありませんが、酸素吸入や脱水の際の点滴など対症療法で回復している人も多くいます。薬も大事ですが、人間が持つ免疫の力で回復することも多いのが感染症です。また、特効薬やワクチンの開発を目指した研究も進められています。アメリカでは3か月以内にワクチンの臨床試験が始まる見通しです。

4.「手洗いと消毒で予防可能」
 さらに、手洗いと消毒で予防は可能だとされています。

◇情報を整理して備えを
 今の状況で不安な情報に目が行くのは、ある意味、しかたないことだと思います。新型コロナウイルスが変異して感染力や病原性が高まるおそれなど予測できない部分も多いですが、情報を冷静に整理することが「正しく怖がる」ことにつながります。

◇私たちにできる対策は
 私たちにできることとして、WHOや厚生労働省は通常の感染対策を推奨しています。

 ウイルスが手に付いた状態で鼻や口を触って感染することが多いとされているので、きちんと手洗いすることが最も重要です。また、アルコール消毒も有効だとされています。

 さらに、せきやくしゃみが出る場合には、マスクやティッシュで口を覆うなどすることが大事です。

 マスクなどがない場合も、口を手で覆うのではなく袖口や腕で覆うことで、ウイルスを拡散させるリスクを減らすことができます。

 万が一、感染した疑いがある場合は、いきなり医療機関を受診するのではなく、あらかじめ電話などで連絡するよう厚生労働省は呼びかけています。

 厚生労働省が設けているコールセンターの電話番号は、03−3595−2285で、受付時間は午前9時から午後9時までです。
| 福祉・医療と教育 | 20:13 | comments(0) | - |