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地球温暖化で台風の移動速度遅く 被害拡大のおそれ
 地球温暖化が現在のペースで進んだ場合、日本付近を通過する台風の移動速度が遅くなり、被害がより大きくなるおそれがあることが気象庁気象研究所などの研究で分かりました。

 研究を行ったのは、つくば市にある気象研究所の山口宗彦主任研究官などのグループです。

 気候予測データベースを使って、過去のデータをもとにした再現と、現在のペースで温暖化が進んだ場合の将来の予測を比べ、台風の移動速度がどのように変化するかを調べました。

 その結果、日本がある中緯度帯では移動速度が遅くなり、今世紀末ごろの東京付近では、およそ10%遅くなって平均速度が時速31キロになるということです。

 気象研究所によりますと、温暖化によって上空の偏西風がいまより北で吹くようになり、台風を東に移動させる風が弱まることが原因とみられるということです。

 一般的に台風は、速度が遅くなると大雨や暴風にさらされる時間が各地で長くなり、被害が拡大する傾向があります。

 気象研究所は温暖化の対策がさらに取られなかった場合、台風の被害が現在よりも大きくなるおそれがあるとしています。

 山口主任研究官は、「今後は温暖化による影響を地点ごとにも詳しく調べて、地域ごとの防災につなげられるようにしていきたい」と話しています。
| 環境とまちづくり | 23:24 | comments(0) | - |