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秋の叙勲4113人が受章
 ことしの「秋の叙勲」の受章者が発表され、各界で功労のあった、合わせて4113人が受章することになりました。

 ことしの「秋の叙勲」を受章するのは
▽「桐花大綬章」が1人
▽「旭日大綬章」が6人
▽「瑞宝大綬章」が1人です。

 また、
▽「旭日重光章」と「瑞宝重光章」が合わせて51人
▽「旭日中綬章」と「瑞宝中綬章」が合わせて379人
▽「旭日小綬章」と「瑞宝小綬章」が合わせて867人など、全体で4113人となっています。

 このうち、民間からの受章者は1967人と、全体の47.8%を占めたほか、女性の受章者は411人で全体の10%となっていて、民間、女性ともに今の制度になった平成15年秋以降で最も高い割合となりました。

▽「桐花大綬章」は、参議院議長などを務めた伊達忠一さんが受章します。

▽「旭日大綬章」は、元三井物産社長で、NHK経営委員会委員を務めている槍田松瑩さん、元日本生命社長の岡本圀衞さん、自民党総裁や財務大臣などを務めた谷垣禎一さん、元九州電力社長の松尾新吾さん、国家公安委員長などを務めた溝手顕正さん、参議院の憲法審査会長などを務めた柳本卓治さんの6人が受章します。

▽「瑞宝大綬章」は、元検事総長の小津博司さんが受章します。

▽「旭日重光章」は、拉致問題担当大臣などを務めた中山恭子さんらが受章します。

▽「旭日小綬章」は映画「カンゾ−先生」で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞するなど、喜劇から社会派の作品まで幅広く活躍する俳優の柄本明さん、テレビや映画に多数出演し、NHK連続テレビ小説「おしん」の母親役でも知られる俳優の泉ピン子さん、「三百六十五歩のマーチ」が大ヒットし、明るい人柄で多くの人に親しまれる歌手の水前寺清子さん、「夜明けのスキャット」など多くのヒット曲で知られ、童謡を通じて日本語の美しさを伝える活動も行う歌手の由紀さおりさんらが受章します。

 このほか、▽外国人叙勲では、アメリカのパネッタ元国防長官が「旭日大綬章」を受章するなど、合わせて66の国や地域から136人が受章することになりました。

 叙勲の親授式や伝達式などは今月7日から行われます。

◇「桐花大綬章」受章 伊達忠一さん
 「桐花大綬章」を受章する伊達忠一さんは80歳。

 北海道議会議員などを経て、平成13年の参議院選挙で初当選し、参議院議員を3期18年務めました。

 この間、内閣府副大臣のほか、参議院自民党の国会対策委員長や幹事長を歴任し、平成28年8月からは、参議院議長を務めました。

 伊達さんは、「本当に感激だ。議長として、中立を保たなければならず、それをしっかりと守りきったことで、いい評価をいただいたのではないか」と述べました。

 そして、「議長の3年の間に、天皇陛下の退位と即位に巡り会えたほか、ロシアの議会での演説などを経験させてもらい、感謝でいっぱいだ」と振り返りました。

 そのうえで、「参議院が衆議院にないものを補完し、国民のためになっていくような政治であってほしい。国民本位の政治を貫いていくことが大事で、大いに努力してもらいたい」と述べました。

◇「旭日大綬章」受章 槍田松瑩さん
 「旭日大綬章」を受章する槍田松瑩さんは76歳。

 大手商社、三井物産で社長や会長を務め、利益を追い求めるだけではない、仕事の内容を重視する人事制度改革に力を入れました。

 また、大手商社でつくる日本貿易会の会長や経団連の副会長を務め、日本企業が海外でビジネスを行いやすくなるよう積極的に提言を行い、環境の整備に尽力しました。

 現在はNHK経営委員会委員も務めています。

 受章にあたって、槍田さんは、「このたび、勲章をいただくことになり身に余る光栄に存じます。戦後の経済成長と共に国の内外を問わず、多くのかたがたとさまざまな仕事をしてまいりましたが、日本ならびに諸国の皆様の豊かなくらしの実現に僅かばかりでも貢献できたとしたらこの上ない幸せです。今後も微力ながら皆様のお役に立てるよう努力してまいりたいと思っております」というコメントを出しました。

◇「旭日大綬章」受章 岡本圀衞さん
 「旭日大綬章」を受章する岡本圀衞さんは埼玉県出身の75歳。

 生命保険最大手の日本生命で社長や会長を歴任し、平成23年の東日本大震災の際は、社長として契約者への迅速な対応や復興の支援に当たりました。

 また、経済同友会の副代表幹事のほか、ことし5月までは経団連の副会長を務め、財界活動にも積極的に取り組みました。

 今回の受章について岡本さんは、「身に余る光栄に存じます。生命保険業は、公的保障を補完する重要な役割を担っており、引き続きその使命・責任を真摯に果たしていくことが求められます。この栄えある受章が会社や業界の皆様の励みとなり、サービスの更なる向上、そして、お客様からの信頼へとつながれば私にとってこの上ない喜びです。今回の栄誉に報いるべく、生命保険業、ひいては地域、社会の発展に貢献できるよう、微力ながら力を尽くしてまいる所存です」とコメントしています。

◇「旭日大綬章」受章 谷垣禎一さん
 「旭日大綬章」を受章する谷垣禎一さんは74歳。

 弁護士で、昭和58年の衆議院の補欠選挙で初当選し、財務大臣や国土交通大臣などを歴任し、平成21年に自民党が野党に転じた後、党の総裁を務めました。

 第2次安倍政権の発足後は、幹事長を務めましたが、自転車事故で大けがをして、おととし政界を引退しました。

 谷垣さんは、「はじめは体調が心配だったが、ありがたいことだから、お受けした。支えてくださった方への感謝の気持ちが第一だ」と述べました。

 そして、「10年前、自民党は大敗して野に下り、私は総裁になった。もう1回、国民に信頼してもらえる政党にするという思いで職にあたり、与党に戻ることができ、この間のことは、思い出深いことばかりだ」と振り返りました。

 一方、「いま国際政治が大きな転換期に入っており、長期政権が続いているのは望ましいと思うが、長く続くと飽きも生じる。『自民党の将来は、こういう次が用意してある』というものがないと、飽きを乗り越えることはできないのではないか」と指摘しました。

 また、今後の抱負について、「パラリンピックをお手伝いしたいし、障害者のポジションをよくしていくためにできることを、少しでもしたい」と述べました。

◇「旭日重光章」受章 中山恭子さん
 「旭日重光章」を受章する中山恭子さんは79歳。

 旧大蔵省出身で、平成14年の小泉総理大臣の北朝鮮訪問のあと、内閣官房参与として、北朝鮮による拉致事件の被害者や家族への対応にあたりました。

 平成19年の参議院選挙に自民党から比例代表で立候補して初当選し、福田改造内閣で拉致問題担当大臣を務めました。

 そして、ことしの参議院選挙には立候補せず、政界を引退しました。

 中山さんは、「仕事は1人でできるものではなく、すべてチームワークでやってきた。受章はありがたく大変光栄なことで、仲間たちと一緒にいただくと思っている」と述べました。

 そのうえで、拉致問題について、「『やれそうかな』と思っては途絶えることの繰り返しで、達成感はほとんどない。安倍総理大臣がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談すれば、可能性はあると思っていて、そこにいちるの望みを託している」と述べました。

 また、憲法改正について、「日本国民を守るという概念が現行憲法にはない。唱えていれば平和でいられるというような国際社会ではなく、日本の平和を守れる憲法に改正しなければならない」と強調しました。

◇「旭日小綬章」受章 柄本明さん
 「旭日小綬章」を受章する俳優の柄本明さんは東京都出身の71歳。

 会社勤めを経て演劇活動を始め、昭和51年に劇団「東京乾電池」を結成し、その後、多くの舞台や映画、テレビドラマで活躍を続けています。

 コメディーから悪役まで幅広い役柄をこなし、平成10年に公開された映画「カンゾー先生」では日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞しました。

 また、平成18年に放送されたNHKの大河ドラマ「功名が辻」に豊臣秀吉の役で出演し、サル顔と言われた秀吉に近づけようとメイクまでこだわり、存在感のある演技を見せました。

 受章について柄本さんは、「大変光栄で名誉なことで、うれしく思ってはいますが、何で自分が、という感じです」と喜びを述べたうえで、「去年亡くなった妻がいちばん喜んでくれるのではないかと思います。映画で賞をもらったときに『家族に感謝したことは一度もないね』と怒られたことがあったので、彼女に感謝したい」と亡くなった妻で俳優の角替和枝さんに思いをはせていました。

 そして、今後について、「劇団で演出も手がけているので、やりたい仕事はまだまだいくらでもあります。『これから頑張れ』ということだと思って取り組んでいきたい」と話していました。

◇「旭日小綬章」受章 泉ピン子さん
 「旭日小綬章」を受章する俳優の泉ピン子さんは東京都出身の72歳。

 18歳で歌謡漫談家としてデビューしたあと昭和50年から放送されたテレビのワイドショー番組でリポーターとして人気を集め、その後、俳優としてテレビドラマを中心に活躍を続けています。

 昭和58年から放送され社会現象にもなったNHKの連続テレビ小説「おしん」では、さまざまな困難に直面する主人公を支える心優しい母親を演じました。

 民放のドラマ「渡る世間は鬼ばかり」など、脚本家の橋田壽賀子さんが手がけた作品に数多く出演してきたほか、最近も連続テレビ小説「マッサン」や大河ドラマ「西郷どん」などに出演し、存在感のある演技を披露しています。

 また、バラエティー番組などでも軽妙な語り口で人気を集めています。

 受章について泉さんは、「縁がないものと思っていたので本当にびっくりしていますが、この道一筋でやってきたことが間違いじゃなかったなと、今回ご褒美をいただいたことをうれしく思います。亡くなった父親と、橋田先生にはすぐに報告し、感謝の思いを伝えることができました」と話していました。

◇「旭日小綬章」受章 水前寺清子さん
 「旭日小綬章」を受章する歌手の水前寺清子さんは熊本市出身の74歳。

 12歳で上京後、夜間の音楽学校に通いながらコンクールなどに出場し、19歳の時、星野哲郎さんが作詞した「涙を抱いた渡り鳥」でデビューしました。

 昭和44年には「三百六十五歩のマーチ」がセンバツ高校野球の入場行進曲に使われて大ブレークし、テレビコマーシャルなどにも使われて水前寺さんの代表曲となりました。

 NHK紅白歌合戦には昭和40年以降22回連続で出場し、司会も4回務めています。

 5年前には歌手生活50周年を迎え、その後もカナダのトロントやアメリカのニューヨークでコンサートを行うなど、国内外で精力的に活動しています。

 受章について水前寺さんは、「私には全く関係ないものだと思っていて、何で私が受章するんだろう、びっくりというのが本当の気持ちです」と語ったうえで、「三百六十五歩のマーチ」を発表した当時を振り返り、「演歌をずっと歌ってきたので、ある日突然『マーチ』を歌うと星野先生に言われてちょっと戸惑う気持ちもありました。何十年たっても若い方が歌ってくださるのを見て、本当に感謝しています」と話していました。

 そして今後について、「周りの皆さんに支えられながら一歩一歩進んで行けたらありがたいなと思っています。前回の東京オリンピックの年にデビューしたので、来年の東京オリンピックが見られるのも楽しみにしています」と話していました。

◇「旭日小綬章」受章 由紀さおりさん
 「旭日小綬章」を受章する歌手の由紀さおりさんは群馬県出身の72歳。

 子どものころから童謡を歌う歌手として活動し、昭和44年、「夜明けのスキャット」で本格的にデビューしました。

 透明感のある歌声で人気を集め、NHK紅白歌合戦には姉の安田祥子さんとのユニットを含め、23回出場しています。

 平成23年には、アメリカのジャズオーケストラの「ピンク・マルティーニ」との共演で昭和の歌謡曲などを歌ったアルバムが海外で大ヒットするなど、国際的にも高く評価されています。

 俳優やタレントとしてもテレビドラマやバラエティー番組に出演するなど、幅広い活躍を続け、ことしデビュー50年を迎えました。

 由紀さんは、「デビュー50年、そして新しい時代という1つの区切りの時にもう少し頑張って歌って行けたらいいなと思っているところで、頑張りなさいと背を押してくれました。評価をいただいたというのは非常に光栄なことです」と受章の喜びを語りました。

 そのうえで、童謡について、「子どもたちのために詩を作った先人の功績が、今、あまり生かされていないと感じるので、なんとか次の世代にうまく伝えていきたいと思っています」と話していました。
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