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菅原大臣 辞表提出 入手した「贈答品リスト」には…
 「メロン」や「かに」「たらこ」。

 NHKが入手した菅原大臣の事務所のものとされる贈答品のリスト。そこには贈った品物や数などが具体的に書かれていました。

 菅原経済産業大臣は、選挙区内の有権者にメロンなどを贈っていたほか、秘書が香典を手渡していたなどと「週刊文春」で報じられたことをめぐり、25日、安倍総理大臣に辞表を提出。就任からわずか1か月余りで辞任に追い込まれました。

◇就任から1か月余りで…
 菅原大臣は、先月11日、第4次安倍第2次改造内閣で初めて入閣し、経済産業大臣に就任しました。

 しかし、就任からおよそ1か月後の今月10日、「週刊文春」で菅原大臣が過去に送り先のリストをつくって、みずからの選挙区の有権者にメロンやカニなどの贈答品を配ったなどと報じられました。

 さらに、24日、再び週刊誌が大臣就任後にみずからの選挙区内の支援者だった人の通夜で秘書が香典を手渡し、お供え物の花を自宅に送っていたなどと報じました。

◇釈明は…
 安倍総理大臣に辞表を提出した菅原大臣。選挙区内の支持者の通夜で、秘書が香典を手渡していたと報じられたことについて…。

 「今月17日、通夜に出席すべく車にネクタイなど準備していた。しかし、台風19号の閣僚会合が入ったため、そちらを優先しなくてはならず、翌日の葬儀にみずから出席して弔意を申し上げた。結果として、秘書が香典を出した。翌日、確認せずに、私も香典を持って行った。ある意味、遺族からすると2つ香典が届いたということでこれが1つ戻ってきたことで事実関係をあとで知った」と釈明。

 「経産省行政でも懸案が山積する中で、みずからの問題で行政あるいは政府全体の審議が止まってしまうことは本意ではございません。重く受け止めまして辞表を提出した」と述べました。

◇選挙区内の違法寄付とは…
 公職選挙法は、国会議員などの政治家や候補者が、選挙区内の人に「金銭や財産上の価値がある物品」を渡すことを違法な寄付として禁止しています。

 選挙区内で香典を渡す場合も、政治家本人がみずから葬儀や通夜に出席しないかぎり認められておらず、秘書が政治家の名義で手渡すことも禁止。違反した場合には、50万円以下の罰金が科されます。

 総務省は禁じられている「政治家の寄付」の例として、「香典」のほか、「お歳暮」や「お年賀」「結婚、入学、卒業などのお祝い」「病気見舞い」などを挙げています。

◇問題の「贈答品リスト」
 NHKは、今回問題となった菅原経済産業大臣の事務所のものとされる贈答品のリストを入手しました。

 リストには、平成18年夏から翌年の夏にかけて菅原大臣の事務所が贈答品を渡したとする200人以上の名前や住所などが記されています。

 このうち、およそ50人は国会議員など政治家。住所が菅原大臣の選挙区の東京 練馬区となっている人も100人余り記載されていました。

 そして、「メロン3個」「みかん5k(キロ)」「かに」「たらこ・すじこ」などと、贈った品物や数などが具体的に書かれていました。

◇元秘書「贈答品や香典は日常的」
 菅原大臣の元秘書は、NHKの取材に対し、勤務していた当時、選挙区内で贈答品や香典などを渡すことが日常的に行われていたと証言しました。

 この元秘書は、10年ほど前までおよそ2年間菅原大臣の秘書を務め、今回問題となった贈答品のリストの作成にも携わったということです。

 リストには、懇意にしている国会議員のほか、後援会の幹部や地元・練馬区の有力者などが記載されていたということで、元秘書は「お世話になっている度合いに応じてA・B・Cとランク分けし、いちばんお世話になっているAランクの人たちには高いものを贈っていた。菅原議員は細かい人なので、『この人、カニね』とか、『この人、イクラとカニね』などと、すべて指示されていた」と述べました。

 また、後援会関係者などの葬儀に秘書が代わりに出席して香典を渡すことは、当時も日常的に行われていたということです。

 元秘書は、「菅原議員から直接、『香典持っていって』と頼まれ、香典袋に菅原議員の印鑑を押して、練馬区内の有権者の通夜に持って行きました。菅原議員から『菅原一秀からということで出してください』と指示されていたので、受付で渡すときには、そのように伝え議員本人の名刺を渡していました。葬儀に香典を持ってことが仕事というくらい、日常的に行っていました」と話しました。

 さらに、「こうした行為は違法ではないかと思っていたが、菅原議員が怖くて『先生これちょっとやりすぎじゃないですか』とは言えなかった」と述べました。

◇別の秘書も…
 10年余り前に菅原氏の事務所で勤めていた別の元秘書も、NHKの取材に対し、勤務していた当時、選挙区内で香典を渡すことが常態化していたと証言しました。

 元秘書は、「事務所内では、葬儀の情報があると菅原氏に報告するルールになっていて、議員本人が参列できない場合は議員の肩書や名前が書かれた袋に入れた香典を秘書が代わりに持っていっていた。香典の金額は、後援会長などは2万円、選挙を手伝った人や政治資金パーティに出席した人などは1万円、直接面識がない人は5000円などと、貢献度に応じて菅原氏本人が決めていた」と話しました。

 さらに、「誰に香典を渡したかはあとでリストにまとめていた。違法性があると認識していたが、『いやだったら辞めろ』という世界なので、直接言うことはできなかった。選挙区内で香典を渡すことがあまりにも常態化していたので、もらった側も何も言わなかった」と話しました。

◇選挙区内の有権者への寄付 過去にも…
 国会議員側から選挙区内の有権者に対する寄付はこれまでに何度も問題となり、国会議員が議員辞職したり閣僚が辞任したりするケースも相次ぎました。

▽平成11年、小野寺五典元防衛大臣が、選挙区内で名前入りの線香のセットを配ったとして公職選挙法違反の疑いで書類送検され、翌年、議員辞職。

▽平成26年、当時の松島みどり法務大臣が、みずからの選挙区の祭りで似顔絵などが描かれた『うちわ』を配っていた問題を野党から追及され、大臣を辞任。

 このほか、平成27年には、当時の高木毅復興大臣が代表の自民党の支部が選挙区内で香典を支出したと政治資金収支報告書に記載していたことがわかり、高木氏の事務所は「本人が葬儀に出席するなどして私費で香典を出したが、誤って政党支部の支出とした」と説明し、収支報告書を訂正しました。

 一方、茂木敏充外務大臣は、去年、秘書が選挙区内で線香や『衆議院手帖』を配っていた問題が報じられましたが、茂木氏の事務所は「政党支部の政治活動で問題はない」と説明。

 総務省は、「政党支部が選挙の候補者などの氏名の表示がないものを配ることは、直ちに公職選挙法に違反するとは言えない」という見解を示していました。

◇課題山積の経産省
 菅原大臣は、経済産業省がエネルギーや貿易管理で大きな課題に直面する中での辞任となりました。

 経済産業省は、関西電力の経営陣らが多額の金品を受け取っていた問題をめぐって、電気事業法に基づいて原因を報告するよう求めています。外部の弁護士でつくる第三者委員会が年内にとりまとめるとしている調査の報告書をもとに、行政処分が必要がどうか判断することにしています。

 また、台風15号の影響で千葉県を中心に続いた大規模な停電について、東京電力の対応を検証する作業部会が始まっていて、年内に報告書が取りまとめられる予定になっています。

 さらに、日本が韓国向けの輸出管理を厳しくしたことをめぐって関係が悪化している日韓関係も課題です。日韓両政府は今月、WTO(世界貿易機関)の紛争解決の手続きに基づく2国間協議を行いましたが、互いに主張を譲らず議論は平行線のままで再び協議を行うことになっています。

 また、貿易の分野では日本や中国、インドなど16か国が参加するRCEP(東アジア地域包括的経済連携)の協議が大詰めを迎えています。目標とする年内の妥結に向けて11月はじめにタイのバンコクで閣僚会合が予定されており、直後に控える首脳会議に向けて妥結の道筋をつけられるか、新たな大臣の手腕が問われることになります。
| 政策 | 19:47 | comments(0) | trackbacks(0) |









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