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「わかば」に「ゴールデンバット」も 軽減措置廃止で歴史に幕

 消費税の税率の引き上げなど税をめぐる制度が大きく変わる中で、姿を消していく商品もあります。たばこ税の軽減措置の廃止に伴って、113年前に販売が始まった「ゴールデンバット」など、長く続く銘柄が姿を消すことになり、ネット上では歴史を閉じるたばことの思い出を書き込む動きが広がっています。

 姿を消すのは、昭和40年代に発売された「わかば」、「エコー」、それに113年前の明治39年に発売された最古の銘柄「ゴールデンバット」です。

 いずれも「旧3級品」と呼ばれ、たばこ税の軽減措置の対象でしたが、その措置が先月末で廃止されたのに伴い、在庫がなくなれば販売が終わることになりました。

 長年親しまれてきた銘柄が令和の時代に姿を消すことになり、ネット上では「曾祖父と祖父の命日に『ゴールデンバット』を線香代わりに供えるのが恒例行事なのに…」とか、「仁丹とエコーの香りが祖父だった」など、亡き人とたばことの思い出を書き込んだり、「ゴールデンバットが販売終了するの、時代を感じる。ググったら太宰治の好きなたばこだったのか」とか、「芥川龍之介の墓前にお線香代わりにゴールデンバットを手向ける人もいるのに残念」など、歴史に名を残す人物との関わりをつづる動きも出てきています。

 1日に芥川龍之介の墓を訪れてみると、花とともにやがて姿を消してゆく、ゴールデンバットが封が切られた状態で置かれていました。

 東京北区にある田端文士村記念館で、芥川龍之介の研究をしている木口直子研究員は、「芥川龍之介は愛煙家として知られ、とりわけゴールデンバットを好んでいたという記録が残っている。ファンの間でもよく知られていて、ゴールデンバットは芥川に思いをはせたり作家と同じたばこを追体験したりするものだった。姿を消すのは寂しいものだと思う」と話しています。

◇芥川に太宰、それに中原中也も愛用
 「ゴールデンバット」は明治39年から販売されている日本最古の銘柄で、当初は輸出品として製造され、縁起がいいとされる対のこうもりをあしらったデザインが施されました。

 ほかの銘柄と比べて安価で、大正末期から昭和恐慌にかけての不景気の時などに庶民を中心に人気が出たほか、芥川龍之介や太宰治、それに中原中也などの文人も愛用したと言われていて、次々と新しい商品が発売されるようになっても、根強いファンがいて販売が続いていました。

 JT(日本たばこ産業)では、これまでの紙巻きたばことしての「ゴールデンバット」の販売は在庫がなくなりしだい終了し、今後は種類の違う葉巻たばことして、新しい「ゴールデンバット」を北海道のみで販売していくことにしています。

◇「時代を写してきた商品」
 東京墨田区にある「たばこと塩の博物館」の主任学芸員の鎮目良文さんは、ゴールデンバットについて、「もともと当時の清国に向けて作られたため、オリエンタルなパッケージと独特な味が特徴で人気が出た。戦争の色が濃くなると、ゴールデンバットから金鵄(きんし)と名前を変えた。金鵄は日本書紀などで初代の天皇とされる神武天皇の指にとまった伝説の鳥という意味で、パッケージにも指とその上にとまる鳥が描かれた。しかし、指の下には天皇がいると言われて、たばこの箱を捨てられないとして、すぐにパッケージが変更されたこともあった」と話しています。

 また、「比較的値段が安いため、不景気や戦中戦後などに庶民の心をつかんだことは間違いない。これまで時代を写してきた商品がなくなるのはさみしい気持ちだ。選択と集中の中で、JT(日本たばこ産業)も苦渋の決断だったと思う」とさみしそうに話していました。

◇値上げで販売継続の銘柄も
 「旧3級品」と呼ばれるたばこ税の軽減措置の対象だったたばこの中で、値上げをして販売を継続するものもあります。

 沖縄県限定で販売されている「ウルマ」という銘柄で、たばこ販売店に聞いてみると、「昔からなじみのある銘柄で、値段が安いこともあり、若者から高齢者まで根強い人気がある。土産として観光客にも人気で、1日の販売個数でも上位に入ることもある」と話していました。
| 雑感 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) |









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