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関電金品授受問題 子会社が元助役を30年以上顧問に
 関西電力の経営幹部らが福井県高浜町の元助役から3億円を超える不透明な金品を受け取っていた問題で、関西電力の子会社がこの元助役を30年以上にわたって顧問に就かせていたことが分かりました。さらに元助役は原発関連の工事を請け負う複数の会社にも顧問などの形で関わり影響力があったということです。

◇30年間余 顧問に
 関西電力の会長や社長など合わせて20人は高浜町の森山栄治元助役から総額3億2000万円にのぼる金品を受け取っていました。

 この問題で、関西電力の完全子会社で原発の工事や管理を手がける「関電プラント」が元助役を1987年から30年余りにわたって会社の非常勤の顧問に就かせていたことがわかりました。報酬も支払っていました。

 会社によりますと、非常勤の顧問として原発が立地する地域住民の理解に向けた助言を受けていたということで、報酬については「常識の範ちゅうだ」と説明しています。

 元助役は関西電力の原発関連事業を受注した地元建設会社と深い関係があったことが分かっており、発注する関西電力側と受注する建設会社側の双方に元助役が関わる構図が浮かび上がっています。

 「関電プラント」は元助役との契約を去年12月に体調不良を理由に打ち切り、元助役はことし3月に90歳で亡くなっています。

◇原発の警備会社でも取締役に
 また、この元助役が退職後、高浜原発などの警備を請け負う地元の企業で取締役を務めていたことがわかりました。

 この企業は、高浜町に本店を置き、福井県内の原発の警備業務を主に請け負っている会社で、登記簿によりますと、森山栄治元助役はおととし5月まで取締役を務めていました。この企業は取材に対し「森山氏に関することは一切答えられない」としています。

◇原発関連の複数の会社に影響力
 さらに、地元の建設業界の関係者などによりますと、森山元助役は、今回の問題で元助役に資金を提供していた高浜町の建設会社「吉田開発」など原発関連の工事を請け負う複数の会社にも顧問などの形で関わり影響力があったということです。

 取材に応じた地元の建設業界の関係者は、「ある会社は、関西電力から年間数十億円の事業を請け負えるよう元助役に頼んでいた。関西電力の子会社や大手建設会社などが元助役の家を訪ねていた」と話しました。

 そのうえで、「今から十数年前、福井県内にある3つの原発の副所長が元助役を出迎えた際、1人が時間に遅れ、元助役が激高するのを見た。関西電力にとっても怖い存在だったのではないか」と話しました。

◇元町長「どちらが町長かわからなかった」
 福井県高浜町の森山元助役が現職時代に町長を務めていた田中通氏がNHKの取材に応じ、当時の森山氏について語りました。

 田中元町長は93歳。昭和57年から62年までの5年間、助役だった森山氏と町政を担いました。

 当時の森山氏について田中元町長は、「やり手の印象で、どちらが町長でどちらが助役なのかわからないという話もあった。私は文化的なことが好きだったから深い政治的な話に関わることはできず、今となっては反省している」と話しました。

 森山氏と関西電力の関係については、「原発関係の話は企画課長か助役が窓口で、私のところに関西電力の人が来た時は天気の話など月並みな話ばかりで、深い話はほとんどなかった。関西電力と森山さんは、お互いに最も気にしていた関係だったと思う」と振り返りました。

 また、町長になる前に聞いた話として高浜原発の3号機と4号機を誘致する際に森山氏が果たした役割について、「関西電力と非常に協力的に話を進められていたと記憶している」と話しました。

 森山氏が助役を辞めてからは一切つきあいがなかったということで、「原発関連のメンテナンスを請け負う企業で顧問や相談役といった役割をしていたと聞いた」と語りました。

◇関電 2日に再び会見
 関西電力は2日午後に記者会見を開きますが、元助役と原発事業の関連についてどこまで説明があるのかも焦点となります。

◇「関西電力はガバナンス緩かった」
 この問題について経済同友会の櫻田代表幹事は1日の記者会見で、「20人というと相当な規模ですから、組織として知っていたのではないかと思わざるをえない。あれだけの企業が組織として知っていたとすると、どうして取締役会に報告しなかったのか。率直に言って、ガバナンスが緩かったと言われてもしかたがない」と述べました。

 そのうえで、櫻田代表幹事は企業のガバナンスの在り方について、「経営者自身にとって責任感や哲学が重要だが、制度として必要なのは『透明性』だ。経営陣の行動や意思決定のプロセスにどれくらい透明性があるかということにつきる」と述べ、企業経営には透明性が重要だとの認識を示しました。

◇立民 福山幹事長「国会で参考人招致を」
 立憲民主党の福山幹事長は記者会見で、「関西電力が電気料金の値上げをする中でこうしたことを行っていたのは信じられない。一日も早く調査報告書を公表してもらい、関係者には国会に出ていただく必要がある。国会で審議をすることには与党も異論はないはずで、野党の要求に応じ、参考人などの招致を受けていただきたい」と述べました。
| 事件・事故 | 20:05 | comments(0) | trackbacks(0) |









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