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「計画運休」で難しさ浮き彫り…予定時間の運転再開
 私は、電車もバスも始発から運休でしたので、歩いて通勤しました。約1時間ほど掛かり、結構多くの人が歩いていました。

 今回の「計画運休」では当初、鉄道各社が公表していた予定時間に、運転を再開させる難しさが改めて浮き彫りになりました。

 JR東日本は当初、午前8時に運転再開を行う予定でしたが、台風の風が弱まるのが予想より遅く、安全確認の作業に時間がかかったほか、鉄道施設などに台風による被害が出たため、多くの路線で運転再開の時間がずれ込んだということです。

 このうち、山手線では品川駅と大崎駅の間で倒木が確認されて撤去作業が必要となったため、運転再開時間を午前9時ごろに変更しました。

 ところがそれでも間に合わず、実際に運転を再開したのは当初予定した時間より2時間余りずれこんで午前10時15分ごろとなりました。

 そして、多くの路線では運転再開するまでに、午前中いっぱいかかりました。

 また、京王電鉄は、京王線は午前8時半ごろに全線で運転を再開しましたが、京王井の頭線は線路上に木が倒れているのが見つかったため、運転が再開したのは午後1時すぎでした。

 鉄道各社は、「倒木など台風の被害がどの程度出るかは予想できない部分もある。事前に発表している運転再開の時間はあくまでも予定なので、正確な運行再開についてはホームページなどで最新の状況を確認してほしい」と話しています。

◇国 ”計画運休実施なら早めの情報提供を”
 あらかじめ列車の運休を決める「計画運休」をめぐっては、国は、鉄道各社に対して、実施する場合には早めの情報発信を求めています。

 首都圏での「計画運休」をめぐっては、去年9月の台風の接近に伴って鉄道各社が実施しましたが、運休の情報を知らずに帰宅できなかった人が出るなど、情報提供の方法が大きな課題となりました。

 これを受け、国土交通省は、ことし7月、鉄道各社に対して、情報を公表するタイミングをまとめた「タイムライン」を作成するよう要請したほか、計画運休の見通しや実施時間など具体的な情報をSNSやアプリなどを活用し、できるだけ早く提供していくよう求めていました。

 今回の鉄道各社の「計画運休」を見てみると、首都圏で最も多い路線を抱えるJR東日本は、8日の正午の時点には、首都圏の多くの路線が9日の始発から運転を見合わせる「可能性がある」と発表していました。

 そして、午後4時半の時点では9日の始発から午前8時までの「計画運休」を正式に発表しました。

 一方、私鉄各社は、多くが8日夕方ごろの時点で、9日始発からの「計画運休」の可能性についてホームページやツイッター、それに専用のアプリなどを通じて発表していました。

 国土交通省鉄道局鉄道サービス政策室は、「今回の計画運休はJRをはじめ私鉄各社も計画運休の“可能性”の段階から、早め早めにSNSなども使った積極的な周知をしていた。運休の情報を全く知らなかったという利用者は少なく、去年と比べるとだいぶ進歩したと思う。今後さらに細かい分析をして、利用者に寄り添った情報発信を検討していく必要がある」とコメントしています。

◇再開しても… 乗客集中 ダイヤ大幅に乱れる
 JR東日本によりますと、山手線は午前10時15分ごろに運転を再開しましたが、山手線の車庫は池袋駅と大崎駅の2か所のみで、車庫から出せる列車の数が限られているため、通常より大幅に少ない本数で運行をスタートさせざるをえませんでした。

 一方で、各駅には大勢の人が集まっていて、駅の入場を制限せざるをえなくなるところまででました。

 また、大勢の人が一気に詰めかけたことで電車の乗り降りに多くの時間がかかり、ダイヤは大幅に乱れました。

 通常の運行本数にもどり、正常なダイヤになったのは利用者が落ち着いた、午後2時半すぎだったということです。

◇”この状況で出社?” ネット上には不満の声
 一方、ネット上では、鉄道各社が相次いで運転を見合わせる中で、勤務先に向かう人たちの不満の声も相次ぎました。

 ツイッターには、「『電車が動き出ししだい、すぐ出社します。申し訳ございません』と上司にメールしたが、本当は『休んでもいいよ』と言ってほしかった」とか、「出社することに意義があるかのような日本の悪しき風習。本当に出勤しないといけない人たちのために、仕事を休める人は外出を自粛すべき」などと投稿されています。

 また、会社の対応を批判する投稿も相次ぎ、「朝の会議に間に合うよう上司からはホテルに泊まるようアドバイスをされた」とか、「社員の有志が車を出して乗り合わせて出社することになった」という投稿は、それぞれ4万件以上リツイートされています。

 また、「何も連絡がないと通常出社しろということだと勘違いしてしまう」などと出勤について社員に明確な指示を出さない会社の対応を批判する投稿もありました。

 一方、JR東日本では当初、午前8時としていた運転再開の時間が多くの路線でずれ込みましたが、「8時になったらいきなり全部の電車が動き出すわけじゃないから、ゆっくり出勤しよう」などと冷静な行動を促す投稿もありました。

◇対応とった企業も
 昨夜のうちにJRや私鉄各社が相次いで発表した「計画運休」。

 企業の中には安全を確保するため社員に在宅勤務を勧めるなどの対応を取ったところもありました。

 東京・千代田区に本社がある大手菓子メーカーの「カルビー」は、鉄道各社が「計画運休」を発表したことを受けて、昨夜のうちに首都圏にある本社や支社などに勤務するすべての社員にメールを送ったということです。

 メールでは、
▽交通機関の状況に応じて在宅で勤務したり、
▽有給休暇を積極的に活用したりすることを勧めていて、
▽どうしても勤務しなければならない場合には、安全が確保されるまで出社しないことなどを求めています。

 午前11時すぎに出社したという女性社員は「駅が混雑していない時間帯に出勤できたのでよかったです」と話していました。

 「カルビー」広報部の田中宏和部長は、「きのうの段階で交通機関の乱れは予想できたので、社員には安全確保のため在宅勤務を促した。きょうは出社できない社員も多かったが、ふだんから生活の状況に合わせた働き方を推進しているので、業務に大きな支障は出ていない」と話していました。

 台風などの災害に備え、あらかじめ社員の出勤のルールを決めている会社もあります。

 東京・千代田区のソフトウエア関連会社「オープントーン」では、3年ほど前から社員の自宅や通勤経路の自治体に気象警報が発令された場合は上司の許可を得なくても在宅勤務に切り替えることを認めているということです。

 子育てや介護をしている社員は、日頃から在宅勤務の制度を積極的に利用しているということで、社員全員にノートパソコンを貸与するなどして在宅勤務に対応できるようにしているということです。

 今回の台風では多くの鉄道が運転を見合わせたため、およそ50人の社員のうち出勤できたのは5人ほどにとどまったということですが、ほとんどの社員が在宅で勤務し現時点でトラブルなどは発生していないということです。

◇専門家 ”計画運休 普及を” ”出勤時間検討を”
 今回の計画運休について、交通政策に詳しい関西大学社会安全学部の安部誠治教授は、「計画運休が定着することで社会的な混乱が減り、鉄道の安全性の確保にもつながるので、普及していったほうがよい」と評価しました。

 そのうえで、運転再開がずれ込んだ点について、「自然が相手なので、鉄道会社はピーク時を避けたり多少余裕をもった再開のスケジュールにして公表したほうがいいと思う。また企業や事業者は台風一過の出勤に関しては余裕をもった時間にするなど、会社側も計画運休の普及に伴って社員への対応について検討する時期にきている」と指摘しています。
| 事件・事故 | 06:47 | comments(0) | trackbacks(0) |









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