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「動植物100万種が絶滅の危機」科学者団体が報告

 この500年間で少なくとも地球上の680種の脊椎動物が絶滅し、現在も100万種の動植物が絶滅の危機にひんしているとする報告書を、各国の科学者で作る組織が初めてまとめました。

 この報告書は、9年前、名古屋市で開かれた国連の会議で、さまざまな動植物や生態系を保全するため各国が取り組む「愛知目標」が採択されたことを受けて、日本を含む130か国余りの科学者などで作る政府間組織、IPBESが初めてまとめました。

 報告書では、この500年間で、

▽ガラパゴス諸島のピンタゾウガメやインド洋のモーリシャスに生息していた大型の鳥ドードー、

▽オーストラリアのフクロオオカミ、といった少なくとも680種の脊椎動物が人間の活動によって絶滅したと指摘しています。

 そして、今も地球全体で100万種の動植物が絶滅の危機にひんし、保全の取り組みが進まなければその多くは今後数十年間で絶滅すると警告しています。

 影響を与えている要因としては、

▽農地の拡大や沿岸の開発といった「海と陸の利用の変化」、

▽乱獲などの「採取」、

▽「気候変動」、

▽「汚染」、

などを挙げています。

 各国の科学者や研究者が地球規模の報告書をまとめて対策を求める動きは地球温暖化対策に続くもので、今後、各国がどのような政策を打ち出すのかが問われることになります。

◇多角的に検証した報告書 政策に生かせるか
 報告書をまとめたIPBES=「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学・政策プラットフォーム」は、2010年に名古屋市で開催された生物多様性条約の締約国会議で「愛知目標」が採択されたことを受けて、2年後の2012年に設立され、事務局は国連環境計画のもとに置かれています。

 今回の報告書は、さまざまな生物や生態系の現状を地球規模で科学的に分析することで、保全に向けた取り組みを各国に促し、政策を後押ししようと、初めてまとめられました。

 作業には日本を含む50か国145人の専門家が参加し、およそ3年かけて最新の科学的な知見だけではなく、先住民族や伝統社会の知識も反映しました。

 そして、先月29日から今月4日にかけてフランスの首都パリで行われたIPBESの総会では、各国政府の代表が40ページ近い報告書を一語一語精査し、承認しました。

 IPBESには130か国余りが参加し、今後は今回の報告書が各国の政策上の指針となることが期待されています。

◎動植物100万種が絶滅危機 生態系喪失で国連警告
 (2019/05/06 20:29 共同通信社)

 サンゴ礁が広がるモルディブ沿岸を泳ぐタイマイ。サンゴ礁は多くの生き物を育むが、地球温暖化の影響が強く危惧されています。

 世界で100万種の動植物が絶滅の危機にひんし、人の活動に伴う生態系の喪失がかつてない速度で進んでいるとの評価報告書を国連の科学者組織が6日、発表した。

 人の暮らしを支えるさまざまな自然の恩恵が損なわれると警告しており、抜本的な保全強化を訴えた。

 報告書をまとめたのは、生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)。

 報告書によると、人は自然から食料や薬、燃料を得ており、作物の75%は受粉を動物に頼る。サンゴ礁などの沿岸生態系は高潮被害のリスクを抑え、陸と海の生態系は人が排出する二酸化炭素を吸収する役割もある。
| 環境とまちづくり | 06:37 | comments(0) | trackbacks(0) |









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