2019.04.22 Monday
大阪 堺市の竹山市長 辞職願を提出 政治資金問題で責任
大阪・堺市の竹山修身市長は、政治資金収支報告書に多額の収支を記載していなかった問題の責任を取りたいとして、市議会の議長に辞職願を提出しました。
堺市の竹山市長は、資金管理団体や後援会などが、政治資金収支報告書に2億3000万円余りの収支を記載していなかったことが明らかになり、市議会で支援してきた会派からも辞職を求める声が上がっていました。
こうした中、問題の責任を取りたいとして、22日午後、市議会の議長に辞職願を提出しました。
竹山市長は、「市民に不信を与え、市政の信用を失墜させ、非常に遺憾に思っています。これ以上、市政を混乱させたくないと考え決断しました。誠に申し訳ございません」と謝罪のことばを述べました。
今後、辞職に向けた手続きが進められます。
竹山市長は68歳。大阪府の議会事務局長や政策企画部長などをへて平成21年に初当選しました。その後、いわゆる大阪都構想に反対する姿勢を鮮明にし、現在3期目です。
◇政治資金問題の経緯
竹山市長の政治資金の問題は、NHKの調査報道で、ことし2月に明らかになりました。
市長の後援会や資金管理団体の政治資金収支報告書を分析した結果、寄付金600万円余りが計上されていなかったほか、政治資金パーティーの収入を少なく申告していた疑惑が浮かび上がりました。
パーティーの収入は、毎回、700万円といった不自然な数字が並んでいました。
竹山市長に取材を申し込み、疑問な点を指摘したところ、会計に精通していない次女に任せたためで、単なるミスだと釈明しました。
パーティーの収入については、「目の子算でアバウトにやってしまったが、だいたい合っている。十数万円程度の差だ」と説明しました。
2月の市議会では、初日から各会派が追及しましたが、竹山市長は、「正確な収支を精査するのに時間が必要だ」と述べました。
およそ1か月後、改めて調査した結果を報告し、1億3000万円を超える収支を計上していなかったことを明らかにしましたが、およそ200か所の記載ミスを指摘されました。
集中審議では、領収書の添付が少ないなど、さまざまな疑問が指摘されましたが、「限られた時間の中で徹夜して調べた。まだ漏れがあるかもしれない」などとあいまいな説明に終始しました。
議会最終日、不信任決議案は否決されましたが法的拘束力のない問責決議が可決され、再調査を求められました。
そして、今月、報告された調査結果では、記載していなかった金額はさらに1億円増えて2億3400万円余りに膨れあがっていました。
おととしの市長選挙の際のパーティーの収入は、当初、850万円と記載されていましたが、4倍以上の3400万円余りに大幅に増えていました。
さらに、この調査結果でも、二重計上のミスが見つかり、再び修正。
相次いで明らかになったずさんな資金管理の実態と金額の多さに、これまで市長を支えていた会派などからも「市民の理解を得られる状況ではなくなった」として、辞職を求める声が上がっていました。
堺市の竹山市長は、資金管理団体や後援会などが、政治資金収支報告書に2億3000万円余りの収支を記載していなかったことが明らかになり、市議会で支援してきた会派からも辞職を求める声が上がっていました。
こうした中、問題の責任を取りたいとして、22日午後、市議会の議長に辞職願を提出しました。
竹山市長は、「市民に不信を与え、市政の信用を失墜させ、非常に遺憾に思っています。これ以上、市政を混乱させたくないと考え決断しました。誠に申し訳ございません」と謝罪のことばを述べました。
今後、辞職に向けた手続きが進められます。
竹山市長は68歳。大阪府の議会事務局長や政策企画部長などをへて平成21年に初当選しました。その後、いわゆる大阪都構想に反対する姿勢を鮮明にし、現在3期目です。
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市長の後援会や資金管理団体の政治資金収支報告書を分析した結果、寄付金600万円余りが計上されていなかったほか、政治資金パーティーの収入を少なく申告していた疑惑が浮かび上がりました。
パーティーの収入は、毎回、700万円といった不自然な数字が並んでいました。
竹山市長に取材を申し込み、疑問な点を指摘したところ、会計に精通していない次女に任せたためで、単なるミスだと釈明しました。
パーティーの収入については、「目の子算でアバウトにやってしまったが、だいたい合っている。十数万円程度の差だ」と説明しました。
2月の市議会では、初日から各会派が追及しましたが、竹山市長は、「正確な収支を精査するのに時間が必要だ」と述べました。
およそ1か月後、改めて調査した結果を報告し、1億3000万円を超える収支を計上していなかったことを明らかにしましたが、およそ200か所の記載ミスを指摘されました。
集中審議では、領収書の添付が少ないなど、さまざまな疑問が指摘されましたが、「限られた時間の中で徹夜して調べた。まだ漏れがあるかもしれない」などとあいまいな説明に終始しました。
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そして、今月、報告された調査結果では、記載していなかった金額はさらに1億円増えて2億3400万円余りに膨れあがっていました。
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さらに、この調査結果でも、二重計上のミスが見つかり、再び修正。
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