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新紙幣 透かしも肖像も 最先端技術で偽造防止

 政府はこれまでも、偽造防止の観点からおおむね20年ごとに紙幣のデザインを変更してきました。今回は肖像の変更とともに、最先端の技術を使った偽造防止対策を盛り込むことにしています。

 その1つが、角度を変えて見るとデザインが変化する「ホログラム」です。

 現在の一万円札や五千円札にも表面の左下にホログラムが施されていますが、新しい紙幣では斜めに傾けると肖像が立体的に動いて見える最先端のホログラムが導入されます。

 この技術が紙幣に採用されるのは世界で初めてだということです。

 「すかし」も、現在のものに加え、さらに高精細な模様を取り入れることになっています。

 アルファベットと数字を組み合わせた、紙幣を識別するための「記番号」は、現在の最大9桁から10桁に変更し、額面の数字もこれまでより見やすいよう大きくする予定です。

 紙幣の大きさ自体は、一万円札、五千円札、千円札とも現在のものと同じにする予定です。

 一方、五百円貨幣はデザインは現在のものを基本とし、「2色3層構造」と言われる新しい技術を使った素材に変更します。

 ドーナツ型にくりぬいたニッケルの中に白銅と銅を重ね合わせた銅貨をはめ込む形で、偽造されにくい構造だということです。

 さらに、貨幣の縁に施されたギザギザ模様には、一部だけ幅が異なる「異形斜めギザ」を導入し、縁の内側には新たに「JAPAN」と「500YEN」という微細な文字を入れます。

◇世界トップレベルの偽造防止技術
 財務省によりますと、日本の紙幣には世界でもトップレベルの偽造防止技術が施されているため、各国と比べても偽造紙幣が出回ることは少ないとしています。

 財務省によりますと、過去5年間に見つかった偽造紙幣は、

▽平成26年が2235枚、

▽平成27年が1208枚、

▽平成28年が2730枚、

▽平成29年が839枚、

▽平成30年が1698枚、となっています。

 各国と比較すると、平成29年の時点で、

▽イギリスのポンドは日本の2350倍余り、

▽ユーロは580倍余り、

▽カナダ ドルは180倍余り、

の偽造紙幣が見つかっているということです。

 アメリカは比較できる公表データがないということですが、日本の偽造紙幣の少なさが際立っています。

◇最初の肖像は明治14年の「神功皇后」
 国立印刷局によりますと、日本の紙幣にはこれまでに17人の肖像が採用され、最初に肖像が使われたのは明治14年に政府が発行した一円紙幣で、神功皇后が描かれました。

 東京 中央区にある日銀の「貨幣博物館」には日本や世界の多くの紙幣や硬貨が展示されていて、このうち日銀が発行した紙幣はこれまでに53種類あるということです。

 日銀による初めての紙幣の発行は明治18年で、このときは人物ではなく、七福神の一つ、「大黒天」が描かれました。

 初めて人物の肖像画が使われたのは明治24年で、百円札には大化の改新で知られる藤原鎌足が、五円札には学問の神としてまつられる菅原道真が、それぞれ描かれました。

 これまで最も多く描かれた人物は聖徳太子で、昭和5年発行の百円札から昭和33年の一万円札まで、合わせて7種類で採用されています。

昭和26年発行の五十円札の肖像画には、大蔵大臣や日銀総裁を務めた高橋是清が、昭和38年発行の千円札では総理大臣を4度務めた伊藤博文が、それぞれ描かれ、その後は文豪 夏目漱石や細菌学者の野口英世らが採用されています。

日銀が発行した紙幣で女性の肖像が採用されたのは今の五千円札に描かれている明治時代の女流作家、樋口一葉が初めてで、今回採用される津田梅子は2人目になります。
| 政策 | 20:26 | comments(0) | trackbacks(0) |









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