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ことしの景気の見通しは? 大手企業経営トップに聞く
 NHKでは、大手企業の経営トップにことしの景気の見通しを聞きました。

◇SMBC 國部社長「不透明要因多いが需要強い」
 金融大手、SMBCグループの國部毅社長はことしの景気について「やや上向き」になるという見通しを示しました。

 その理由について、國部社長は、「海外の需要はアメリカの保護主義的な政策や中国経済の減速など不透明な要因が多いが、国内では賃上げが継続的に行われ、設備投資は拡大しているので需要は強いと見ている」と話しました。

 また、ことしのキーワードとして「発」ということばをあげ、「新しい元号がスタートする出発の年で、金融業を含めさまざまな業界で大転換期を迎える。それぞれの企業や経済社会がこれまで培ってきた成果を発芽させるときだ」と述べました。

 一方、このところの国内外の株式市場で値動きが不安定になっていることについて、「一気に相場が崩れているが、足元では持ち直す動きもあるので落ち着いてくると思う。ただ、アメリカと中国の覇権争いがどこまで深刻化するかは、見ておかないといけない」と述べ、米中間の貿易摩擦をめぐる協議の動向などを注視する考えを示しました。

◇セブン&アイ 井阪社長「消費税引き上げ 逆風」
 流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」の井阪隆一社長は、ことしの景気について「やや上向き」になるという見通しを示したうえで、「EUとのEPA発効や新しい元号、ラグビーワールドカップなど、消費にプラスとなるイベントがめじろ押しな一方、消費税の引き上げは逆風になると見ている。消費税の引き上げを前に、イベントをうまく活用し、消費を活性化させることで成長する年にしたい」と述べました。

 また、ことしのキーワードは、「希望」ということばを選びました。

 これについて、井阪社長は、「新しい元号に変わって祝賀ムードが高まっていく中、自分たちが新しい時代を築くんだという積極的な気持ちでやっていきたい。ここ数年、消費の力強さは欠けていたが、それを盛り上げるような経営をしていきたい」と述べました。

◇すかいらーく 谷社長「改元で消費上向く」
 ファミリーレストラン最大手「すかいらーくホールディングス」の谷真社長は、ことしの景気の見通しについて「やや上向き」になるという見通しを示しました。

 その理由について、「オリンピックに向けて消費は少しずつ上向き、元号が変わるのも、消費者の気持ちが上向くきっかけになる。政治やグローバルな経済リスクはあるが、国内では、それを上回る形で消費に対する気持ちが高まると思う」と話しました。

 また、ことしのキーワードとして「外食産業デジタル改革元年」ということばを選びました。

 これについて谷社長は、「外食産業は人件費の高騰が続いていて、生産性の向上のためにデジタル改革を進める努力をしなければならない。現場の店舗改革や従業員のワークライフバランスの実現、AIの活用などすべてはデジタル改革にかかっており、ことしは、非常に転換期の年になる」と述べました。

◇新日鉄住金 進藤社長「政治リスク読めず判断できない」
 「新日鉄住金」の進藤孝生社長はことしの景気について、「雇用情勢やGDP(国内総生産)で見ると決して経済情勢は悪くない」と指摘し、「やや上向き」になるという見通しを示しました。

 ただし、「アメリカと中国の貿易摩擦が今では覇権争いになるなど、外交や政治的なリスクが読めなくなってきている。さらに、日本とアメリカもTAG(日米物品貿易協定)の交渉がどのように落ち着くのか分からない。そのため、今はまだはっきり判断できない状況だ」と述べました。

 また、ことしのキーワードとして「潮流を見極め果敢に前進」ということばを選びました。

 この中で、ことし4月に会社名を「日本製鉄」に変えることについて触れ、「偶然にも新しい元号とともに新たな社名でともに歩み始めることになる。今後、インドなどの海外にも進出していくので、日本発祥の製鉄会社として知名度を高めたい」と抱負を語りました。

◇東芝 車谷会長「自信と明るい展望を」
 東芝の車谷暢昭会長はことしの景気については「やや上向き」になるという見通しを示し、「ベースの日本経済は安定していると思うが、米中関係など不安定要素がある。それがどこまで日本経済に影響を及ぼすかを見極めていかなければならない」と述べました。

 また、平成の30年間については、「ザ・日本の製造業ということで世界の製造業をリードしてきたが、平成になって世の中はものづくりではなく、デジタルがリードするようになり、製造業にとっては厳しい時代だった」と振り返りました。

 そのうえで、平成に続く新しい時代のキーワードとして「自信を持つ」をあげ、「日本の技術力はAIなども含め世界トップレベルなのは間違いない。平成は自信が失われた時もあったが、技術者、経営者がもう一度自信を取り戻す必要がある。自信と明るい展望を持つ人に技術や知恵も集まる。経営者は大きなターゲットとなる目標を設定していくことが重要だ」と述べました。

◇三菱商事 垣内社長「米中対立リスクも経済基調は強い」
 三菱商事の垣内威彦社長はことしの景気の見通しについて、「横ばい」で推移するという見通しを示しました。

 その理由について、「アメリカと中国の対立で心理的には下振れリスクを探ることになるため、非常に上下動はすると思う。ただ、AIの発達などでありとあらゆる産業でイノベーションが起こっていて経済の基調は引き続き強い」と述べました。

 また、ことしのキーワードについては、「思索」ということばを選びました。

 これについて、垣内社長は、「政治的にも経済的にも複雑になり、社会の仕組みが大きく変わっている。ことしのえとは『いのしし』なので、本来はちょ突猛進だが、深く考え、筋道を立てて、本物かどうかを見極めるという『思索』と『決断』の年にしたい」と述べました。

◇トヨタ 豊田社長「変革が重要」
 トヨタ自動車の豊田章男社長はことしの景気について「横ばい」という見通しを示し、「天気予報でいえば、曇り。曇りをはねのけて、どれだけ明るさをもっていくかということになると思う。ことしは、いろいろと予知ができないことがたくさんあるのではないか。今までの延長線上に未来があるわけではなく、いかに自分たちで変革をしていくのかが重要になると思う」と述べました。

 そのうえで、豊田社長はことしのキーワードについて「つねにわかい」と書く「常若」ということばをあげ、「変化の時代に、日本らしさやリアルな製造業の強みを継承する意味で、『常若』ということばでやっていくことが必要だと思う」と述べました。

◇ディー・エヌ・エー 南場会長「悲観せざるをえない状況」
 IT大手の「ディー・エヌ・エー」の南場智子会長はことしの景気について、「世界経済は米中関係が不安定なことで不透明であり、そのあおりを受ける中での消費税の増税があり、悲観せざるをえない状況があると覚悟している」と述べ、やや悪化するのではないかという見方を示しました。

 また、ことし1年のキーワードとして「本物志向」ということばを選び、「景気の先行きが不透明な中で、本物ではないものが振り落とされている時代がくるのではないかと思う。エンターテインメントなら消費者の心を震わせるものしか残れないのではないか。IT業界の競争は国境の関係のない、グローバルな環境で行われているので、ゲームでもライブ配信でも隅々まで心の行き届いた、高い次元のものが必要になってくる」と述べました。
| 政策 | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) |









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