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繰り返し万引き、過半数が患う障害
 12月3日、万引きをした罪で執行猶予中だったにもかかわらず、群馬県内のスーパーマーケットで再び万引きをした罪に問われた女子マラソンの元日本代表選手に対し、前橋地方裁判所太田支部は「常習性はあるが、再犯防止に向けた環境が整えられている」として、今回も執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

 裁判で検察側が「前回の判決からわずか3か月で同じ犯行を繰り返した責任は重い」として、懲役1年を求刑したのに対し、弁護側は「摂食障害の影響で心神耗弱の状態にあり、保護観察所の支援を受けることが相当だ」として、再び執行猶予つきの判決を求めていました。

 3日の判決で、前橋地方裁判所太田支部の奥山雅哉裁判官は、「摂食障害の影響で自分の行動を制御する能力が低下していたものの心神耗弱とまでは言えず、責任能力はある」と指摘しました。

 そのうえで、「犯行には常習性もあるが、摂食障害の治療をしながら家族の支援も受けるなど、再犯防止に向けた環境が整えられている」として、懲役1年、保護観察がついた執行猶予4年の判決を言い渡しました。

 判決のあと、奥山裁判官が「マラソンで示したような努力で更生に努め、同じような患者によい影響を与えてください」と語りかけると、原被告は「ありがとうございました」と涙をぬぐいながら答えていました。

◎万引きを繰り返す「窃盗症」その治療法を専門家に聞いてみた
 (2018/12/04 20:20 FNN.jpプライムオンライン)

 かつて女子マラソンで日本代表にまで上り詰めた原裕美子元選手が万引きを繰り返し逮捕され、2度目の執行猶予付きの有罪判決に。

 会見で口にしたのは「窃盗症」と「摂食障害」という2つの病名。

 一見、関係なさそうに見えるこの2つの病気に、どんな関係があるのだろうか。

◇執行猶予中に万引きを繰り返したマラソン選手が会見
原裕美子・元選手
 競技を実業団選手として始めて、また数年後には万引きが始まり、それをずっと隠し通してきたこと。本当に申し訳ありませんでした。本当に申し訳ありませんでした・・・(号泣)

 12月3日の会見で肩を震わせ泣き崩れたのは、マラソンの日本代表として、かつて日の丸を背負った原裕美子・元選手36歳。

原裕美子・元選手
 やりたくないのに万引きしてしまった。自分の気持ちではどうにもならないもの、それが「窃盗症」

 原元選手が口にした「窃盗症」という言葉・・・実は、原元選手が万引きで執行猶予付きの有罪判決を受けたのは、去年に続き2度目のこと。つまり今回は、“執行猶予中の再犯”だった。

◇繰り返してしまう原因があった
 なぜ、彼女は万引きを繰り返してしまったのでしょうか。そこには誰もが罹りうる『摂食障害』というきっかけがあった。

原裕美子・元選手
 痩せたね、って言われると嬉しくてもっと頑張らなきゃって。(摂食障害は)誰にでも起こるんじゃないかなって

 2005年、名古屋国際女子マラソンで初マラソン・初優勝の快挙を成し遂げ、日本代表として世界陸上に2回出場するなど、輝かしい実績を残した原元選手。

◇しかし、そのウラでは、厳しい体重管理の指導が。
原裕美子・元選手
 「これは食べちゃダメだ」、「これは半分残しなさい」

 人としてよりもペットをしつけるような感じの厳しい毎日をを続ける中で、とにかく苦しい、キツイ、止めたい。でも止められない。日に日に私は食べ物に対する執着心が強くなってきました

 食べては吐くを繰り返す「摂食障害」。その苦しみは引退後も続き、ついにこう診断された。

原裕美子・元選手
 (医師から)病気なんだよと、窃盗症という言葉も私が病院で言われるまでそんな言葉は知らなかった。万引きということは自分の気持ちでどうにでもなると、止められるものなんだと思っていました

 万引きを繰り返してしまう「窃盗症=クレプトマニア」と呼ばれる病気だったのだ。

 入院中も窃盗の衝動が抑えられない

 摂食障害と窃盗症。2つの症例に関連はあるのだろうか。

 取材班は窃盗症診療の先駆けとして知られる病院「赤城高原ホスピタル」がある、群馬県の渋川市に向かった。

 ここでは繰り返してしまう万引きを“依存症”と捉えて治療する取り組みを進め、現在35人の患者が入院している。

 病院内には『カメラはあなたを見ています』との大きな張り紙が。

入院中も窃盗の衝動が抑えられない患者のため、27台の防犯カメラを設置。ここまでしても完全に万引きは無くならないという。

 中でも、万引きに対する罪の意識を根付かせるために行っているのが、万引きしたら1件につき1万円を先方に支払うということを契約書にして、病院の封筒に入れて、常時それを(患者に)持たせる、というもの。

 これも、治療の一環だという。

 この病院で治療を受ける窃盗常習者の中で、圧倒的に多数を占めるのが女性だ。

 30代をピークに20代から40代が多いのが特徴で、そのうち過半数が「摂食障害」を患っていたという。

 ではなぜ、この世代の女性が、摂食障害から窃盗症に至るのだろうか?

◇摂食障害による病的な飢餓感が原因
 赤城高原ホスピタルの竹村道夫院長によると、摂食障害による「病的な飢餓感」により、患者には身の回りの食品や、自分のお金などがなくなることに恐怖心を抱く「枯渇恐怖」が生まれ、そのためお金を減らさずに食品をストックする「ため込み欲求」の衝動に駆られ、それが「窃盗行為」につながるという。

 多くの患者は治療により回復可能という窃盗症。

 では、万引きを繰り返した原元選手は今、どのような治療を受けているのか。

原裕美子・元選手
 本当にすごく効果があったと感じたのは「疑似万引き」。部屋の中に、お店みたいなセットをして、そこで万引きをします

 この「疑似万引き」とは、お店のように品物を並べた室内で、欲しいものを自由に万引きするもの。

 部屋を出ようとしたところで警備員役の看護師に捕まり、盗ったものをすべて回収されるという治療法なのだという。

原裕美子・元選手
 どういう効果があるかというと、万引きをいくらやっても自分の得にはならない。やっても無意味なんだと、それを何百回と繰り返していくことで欲求が収まったり、という治療です。

 どういう人が陥りやすいのか

 窃盗症のきっかけになりうるという摂食障害は、どのような人が陥りやすいのだろうか?

 厚労省によると、

・親からの強い期待

・両親の仲が悪い

・身近な人がダイエット

・痩せる必要のある仕事

 という環境の人が陥りやすいという。

 対策としては、ストレスを一人で抱え込まないこと。

 悩みがあった場合、友達や親、同僚に相談して一緒に解決していくことが重要なポイントだという。

 © 株式会社フジテレビジョン
(「プライムニュース イブニング」12月4日放送分より)
| 福祉・医療と教育 | 18:53 | comments(0) | trackbacks(0) |









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