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FRB 追加利上げを決定 ことし3月以来
 アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が、金融政策を決める会合を開き、ことし3月以来となる利上げを決めました。

 また、ことしは、あと2回、利上げを想定していることを公表し、これまでよりもペースを速める姿勢を示しました。

 FRBは13日までの2日間、ワシントンで金融政策を決める公開市場委員会を開きました。終了後、FRBは声明を発表しアメリカ経済は雇用が力強く伸び、堅調に拡大しているとして、追加の利上げを全会一致で決めました。

 利上げは、ことし3月以来で、1.5%から1.75%の範囲としている今の政策金利を0.25%引き上げ、1.75%から2%の範囲にします。

 一方、金融市場の関心は、FRBがことし、あと何回、利上げするのかに集まっていました。これまではあと1回と想定していましたが今回、ペースを速め、あと2回の利上げを想定していることを公表しました。来年については、3回の利上げという想定を据え置きました。

 アメリカ経済は、失業率が18年ぶりに3.8%まで下がり雇用の改善が続いていますが、トランプ政権が保護主義的な政策を強め、各国との貿易摩擦が激しくなっているため先行きには不透明感も広がっています。

◇利上げはことしあと2回も
 FRBは、ことし、あと2回、利上げを行う想定を公表し、これまでよりも利上げのペースを速める姿勢を示しました。

 FRBは3か月に1度、パウエル議長をはじめ金融政策を決める会合の参加者、それぞれが予測する政策金利の見通しを公表しています。金融市場は、今後、FRBが何回、利上げを想定しているのかを示すデータとして注目しています。

 それによりますと、このあとの利上げの回数は、これまで、ことしは、あと1回と想定していましたが、あと2回に増やし、利上げのペースを速める姿勢を示しました。来年は、これまでと同じ3回で据え置きました。

 また、長期的にはどの位の政策金利になるかという見通しは、これまでと同じ2.875%で据え置き、アメリカ経済の拡大に合わせて利上げを続ける姿勢を示しました。

◇新興国は通貨安 利上げも
 アメリカの利上げの影響で世界のお金の流れが変化しています。金利が上がるドルを買うために、新興国に投資していた資金を引き揚げる動きが広がって南米やアジア各国の通貨が大きく値下がりしています。

 ことしはじめから今月13日の間に新興国の通貨がドルに対してどれだけ値下がりしているかをみると、アルゼンチンのペソが27.6%、トルコのリラが18.4%、ブラジルのレアルが11%となっています。東南アジアでもフィリピンのペソが6.2%、インドネシアのルピアが2.5%、通貨安が進んでいます。

 急激な通貨安は物価の高騰を招いて経済の混乱につながるため、各国の中央銀行が通貨安を食い止める緊急の対応策として相次いで利上げを決めています。アルゼンチンでは、中央銀行が4月下旬以降、3度にわたる利上げで政策金利を40%まで引き上げる異例の事態となりました。

 トルコでも今月、中央銀行が主要な政策金利を17.75%に引き上げました。東南アジアでも、インドネシアの中央銀行が先月、2度にわたって、政策金利を引き上げて4.75%にしたほかフィリピンも金利を引き上げました。

 アメリカで利上げが進めば、新興国から資金が流出し、世界経済の波乱要因になりかねないという懸念はまえまえから指摘されていただけにこの先の、金融市場の動きに注目が集まっています。

◇FRB議長「経済は上向いている」
 FRBのパウエル議長は、公開市場委員会のあと会見し、「経済は消費の回復を反映して上向いている。企業の投資も力強く伸びていて先行きも引き続き好調だ。積極的な財政政策も経済を後押ししている」と述べアメリカ経済が堅調に拡大していることを踏まえ利上げを判断したと説明しました。

 一方、トランプ政権の保護主義的な政策で貿易摩擦が起きていることについて、パウエル議長は、「企業の経営者の間で貿易政策の変化に懸念が高まっている。投資や雇用を控えているという報告も聞こえ始めている」と述べ警戒感を示しました。

 また、パウエル議長は、年8回の委員会のうち4回、記者会見を開いていますが、来年1月以降は、毎回、会合のあとに会見することを明らかにしFRBの金融政策や景気認識について、より丁寧に説明していく考えを示しました。
| 政策 | 09:25 | comments(0) | trackbacks(0) |









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