<< August 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< G7閉幕 安倍首相が会見 結束の意義強調 | main | 新潟県知事選 自民・公明支援の花角氏が初当選 >>
「わざとぶつかる」心理とは
 新宿の「ぶつかり男」は、自分より弱い相手をターゲットにした小心者と言う印象が、私にはありました。匠教授が言う様に実力行使はしませんが、小さなルール違反をする人が多すぎてそれには怒りを感じます。

◎新宿「ぶつかり男」 わいせつ目的の可能性!?“わざとぶつかる”心理とは
 (2018年06月08日 16:02 AERA dot)

 5月25日、ツイッター上に投稿された1本の動画。そこには、JR新宿駅構内で、女性だけを狙って次々にぶつかっていく男が映し出されていた。投稿元の動画は既に削除されているが、映像は瞬く間に拡散され、テレビの情報番組でも何度も放映された。

 JR新宿駅は、1日平均でおよそ77万人もの人が乗り降りする巨大ターミナル。特にラッシュ時間帯ともなれば、通路は行きかう人で埋め尽くされる。実際に駅構内を歩いてみると、はっきりとした人の流れができあがり、通路の反対側にあるエスカレーターへたどり着くのも一苦労だ。

 新宿駅構内の売店で働く女性はこう話す。

 「あれだけの人がいるなかで、スマートフォンを操作しながら歩く人や、早歩きで強引に抜かしていく人などもいる。人がぶつかっている様子は毎日のように目にする」

 それでも、あの動画は異様だった。

 わずか40秒余りの間に、確認できるだけで4人の女性と「ぶつかって」いる。肩で強くぶつかられた女性が痛そうにのけぞる姿も確認できた。

 新宿駅を管轄するJR東日本東京支社によると、動画の拡散を受けて警備員に巡回の強化を指示し、警察にも被害を相談した。これまでのところ、警備員からは新たなぶつかり行為などについての報告はないというが、広報の担当者は、「危険な行為。絶対にやめてほしい」と話す。

■新宿「ぶつかり男」、その目的は
 行動分析に基づく心理研究を専門とする、デジタルハリウッド大学の匠英一教授は、新宿「ぶつかり男」の動画を見て、わいせつ目的の可能性もあると指摘した。

 「特に動画の前半では、ぶつかる瞬間に肩に力を入れ、女性の胸のあたりをめがけてぶつけていっているように見えます。ぶつかることが目的というよりも、上腕で胸を触ろうとしているように感じます」

 動画のようにぶつかられた場合、たとえわいせつ目的だったとしても、被害者はそう気づきにくい。

 「被害者が最初に抱く感情は痛みや怯えでしょう。万一トラブルになったり、駅員を呼ばれるような事態に発展しても、痴漢にあったと訴えられる心配はなさそうです。一般的な痴漢行為と違って、故意であることの証明も非常に難しい。また、男性と一緒にいる女性は避けている様子を見ても、トラブルになったときのことを正常に考えられる、いわば“普通の人”であると思います」

■実は特別ではない「ぶつかり」行為
 新宿の「ぶつかり男」動画が広まると、ツイッター上には「#わざとぶつかる人」「#ぶつかり男」などのハッシュタグが登場し、驚く声が多数書き込まれた。

 一方で、より目立ったのは「何度も似たような目にあったことがある」、「今さらこれがニュースになるのが驚き」といった主に女性たちの意見。あるテレビ番組の街頭調査では、40%以上の人が「わざとぶつかられたことがある」と答えた。

 東京都の会社員、佐衣子さん(34)も、何度も「ぶつかり」の被害にあっている。

 「駅構内などで、何度もぶつかられたことがあります。ただ、絶対に故意だとは言い切れないし、トラブルになるのもイヤなので我慢するしかありません。新宿の動画のように肩で強くぶつかられたときには、痛いというよりも怖かったです。ほかにも、後ろから、抜かし際に足を蹴飛ばしていくなどいろいろなパターンの『ぶつかり男』に遭遇します」

■わざとぶつかる その真意は
 匠教授は、新宿の「ぶつかり男」についてはわいせつ目的の可能性を指摘しつつ、大半のぶつかり行為はそうではないだろうと分析する。

 「故意に人にぶつかるというのは、一般的には、自分より弱い相手をターゲットにしたストレス発散、あるいは支配欲を満たすための行為だと考えられます」

 支配欲を満たすとは、どういうことか。

 「ぶつかることによって相手が転んだり、痛がったりするというのは、いわば相手を支配下に置いたということです。人はそれを確認することで、ある種の満足感を得られます。“いじめ”と同じ構図です。プライドだけは高く、小さな自尊心を持ち続けている人がこういった行為に走りがちと言えるでしょう」

 また、スマートフォンを見ながら歩く人に対して、あえて避けずにぶつかっていく人もいる。奈良県に住む30代の女性は上京してきた際、スマートフォンの地図アプリで道を確認しながら歩いていたところ、前からきた男性とぶつかって転倒し、腕をねん挫した。

 「地図を見ながらだったのではっきりわかりませんが、男性が進路を少し変え、スピードを速めて自分に向かってきたように感じました」

 転んだ女性に対し、男性は「前を見ていないからそうなるんだ!」と捨てぜりふを吐いて去っていった。

 2017年には神戸で、63歳の男が歩きスマホの女性にわざとぶつかり、ケガを負わせたとして逮捕される事件もあった。報道によると、男は「スマホを見ている奴が悪い」と供述したという。

 匠教授は言う。

 「歩きながらスマートフォンを使う行為は“ルール違反”です。ただ、小さなルール違反を許せず、怒りを感じて実力行使に出てしまう人が増えています」

 ストレス過多社会といわれる現代。匠教授によると、ストレスがかかり続けることによって余裕がなくなったり、刺激に過敏になったり、被害妄想的になる人が明らかに多くなっているという。

 何度もぶつかり被害にあっている先述の佐衣子さんはこう話す。

 「駅のホームでぶつかられると、線路上に転げ落ちるなど命に係わるかもしれない。絶対にやめてほしいです」

 (AERA編集部・川口穣)
| 雑感 | 14:27 | comments(0) | trackbacks(0) |









http://blog.sato501.com/trackback/1089210