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免許「自主返納」すべきサイン
 認知機能検査で問題がないからと言っても安心は出来ない事故が5月28日に発生しました。高齢ドライバーの免許の自主返納は出来る限り早く決断して欲しいと思います。

◎高齢ドライバー暴走! 免許返納10のポイント
 (2018年06月06日 11:31 AERA dot.)

 また高齢ドライバーによる悲しい事故が起きた。神奈川県茅ケ崎市で5月28日、90歳の女性が運転する乗用車が信号を無視して横断歩道に突っ込み、4人が死傷した。

 女性は免許更新の際に75歳以上に義務づけられている検査を昨年12月に受け、認知機能に低下の恐れはないと判断されていた。

 家族らから免許の自主返納を勧められており、女性は「そろそろ返そうかな」と口にすることもあったという。県警によると「ひざが悪かったので買い物などに車が便利だった」などとして免許を更新していた。

 女性や家族にとっては、早めに返納すればよかったと悔やまれる結果になった。

 こうしたケースは各地で相次いでいる。前橋市では1月、当時85歳の男性が運転する乗用車に女子高校生2人がはねられて死傷した。

 警察庁によると交通事故は全体的には減少傾向だが、高齢者による事故は高止まりしている。75歳以上の運転者による死亡事故は昨年は418件で、死亡事故全体に占める割合は12.9%。80歳以上による死亡事故は昨年は235件で、全体の7.2%だった。

 事故原因としては、ブレーキとアクセルの踏み間違いといった運転操作の誤りが目立つ。警察庁では「認知機能の低下が死亡事故の発生に影響を及ぼしている」として、免許の自主返納を促進していく方針だ。

 そうは言っても、交通手段としてマイカーは便利だ。公共交通が充実していない地域では、車がないと生活は不便だ。免許更新時の認知機能検査で指摘されないうちは、運転を続けたいという人も多いだろう。

 警察庁の科学警察研究所で交通事故の分析などに関わり、高齢ドライバーの問題にも詳しい伊藤安海・山梨大工学部准教授は、こう呼びかける。

 「認知機能検査で問題がないからといって、安心はできません。年を取ると、とっさの状況認識や、判断ミスをしたときの修正力が低下しがちです。運転している本人は自分の欠点が見えにくい。家族に同乗してもらったり、ドライブレコーダーをつけたりすることで、客観的に運転の変化を確認できる環境を作りましょう」

 大丈夫だと過信せずに、すことが大切だ。チェックすべき10のポイントを図表にまとめた。若いときに比べて歩行者に気づくのが遅れて、ドキッとした経験がある人もいるだろう。不注意や運転ミスは誰にでも起きうるが、繰り返すようになれば自主返納すべきサインだ。

 「目的地へのルートがすぐに思い浮かばない」「大きな駐車場で自分の車を見つけるのに時間がかかる」といった運転操作以外の項目も重要となる。

 自主返納すればバスやタクシー、宅配料金などの割引が受けられるサービスも増えてきた。事故を起こしてからでは遅い。家族らとも話し合って、先延ばしせずに決断しよう。(本誌・岩下明日香)

■自主返納のチェックポイント
(1)歩行者や障害物に気づくのが遅くなった
(2)車庫入れを失敗することが増えた
(3)曲がるときにウィンカーを出し忘れる
(4)カーブをスムーズに曲がれないことがある
(5)間違えて逆走しそうになった
(6)一時停止などの標識を何度も見落とす
(7)目的地への適切なルート選びができない
(8)駐車場で車を止めた位置がわからなくなる
(9)同じ交通違反を繰り返してしまう
(10)医師から早めの返納を促される

※警察や自治体のパンフレットなどから作成

※週刊朝日  2018年6月15日号
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