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いじめる側の人の心理と行動
 いじめが起きたときには、いじめた人の心理と行動にじっくり目を向けてみる必要がある、という事です。

◎なぜジャイアンはのび太をいじめ続けるのか
 (2018年06月04日 18:23 All About)

◇いじめる人の心に潜む「いじめへの恐怖」
 アニメ『ドラえもん』を観て育ってきた人は多いと思いますが、今も昔ものび太くんがジャイアンやスネ夫にいじめられ、ドラえもんに頼んで彼らを見返すのがこのアニメの定番のストーリーです。

 何十年にもわたって毎週同じようなストーリーが展開され、子どもたちの共感を誘っていることに、驚きを感じます。

 こうしたいじめの構造は、大人の世界でもしばしば見られるものです。DV、パワハラ、モラハラなどもその一つでしょう。

 いったいどうして、いじめは起こるのでしょう? その理由の一つに、いじめる側にも「いじめへの恐怖」にさらされているという事情があるように思います。

 子どもたちの世界では“敵なし”のジャイアンも、家に帰れば親という権力者に気を使う弱者です。

 DVやパワハラ、モラハラの行為者も同様の状況に置かれているのかもしれません。家庭や学校、職場などで権力者からの圧力におびえて生きてきた人、生きている人は多いのではないでしょうか。

◇いじめをする人に内在する「弱い部分」とは?
 権力者の圧力におびえて生きていると、「弱さ」を感じさせる存在に過剰に苛立ってしまう―こうした心理が働くものと考えられます。

 そこには、「投影」という心の作用が関係している可能性があります。常に権力者からの圧力におびえていると、目の前にいる「弱者」の姿に権力者の圧力におびえる自分の姿を投影し、その弱さを否定したくなって、いじめ行動につながってしまう可能性があります。

 また、こうした人の多くは、「強者が権力を振りかざす快感」を見てきた人たちでもあるかもしれません。

 殴ったり、怒鳴ったりしてストレスを発散させる、その行動に弱者がおびえれば自分の強さを実感でき、優越感に浸ることもできるでしょう。

 ――このような「強者の快感」を見てきた人、被害者になってきた人は、「自分もいつかは同じ立場に立ってやる!」というゆがんだ意欲を持ってしまうことがあります。

◇他人を攻撃したときに後悔できるバランス感覚があるか?
 一方、権力者からの圧力にさらされることなく、安心、安全な環境で育っていれば、積極的に人をいじめようとは思わないものです。

 たとえば、のび太くんは、小学高学年になった今でこそ「また0点取ったの?」、「そんなことでどうするの!」と、お母さんから怒られています。

 とはいえ、この母には問答無用で息子を殴るようなところはなく、基本的には穏やかな態度で息子に接しています。お父さんも同様です。

 さらに、のび太くんはもっと幼い頃には温かいおばあちゃんに守られ、「のびちゃんのままでいいんだよ」と肯定されて育ってきました。したがって、のび太くんの心の軸はとても健康なのだと思います。

 ジャイアンやスネ夫からひどいいじめを受けたときには、「ころばし屋」、「のろいのカメラ」のような暴力的な道具を使ってしまうこともあります。

 しかし、その後には必ず本人にも災難が降りかかり、「やるんじゃなかった」と深く後悔しています。

 このように他人を攻撃したときに罪悪感を感じられることは、対人関係における健康なバランス感覚なのです。

◇いじめる側の人の心理と行動に目を向けよう
 人をいじめたくなる気持ち、いじめの快感に浸りたい気持ちの根底には、権力者からの圧力におびえ、弱い自分を抑圧してきたという背景があるのかもしれません。

 そして、いじめが常態化する環境で長い期間生活し、対人関係におけるバランス感覚を失ってしまったのかもしれません。

 したがって、いじめが起きたときには、いじめた人の心理と行動にじっくり目を向けてみる必要があります。そこに潜む不安や恐れなどの感情に目を向けなければ、いじめの問題はなくならないでしょう。
| 福祉・医療と教育 | 16:18 | comments(0) | trackbacks(0) |









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