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OPCW シリアで調査開始 攻撃の根拠裏付けられるか
 アメリカは、ロシアがシリアのアサド政権を支えていることが化学兵器の使用の一因となったと非難し、近くロシアに対し新たな制裁を科す方針を示しました。

 一方、ロシアは、化学兵器の使用は確認されなかったとしていて、シリアで活動を開始したOPCW(化学兵器禁止機関)の調査によって攻撃の根拠が裏付けられるのか注目されます。

 アメリカは、シリアの東グータ地区でアサド政権が化学兵器を使用したと断定して、フランス、イギリスと共に14日、化学兵器の関連施設だとする3か所に対し軍事攻撃を行いました。

 アメリカのヘイリー国連大使は15日、「アサド政権は、ロシアが支えてくれると知っていたので無謀になり、化学兵器を使用した」と述べ、ロシアがアサド政権を支えていることが化学兵器の使用の一因となったと非難し、ロシアに対し今週はじめにも新たな制裁を科す方針を明らかにしました。

 一方のロシアは、すでに調査を行い、化学兵器の使用は確認されなかったとしており、プーチン大統領は15日、イランのロウハニ大統領との電話会談で、アメリカなどの攻撃によってシリアの政治的な安定に深刻な損害を与えたと非難しました。

 こうした中、シリアには化学兵器の使用疑惑を調査するためOPCWの調査チームが入り、15日、シリアの副外相と会談するなど活動を開始していて、調査によって攻撃の根拠が裏付けられるのか注目されます。

◇7歳女児 化学兵器と疑われる攻撃を証言
 イギリスの公共放送BBCは、今月7日にシリアで行われた化学兵器の使用が疑われる攻撃に巻き込まれた7歳の女の子、マーサさんの証言を伝えています。

 攻撃のあとの映像には、マーサさんがほかの子どもたちとともに、体や服に付いた化学物質を洗い流すために水を掛けられている姿が映っていました。

 マーサさんは当時の様子について「地下の避難所にいると、突然、たるのようなものが落ちてきて、爆発しないかわりにフシューという音を立てていた」として、何らかのガスが詰められた容器が投下されたと話しています。

 さらに、「おじさんが抱きかかえてくれて、ガスから逃れるために上の階に走っていった」と、避難する際の緊迫した状況について話しています。

◇アサド大統領「侵略行為だ」
 ロシアの通信社によりますと、シリアの首都ダマスカスで15日、ロシアの上下両院の議員などがアサド大統領と面会しました。

 面会の中で、アサド大統領は、アメリカなどによる攻撃を「侵略行為だ」と非難し、「われわれが協力して西側の攻撃的な政策に対抗していかなければならない」と述べ、シリアとロシアが引き続き連携していく方針を確認したということです。

 さらに、アサド大統領は、「インフラの復興には4000億ドルが必要で、10年から15年はかかるだろう」と述べ、内戦後の復興への支援を求めたということで、ロシアとしても積極的に応じていくものと見られます。

◇中国外務省「対話で問題解決を」
 アメリカなど3か国によるシリアでの攻撃について、中国外務省の華春瑩報道官は16日の記者会見で、「軍事攻撃は、国際法の基本原則や国連憲章に違反している。化学兵器の使用への懲罰や報復を理由に武力に訴えることも、国際法に合わない」と述べ、批判しました。

 そして、華報道官は、「中国は、化学兵器の使用が疑われることについて、全面的で客観的な調査を行い、歴史と事実の検証にたえうる結論を得ることを主張する」としたうえで、「シリア問題は、武力行使では出口が無く、政治的な解決が唯一の現実的な選択だ」と述べて、武力行使ではなく対話で問題を解決するべきだという考えを改めて示しました。
| 政策 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) |









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