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新共通テストに向けて実施のプレテスト 問題公表
 大学入試センター試験に代わる新たな共通テストの実施に向けて、先月、試験的に行われたプレテストの問題が4日、公表されました。

 国語と数学の問題には初めて記述式の解答が導入されていて、専門家は、「記述の力をつけることは重要だが、大量の採点をいかに迅速かつ正確に行うか、検証することが必要だ」と話しています。

 大学入試センターは、2021年1月から始まる共通テストの実施に向けて、先月、初めてプレテストを実施しました。

 テストにはおよそ2週間にわたって全国の高校生10万人以上が参加し、4日、その問題文が公表されました。

 これを受けて、埼玉県の私立高校では、早速、新たなテスト対策として、国語に導入された記述式の解答を求める問題に取り組みました。

 テストを受けた男子生徒の1人は、「文章から必要な情報を見つけ出し、さらに自分の言葉で表現しなければいけないので、難しいと思いました」と話していました。

 一方、記述式の導入により課題となるのが採点ですが、先月、大学入試センターはその様子を一部公開しました。

 採点に当たるのは委託を受けた民間事業者で、解答をコンピューターに画像データとして取り込んだあと、採点のばらつきをなくすため、1つの解答に対して2人が採点に当たります。

 さらに、結果が一致しなかった場合は複数で協議することも検討しているということです。

 東京大学高大接続研究開発センター長の南風原朝和教授は、「記述式の問題は大量の資料を読み込ませ、早い読解が問われている。書く力を身につけることは重要だが、大量の採点をいかに迅速かつ正確に行うか、検証することが必要だ」と指摘しています。

◇国語の記述式問題例
 国語の記述式の問題例は次のとおりです。

 ある高校の生徒会で、部活動について話し合う生徒の会話が示されています。部活動の終了時間を延長するかどうか話し合っていたところ、ある生徒が「課題もある」と発言しました。

 問題では、このあと「生徒がなんと述べたと考えられるか」について、3つの資料を活用して80字から120字でまとめるよう求めています。

 3つの資料には、終了時間の延長を求める声が多いことや他校でも延長している高校が多いことが表で示されたり、延長すると通学路の交通量のピークと重なり危険だと指摘したりした校内新聞の記事が使われています。

 正答例は、「確かに、部活動の終了時間の延長の要望は多く、市内に延長を認める高校も多いことから、延長を提案することは妥当である。しかし、通学路は道幅も狭いうえに午後六時前後の交通量が特に多いため安全確保に問題があり、延長は認められにくいのではないか」となっています。

 文章を読んで自分の考えを記述するのではなく、図やグラフから必要な情報を読み取り、一定の条件のもと、表現する力が求められています。

◎新テスト:低い正答率 試行調査の問題公表
 (2017年12月04日 21:33 毎日新聞)

 大学入試センターは4日、センター試験に代えて2020年度に始める大学入学共通テストに向けて11月に実施した試行調査(プレテスト)の問題を公表した。新たに導入される国語の記述式問題では身近な話題に関する文章や資料を読み取る力が問われた。マークシート式も思考力や判断力を測る新しい形式が採用され、正答率(速報値)は全体的にセンター試験よりも低い傾向が見られた。

 試行調査は先月13〜24日、記述式が導入される国語と数学1・A、マーク式のみの数学2・B、地理歴史・公民、理科の計11科目で実施され、全国の高校の4割にあたる約1900校の2、3年生延べ約18万人が参加した。記述式問題は小問3問ずつが出され、生徒は自己採点もした。

 記述式の採点結果の公表は来年3月になるが、マーク式は7割の採点が終わり、小問ごとの正答率が発表された。全科目の正答率の最高は87.1%。過去3年のセンター試験は最高が90%超で、試行調査は全体的に低い傾向にあった。

 センターは知識だけでなく思考力や判断力を問うことを重視。国語で性質の異なる文章を読ませたり、地理や歴史などで複数の資料やグラフから必要な情報を読み取らせたりする問題を多く出した。その結果、小問は過去3年のセンター試験で最多だった313問から25問減り288問になった一方、冊子は307ページから56ページ増え363ページになった。解答に時間がかかったためか、終盤の問題は無解答が目立ったという。

 また、正答の数を示さずに選択肢の中から正答を全て選ばせる問題や、選択肢の中に正答がない場合「0」をマークさせる問題など新たな形式の問題も9科目で16問出された。このうち正答率が30%を超えたのは4問で、10%未満も3問あり、全科目で最低の0.9%だったのは数学1・Aの正答を全て選ばせる問題だった。

 センターの大杉住子審議役は正答率が低い傾向について「問題が難しくなったというより、問題の質が変化した。分析し、作問に反映させたい」としている。

◇記述式 細かい正答条件
 国語の記述式問題には、従来のマークシート式では十分に測れない思考力と表現力を測る狙いがある。しかし、正答の条件が細かく設定されており、大学入試改革を議論する文部科学省の専門家会議の委員を務めた南風原(はえばら)朝和・東京大高大接続研究開発センター長は「本来育成すべき表現力の評価には適さないのでは」と指摘する。

 問題では、生徒会規約や学校新聞の記事などを基に話し合う生徒の会話の空欄を埋める文章などを答えさせた。5月に公表された問題例が駐車場の契約書などを題材にしたのと同様、身近で実用的な内容となった。

 3問中2問は50字以内と25字以内の短文で答える形式。3問目は、2文構成で計80〜120字とするほか、書き出しの言葉、盛り込む内容など四つの条件を満たすよう求めた。問題と併せて公表された自己採点用紙では、正答と認めるためのさらに細かい条件が示され、正答例に近い表現以外は認められにくい仕組みになっている。

 大学入試センターも、本来問うべき「自分の考えを明確にして記述を工夫する力」は自由記述式でなければ測れないとの見解だが、採点の手間や経費が増大することから導入は難しいとしている。
| 福祉・医療と教育 | 04:13 | comments(0) | trackbacks(0) |









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