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麻生副総理兼財務相のナチス発言、政権に火種か
 麻生太郎副総理兼財務相は1日、憲法改正に関連しドイツのナチス政権を引き合いに「あの手口、学んだらどうかね」と講演で述べたことについて、「誤解を招く結果となった」として撤回しました。

 菅官房長官会見で、「安倍内閣としてナチス政権を肯定的にとらえることは断じてない。わが国は戦後一貫して、平和と人権を徹底して擁護する社会を築き上げ、国際社会に貢献してきた」と沈静化に努めました。

 首相官邸は当初、「麻生副総理が答えるべきこと」(菅官房長官)と静観しておりましたが、米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が抗議声明を出し、中国、韓国両政府も批判のコメントを発表したことから、動かざるを得なくなりましった。

 菅官房長官は7月31日、福岡県内にいた麻生副総理兼財務相に電話で、「誤解を受ける状況になっている」と対応を促し、菅官房長官から報告を受けた安倍晋三首相も「(撤回は)早い方がいい」と語りました。

 参院選での自民党大勝を受け、安倍首相が7月23日の閣僚懇談会で、「これから引き締めて頑張っていこう」と指示した直後の麻生副総理兼財務相の発言です。

 安倍首相には、第1次安倍内閣で閣僚の不祥事が相次ぎ、政権が失速した苦い経験もあります。自民党幹部は、「言っていいことと悪いことがある」と不快感を示し、公明党の山口那津男代表も1日の会見で、「枢要な立場にある政治家は発言に重々配慮することが重要だ」と苦言を呈しました。

 麻生副総理兼財務相は、発言を撤回したコメントで「喧騒に紛れて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまったあしき例として挙げた」と釈明しましたが、「手口を学んだら」という発言と「あしき例」は矛盾しており、国際的な理解が得られる保証はありません。韓国外交筋は、「波紋が広がったので撤回したのだろうが、どこにも通じない発言だ」と指摘しました。

 野党は一斉に反発しております。
民主党の海江田万里代表は1日の党役員会で、「発言を撤回して済む問題ではない。首相の任命責任を厳しく追及したい」と強調しました。

 共産党の志位和夫委員長は会見で、「ナチス独裁政権の誕生とワイマール憲法の機能停止は無法な暴力と弾圧の嵐の中で強行された。民主主義否定の暴論」と厳しく批判しました。

 日本維新の会の小沢鋭仁国対委員長は1日、自民党の鴨下一郎国対委員長に国会で麻生副総理兼財務相に説明させるよう求めました。

 先の参議院選挙で、衆参のねじれが解消されて初めての国会となる、第184臨時国会が2日召集され、会期は今月7日までの6日間の予定で、政府・与党は法案などの実質的な審議は行わない方針です。

 しかし、麻生副総理兼財務大臣が憲法改正に関連して、野党側は「ファシズムを正当化し、国際問題に発展しかねない重大な発言だ」などと批判し、麻生副総理が国会で発言の真意を説明するよう求めております。

 批判が海外に広がり首相官邸は火消しに動きましが、後手に回った感は否めません。菅義偉官房長官は1日の記者会見で「(麻生氏の)辞任にはあたらない」と強調しましたが、野党は徹底追及の構えで、安倍政権にとって痛手となったのは間違いありません。

◎麻生太郎副総理兼財務相の29日の講演における発言要旨は次の通りです。

 日本の国際情勢は憲法ができたころとはまったく違う。護憲と叫んで平和がくると思ったら大間違いだ。改憲の目的は国家の安定と安寧だ。改憲は単なる手段だ。騒々しい中で決めてほしくない。落ち着いて、われわれを取り巻く環境は何なのか、状況をよく見た世論の上に成し遂げられるべきだ。そうしないと間違ったものになりかねない。

 ドイツのヒトラーは、ワイマール憲法という当時ヨーロッパで最も進んだ憲法(の下)で出てきた。憲法が良くても、そういったことはありうる。

 憲法の話を狂騒の中でやってほしくない。靖国神社の話にしても静かに参拝すべきだ。

 「静かにやろうや」ということで、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか。僕は民主主義を否定するつもりもまったくない。しかし、けん騒の中で決めないでほしい。

◎麻生太郎副総理兼財務相が発表したナチス発言撤回に関するコメントの全文は次の通りです。

 7月29日の国家基本問題研究所月例研究会における私のナチス政権に関する発言が、私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾である。

 私は、憲法改正については、落ち着いて議論することが極めて重要であると考えている。この点を強調する趣旨で、同研究会においては、喧騒にまぎれて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまった悪しき例として、ナチス政権下のワイマール憲法に係る経緯をあげたところである。私がナチス及びワイマール憲法に係る経緯について、極めて否定的にとらえていることは、私の発言全体から明らかである。ただし、この例示が、誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい。(原文通り)
| 政策 | 05:37 | comments(0) | trackbacks(1) |









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