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日航ジャンボ機墜落事故32年 遺族らが慰霊登山
 520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故から12日で32年となり、墜落現場の群馬県上野村では、遺族などの慰霊の登山が続いています。

 昭和60年8月12日、お盆の帰省客などを乗せた日本航空のジャンボ機が群馬県上野村の山中に墜落し、国内の航空機事故としては最も多い520人が犠牲になりました。

 事故から12日で32年となり、上野村では墜落現場の「御巣鷹の尾根」を目指して遺族などの慰霊の登山が続いています。

 遺族などは、亡くなった人の墓標に花や線香などを供え、静かに手を合わせていました。また、墜落現場にある慰霊碑「昇魂之碑」の前では、手を合わせて犠牲者を悼んでいました。

 慰霊碑の周りでは午前中、遺族や地元の人が参加して犠牲者を追悼する行事が行われ、子どもたちがシャボン玉を一斉に飛ばして空の安全を祈りました。

 夕方には、ふもとにある「慰霊の園」で追悼慰霊式が行われ、墜落時刻の午後6時56分に合わせて黙とうが行われます。


 事故で叔父の石倉六郎さん(当時41)を亡くした茨城県ひたちなか市の磯禎典さん(45)は、親戚の子どもたちなどおよそ20人とともに御巣鷹の尾根を登りました。

 磯さんは、「手を合わせて、みんな元気にやっているよと伝えました。ここにくると止まっていた時間が動き出すような気がします。子どもたちに当時の事故の悲惨さを現場で感じ取ってほしいと思います」と話していました。

 事故で妹の吉田仁美さん(当時28)とその夫の吉田哲雄さん(当時35)、娘の有紗ちゃん(当時3か月)の一家3人を亡くした奈良県御所市の田仲威幸さん(67)は、「遠いところで妹家族が一緒に暮らしているだろうと思いながら祈りました。あっという間の32年で、遺族にとって家族を失った悲しみは毎年変わりません。登山に来る人が少なくなったように感じますが、元気なうちは登るつもりです。二度とこのような事故は繰り返してほしくない」と話していました。

 事故で女優だった娘の吉田由美子さん(当時24)を亡くした東京・大田区の吉田公子さん(83)は、「きょうは娘が入っていた宝塚歌劇団の当時の後輩が一緒に登ってくれたことを娘に報告しました。32年間、一度も娘のことを忘れたことはありません。来年もまた登りたいです」と話していました。

 事故で夫の佐藤陽太郎さん(当時53)を亡くした東京・世田谷区の佐藤泰子さん(81)は去年、腰痛のため、毎年続けてきた慰霊の登山ができず、ことし2年ぶりに御巣鷹の尾根に登りました。

 佐藤さんは、「去年は登ることができなかったので、この1年間、夫に会うことを目標に過ごしてきました。きょうは『元気でやっているよ』と夫に報告しました。これからも命が続くかぎり夫のことを思い出すと思います。まだ自分は登れることがわかったので、来年の登山に向けて体力づくりなどを頑張ります」と話していました。

 事故で義理の兄の佐田弘さん(当時53)を亡くした埼玉県春日部市の中村晴男さん(74)は、墓標に酒をかけるなどして佐田さんをしのんでいました。

 中村さんは、「一緒に酒を飲み、いろいろな相談にのってくれたよい兄貴でした。毎年ここに来て、当時を思い出しながら義理の兄と一緒に酒を飲んでいます。また会いに来ると伝えました」と話していました。

◎日航機事故「風化防ぎたい」木の墓標を石に
 日航ジャンボ機墜落事故から32年のことし、遺族の中には、事故の風化を防ぎたいと現場にある木の墓標を石に替えた人がいます。

 墜落現場の御巣鷹の尾根には、遺体が見つかった場所に木の墓標が建てられ、遺族などが慰霊に訪れます。

 設置から長い年月にわたって雨や風に打たれた結果、木の墓標は、折れたり、書かれている文字が読みづらくなったりしているものもあります。

 こうした中、事故の風化を防ぎたいと、ことし、墓標を木から石に替えた遺族がいます。川崎市高津区に住む内野理佐子さん(57)は、父親の南慎二郎さん(当時54)を事故で亡くしました。

 海外赴任や出張など仕事が忙しい中でも、自分たちの運動会を見に来たり遊びに連れていってくれたりするなど、子ぼんのうな父親だったといいます。

 事故のことを伝えていきたいと、事故後に生まれた子どもを連れて毎年、慰霊登山をしてきた内野さんが墓標を石に替えようと思ったのは、事故から32年がたち、娘がことし結婚したことがきっかけの1つでした。

 いずれ生まれる孫はもちろん、その後の世代まで自分の父親の慰霊に訪れてほしいと考えたのです。

 事故から32年の12日、夫や息子とともに慰霊登山をした内野さんは、御巣鷹の尾根で、父親の名前とともに「パパ安らかに」という文字が刻まれた新しい石の墓標を初めて目にしました。

 内野さんは、「思った以上のものができてよかったです。石にすることで父の居場所がなくならないようにしたい気持ちもありました。愛する人の死をむだにしたくない、事故の教訓を生かすためには事故を風化させずに伝えていかなければならないという思いが強くなりました」と話していました。

 御巣鷹の尾根の登山道の管理を群馬県上野村から任されている黒沢完一さんによりますと、風化を心配する遺族などから墓標を石に替えたいという要望がほかにも寄せられ、作業が進められているということです。
| 事件・事故 | 18:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
スマホでわき見の追突死亡事故 禁錮3年の実刑判決
 ことし5月、愛知県の名神高速道路でスマートフォンの画面を見ながらトラックを運転し、軽乗用車に追突して高齢の夫婦を死亡させたなどとして過失運転致死傷の罪に問われた運転手に対し、裁判所は禁錮3年の実刑判決を言い渡しました。

 ことし5月、愛知県一宮市の名神高速道路で、トラックが軽乗用車に追突するなど合わせて5台が絡む事故が起き、軽乗用車に乗っていた90歳と88歳の夫婦が死亡したほか、3人がけがをしました。

 この事故で、トラックを運転していた愛知県春日井市の奥村晃史被告(45)が、スマートフォンで地図アプリを見ながら運転して事故を起こしたとして過失運転致死傷の罪に問われました。

 10日の判決で、名古屋地方裁判所の寺本真依子裁判長は、「被告は運転中にスマートフォンを5秒ほど見てわき見をしていた。危険で許されないことであり、事故を起こした過失は甚だしい」と指摘しました。

 そのうえで、「2人が死亡するなど事故の結果は取り返しがつかない重大なものだ」として、禁錮4年の求刑に対し、禁錮3年の実刑判決を言い渡しました。
| 事件・事故 | 10:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
籠池前理事長夫妻を逮捕 補助金だまし取っていた詐欺容疑
 学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長と妻が国の補助金5600万円余りをだまし取っていたとして詐欺の疑いで大阪地検特捜部に逮捕されました。籠池前理事長はこれまでの取材に対し「反省すべき点はあるが故意ではない」などと説明していました。

 逮捕されたのは「森友学園」の前理事長、籠池泰典容疑者(64)と学園が運営する幼稚園の前副園長で妻の諄子容疑者(60)です。

 大阪地検特捜部の調べによりますと、籠池前理事長らは小学校の建設工事で金額が異なる契約書を提出し、国の補助金5600万円余りをだまし取っていたとして詐欺の疑いが持たれています。

 「森友学園」を巡っては国の補助金を不正に受け取った疑いのほか、運営する幼稚園で専従の教職員の数や障害がある子どもの数を水増しし、大阪府の補助金を不正に受け取っていた疑いで籠池前理事長が告訴、告発され、大阪地検特捜部は6月、学園の事務所がある大阪・淀川区の幼稚園などを捜索し捜査を進めていました。

 特捜部はこのうち国の補助金をだまし取っていたとして詐欺の疑いで籠池前理事長と諄子前副園長を逮捕しました。特捜部は2人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

 また、31日夜8時半ごろには特捜部の係官およそ10人が大阪・豊中市の籠池前理事長の自宅の捜索に入りました。

 これまでの取材に対し籠池前理事長は「こちらに反省すべき点もあるが故意ではない。金額の異なる契約書の存在はあとから聞いた」などと説明し27日に行われた特捜部の事情聴取に対しては「ほぼ黙秘した」などと述べていました。

 特捜部は資金の流れなどについて捜査を進めるとともに、国の担当者が豊中市の国有地を学園側に鑑定価格より大幅に低く売却し国に損害を与えたとする背任容疑での告発も受理していて今後、詳しい経緯について解明を進めるものとみられます。

◇今後の捜査の焦点
 籠池前理事長と妻の逮捕で、大阪地検特捜部の捜査は新たな段階に入りました。今後は森友学園をめぐる一連の疑惑について、どこまで解明できるかが焦点となります。

 特捜部は、当面は逮捕容疑となった小学校の建設工事をめぐる国の補助金の不正受給について、籠池前理事長と妻がどう関わったかや、金額の異なる契約書が作成された経緯などを調べていくと見られます。

 このほか、籠池前理事長は、森友学園が運営する幼稚園で、専従の教職員の数や障害がある子どもの数を水増しして、大阪府や大阪市の補助金を不正に受け取った疑いでも告訴されています。こうした疑惑についても捜査が進められるものと見られます。

 そして今後の捜査の焦点は、国有地の売却問題です。

 特捜部は、補助金の不正受給の捜査と並行して、近畿財務局の担当者が国有地の売買で国に損失を与えたとする背任容疑での告発を受理し、調べを進めています。

 これまでの特捜部の捜査などによりますと、財務局と学園側は、国有地の売却価格が決まる前の去年3月24日に協議を行い、財務局側が学園側にいくらまでなら払えるのか尋ね、学園側がおよそ1億6000万円だと提示したということです。

 また、財務局側もおよそ1億3200円より安く売ることはできないと伝えたということで、実際の売却価格はこの上限と下限の範囲内に収まる1億3400万円に設定されていました。

 特捜部は、近畿財務局の担当者や値引きの根拠となったゴミの撤去費用を算出した大阪航空局の担当者からすでに任意で事情を聴いています。

 今後、国有地の売却の経緯がどこまで解明されるのかが注目されます。

◇各党の反応は
 自民党の小野寺政務調査会長代理は、党本部でNHKの取材に対し、「さまざまな疑惑があり、捜査当局もさまざまな証拠を集めて、ここまできたと思うので、今後、公正中立な司法の立場で、この問題を明らかにしてもらいたい。国会の場で明らかにならなかった部分が、司法の場で明らかになればいい」と述べました。

 ことし3月に参議院予算委員会で行われた、籠池前理事長の証人喚問で質問した、自民党の西田参議院国会対策委員長代理は、NHKの取材に対し、「もともとの容疑は、国の補助金の詐取だが、なぜ財政基盤がないのに、小学校の設置認可を与えてしまったのかも含めて、捜査してもらわなければならない。結局、この問題は、政府や、安倍総理大臣夫妻がかんだ話ではなく、籠池氏が勝手な思い込みでやっていたのが真実だと、はっきりわかると思うので、検察はしっかり全容を調べてほしい」と述べました。

 公明党の山口代表は、総理大臣官邸で記者団に対し、「捜査が核心の段階に移っていくことになるので、引き続き、見守っていきたい。司直の手に委ねられており、その使命を全うしてもらいたい」と述べました。

 民進党の玉木幹事長代理は記者団に対し、「捜査中の案件でコメントは差し控えたいが、なぜ、このタイミングなのか、逃亡の恐れもない中での逮捕の理由など少し疑問はある。ただ、国民が関心があるのは、国有地売却でなぜ8億円も値引きされたのかだ。厳正な捜査の中で値引きの件の真実も明らかになることを期待したい」と述べました。

 共産党の小池書記局長は記者会見で、「捜査当局の問題で、コメントすることではない。ただ、事実関係を解明するのであれば、国有地払い下げにおける全体像を解明していくことが、司法・捜査当局に対しても求められる」と述べました。

 日本維新の会の松井代表は、「逮捕によって、不適正な補助金受給などの真相の解明がいっそう進むことを期待している」とするコメントを出しました。
| 事件・事故 | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
障害者殺傷事件 被告「措置入院中はおとなしく取り繕った」
 相模原市の知的障害者施設で46人が殺傷された事件から26日で1年となり、殺人などの罪で起訴された施設の元職員、植松聖被告は障害者への差別的な発言を繰り返したことなどから強制的に入院させる措置入院となったことについて、「障害者の殺害計画を実行するため退院できるよう、おとなしくして取り繕った」と供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。

 この事件は、去年7月26日の未明、相模原市緑区の知的障害者の入所施設「津久井やまゆり園」で入所していた障害のある人たちが次々に刃物で刺されて19人が殺害され27人が重軽傷を負ったもので、元職員の植松聖被告(27)が殺人などの罪で起訴されています。

 事件の5か月前の去年2月、障害者の殺害計画を記した手紙を衆議院議長に渡そうとした植松被告に対し、強制的に入院させる措置入院の対応が取られました。

 入院中、植松被告は医療関係者に対して興奮した状態で計画を説明したということですが、途中から落ち着いた様子になり、10日余りたって措置入院は解除されました。

 この時の状況について植松被告は、「障害者の殺害計画を実行するため退院できるよう、おとなしくして取り繕った」と供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。

 さらに、「国が計画を認めてくれないことがわかったので、自分で実行しようと決意した」と供述しているということです。

 退院後、植松被告は当面の資金を得るために生活保護を申請するなど、計画への準備を進めていったと見られています。

 現在、準備が進められている裁判では、植松被告が差別的な思想を持つに至った経緯や殺意を固めたきっかけなどについて明らかにされるものと見られます。

◇生活保護申請時の被告の様子
 殺人などの罪で起訴された施設の元職員、植松聖被告(27)は、事件の前の去年2月に施設を退職したあと、相模原市役所に生活保護を申請していました。

 そのうえで、事件への準備を進めていたものと見られます。

 市の担当者によりますと、植松被告は、知的障害者施設「津久井やまゆり園」を、去年2月に退職したあと、3月末に1人で市役所の窓口を訪れ、生活保護を受けたいと申し出たということです。

 この際植松被告は、窓口の職員に対して「仕事が無く、貯金も使ってしまい、生活費が無い」などと説明したということです。

 その数日後、担当者が手続きのために自宅を訪問した際、仕事を辞めた理由をたずねたところ「植松被告は、『同僚とトラブルがあって、辞めざるをえない状況になった。同僚にないがしろにされているようで、悔しかった。辞めざるをえない状況に陥れた人たちは許せない』などと話していた」ということです。

 また、市の担当者は、植松被告の印象について、「ごく普通の今どきの若者という感じで、ほとんど印象にも残っていませんでした。事件後の発言を聞いていると、当時全くそんな感じはしませんでした」と話していました。

◎障害者殺傷事件から1年 現場の献花台で追悼
 相模原市の知的障害者施設で46人が殺傷された事件から26日で1年となり、現場の施設に設置された献花台には、施設の関係者や近所の人、それに知事などが花を手向け、犠牲になった19人に祈りをささげました。

 事件から1年となった26日は雨が降る中、施設の前に設けられた献花台に地元の住民や施設の関係者などが次々と訪れ、花を手向けたり手を合わせたりして犠牲になった19人に祈りをささげました。

 津久井やまゆり園の入倉かおる園長は、「亡くなった入所者の顔を思い浮かべながら献花しました。守ってあげることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ご遺族のお気持ちに寄り添っていきたい」と話していました。

 また午後には、神奈川県の黒岩知事も献花台に花を手向けました。

 黒岩知事は、「19人の命が奪われた悲惨さや残虐さを改めて痛感しました。差別や偏見がない社会を築いていきたい」と話していました。

 献花台は、犠牲者を悼む場として、今月30日まで継続して残される予定です。

◇県庁で職員が黙とう
 相模原市の知的障害者施設で46人が殺傷された事件から1年となり、神奈川県庁では、職員が犠牲になった人たちに黙とうをささげました。

 神奈川県庁では、午前9時に、26日で事件から1年になることを告げる館内放送が流れ、職員たちが犠牲になった人たちに1分間の黙とうをささげました。

 このうち、障害者支援などを担当する障害福祉課と、事件を受けて今年度から新たに発足した共生社会推進課では、職員がこの1週間、「ともに生きる」と印刷されたTシャツを着て業務にあたっていて、館内放送が流れると、仕事の手を止め、祈りをささげていました。

 神奈川県共生社会推進課の平野潤一グループリーダーは、「突然、命を奪われた方々や、ご遺族の気持ちを考えると、今も深い悲しみを禁じ得ません。二度とこうした事件が起きないよう、差別がない社会の実現に向けて普及啓発に努めていきたいです」と話していました。

◇家族会会長「植松被告は心から反省を」
 施設を訪れた「津久井やまゆり園」の入所者の家族らで作る家族会の大月和真会長は、「亡くなった方々が最後にどんな思いでいたかと思うと複雑な気持ちになります。植松被告には心から反省してほしい」と話していました。

 また、息子の一矢さん(44)が首や腹などを切られる大けがをした尾野剛志さん(73)は、「亡くなった方や息子のことを考えると悔しい気持ちです。改めて事件を風化させたくないと強く思いました」と話していました。

◇献花台訪れた人は
 献花台を訪れた施設の元職員の60代の女性は、「入所者から思いやりややさしさを教わりました。事件を振り返って悔しさや悲しさでいっぱいです」と話しました。

 近くに住む60代の男性は、「犠牲になった方や家族のことを考えると、言葉になりません。別の場所に移っている人たちもいつか地元に戻り、かつてのように住民と交流してほしいです」と話していました。

 相模原市の垂水京子さん(60)は事件直前まで「津久井やまゆり園」に通っていた重い障害のある息子の亮太さん(28)とともに献花台を訪れ、犠牲者を悼みました。

 垂水さんは、「知り合いの人が亡くなり、悔しい気持ちです。植松被告の障害者に対する考えが変わっていないことに怒りを感じています。障害のある人もない人もみんなで支えあい生きていける社会になってほしいです」と話していました。

◇官房長官「精神保健福祉法の早期改正目指す」
 菅官房長官は午前の記者会見で、「私自身も事件直後に園を訪れ、さまざまなお話をお聞きした。事件で亡くなられた方々をはじめ、多くの方の無念に思いを致し、改めて、こうした事件を繰り返すことが2度とあってはならないと決意している」と述べました。

 そのうえで、菅官房長官は、「政府としては、これまで関係閣僚会議を開催し、一丸となって社会福祉施設の安全確保や職場環境の改善、そしてすべての人々がお互いの人格と個性を尊重する共生社会の実現に取り組んでいる。引き続き障害者やご家族の皆様の思いに寄り添いながら、1つ1つ丁寧に政策を進めていきたい」と述べました。

 また、菅官房長官は、衆議院で継続審議になっている、措置入院患者の支援強化などが盛り込まれた精神保健福祉法の改正案について、早期成立を目指す考えを示しました。
| 事件・事故 | 04:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
大崎事件 90歳女性の再審認める決定 鹿児島地裁
 38年前、鹿児島県大崎町で義理の弟を殺害したとして、殺人などの罪で懲役10年の刑が確定した90歳の女性について、鹿児島地方裁判所は、再審=裁判のやり直しを認める決定を出しました。

 昭和54年10月、鹿児島県大崎町で当時42歳だった義理の弟の首を絞めて殺害したとして、殺人などの罪で懲役10年の刑が確定し、服役を終えた原口アヤ子さん(90)は、無実を訴えて、再審を求めました。

 3回目となる今回の再審請求で、弁護団は、検察から初めて開示されたネガフィルムをもとに現像した写真を調べた結果、遺体の皮膚に変色が見られないため、絞められて殺害されたのではないとしたうえで、共犯とされた親族が原口さんとともに首を絞めて殺害したとする供述は信用できないと主張しました。

 28日の決定で、鹿児島地方裁判所の冨田敦史裁判長は、「確定判決が認定する死因や原口さんの関与を直接裏付ける客観的証拠は存在せず、親族の自白の信用性は高くない。証拠を総合的に判断すれば、殺害行為などがなかった疑いを否定できない」として再審を認めました。

 この事件では、1回目の再審請求を受けて平成14年、鹿児島地裁が、共犯とされた親族の供述は捜査官の誘導があったと考えられるなどとして再審を認めましたが、高裁が決定を取り消しました。

 弁護団によりますと、再審決定が取り消されたあとに再び認められたのは、昭和23年、熊本県で夫婦2人が殺害されたいわゆる「免田事件」以来だということです。

 また、共犯として殺人などの罪で懲役刑が確定し、その後死亡した原口さんの元夫の遺族が求めた再審についても、鹿児島地裁は認める決定を出しました。

 弁護団の森雅美団長は、「裁判所も国民の声を聞き、慎重かつ十分に検討を行った結果、このような結論に至ったと思う。本人もこの日を待っていたと思うので本当によかった」と話していました。

 鹿児島県警察本部は、「再審決定は承知しているが、コメントは差し控えたい」としています。

◇裁判所の勧告で証拠開示
 今回の再審請求で、裁判所は検察に対し、弁護団が求めた証拠を開示するよう積極的に促しました。

 裁判所からの勧告を受けて、検察は、遺体の解剖や事件現場の様子を撮影したネガフィルムを相次いで開示し、合わせて1700枚余りの写真が新たに現像されました。

 このうち、おととし11月に開示されたネガフィルムの中の、遺体を解剖した際の写真について、弁護団が専門家に依頼して鑑定した結果、遺体の皮膚に変色が見られないため、首を絞められて窒息死したのではないと主張しました。

 弁護団によりますと、窒息死の場合、遺体の血液は重力を受けて体の低い位置に移動するため、その部分の皮膚の色が赤くなりますが、今回開示された、鮮明な遺体の写真には、そうした変化が見られなかったということです。

 そのうえで、被害者は殺害されたのではなく、自転車で側溝に落ちて事故死した可能性があると指摘しました。

 鑑定にあたった大学教授は証人尋問で、「側溝に転落した際、出血したため皮膚の色が変化しなかった。死因は出血性ショック死の可能性がある」と主張していました。
| 事件・事故 | 17:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
タイガー・ウッズ選手を逮捕 飲酒か薬物使用で車運転の疑い
 アメリカのプロゴルファーで元世界ランキング1位のタイガー・ウッズ選手が、酒を飲んだか薬物を使用した状態で車を運転した疑いで逮捕されました。

 アメリカ南部フロリダ州のパームビーチ郡の警察は29日朝、郡内の都市ジュピターでプロゴルファーのタイガー・ウッズ選手を逮捕したと発表しました。

 酒を飲んだか薬物を使用した状態で車を運転した疑いがあるということですが、逮捕に至った詳しい状況は明らかにされていません。

 ウッズ選手はおよそ3時間半、身柄を拘束されたあと、釈放されました。

 ウッズ選手は元世界ランキング1位で、メジャー通算14勝を挙げていますが、華々しい活躍の一方で、スキャンダルでも話題に上ることがあり、2009年にはフロリダ州で起こした自動車事故をきっかけに、女性問題が次々と明るみに出て、一時、プロゴルファーとしての活動を自粛しました。

 ここ数年は腰の痛みに悩まされ、先月、手術を行ったばかりで、今月24日、ウッズ選手は自身のブログで、手術は成功だったと報告したうえで、「もう一度プロらしいゴルフがしたい。そのためにリハビリに専念する」と、復帰を目指す心境をつづっていました。

 ウッズ選手は、今年2月に行われた欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシック(Omega Dubai Desert Classic 2017)を腰痛により1ラウンドで棄権して以来、公式戦には出場しておりません。

 ウッズ選手の逮捕後の写真と言われているものは、大変な衝撃でした。
かつての下の2枚の様な精悍さは、微塵も感じられませんでした。

| 事件・事故 | 08:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
英コンサート会場爆発 死者22人に 警察 自爆テロの見方
 イギリス中部のマンチェスターで22日夜(日本時間23日朝)、コンサート会場付近で爆発が起きた事件について、地元の警察は記者会見し、これまでに22人が死亡、およそ50人がけがをしたことを明らかにするとともに、容疑者の男もその場で死亡したとして、男が持っていた爆発物を爆発させた自爆テロだったという見方を示しました。

 イギリス中部のマンチェスターで、22日午後10時半ごろ(日本時間23日午前6時半ごろ)、大勢の観客がいるコンサート会場付近で爆発がありました。

 地元の警察によりますと、この爆発でこれまでに22人が死亡、およそ50人がけがをして病院で手当てを受けているということで、警察はテロ事件として捜査していることを明らかにしました。

 事件を受け、メイ首相は23日未明に声明を発表し、「警察がおぞましいテロとして捜査している事件について、われわれは全容解明に全力を注いでいる」と述べました。

 そのうえで、「私たちの思いは犠牲者と被害を受けた人たちの家族とともにある」と述べました。

 複数のイギリスメディアによりますと、爆発を受けて、メイ首相は23日午前9時(日本時間午後5時)から治安担当の閣僚らが参加する緊急の対策会議を開くということです。

 イギリスの公共放送BBCは、爆発がコンサート会場のロビー付近で起きたという情報があると伝えていますが、施設側は、「コンサートが終わり人々が帰ろうとしているときに、会場の外の公共の場で事件が起きた」という声明を発表しています。

 会場では、アメリカの歌手アリアナ・グランデさんのコンサートが開かれていたということで、会場で撮影されたと見られる映像には、大勢の観客がパニックに陥り、悲鳴を上げながら逃げ出す姿が映っています。

 外務省の邦人テロ対策室によりますと、午前11時半現在、日本人が被害にあったという情報は入っておらず、引き続き確認を進めているということです。

◇会場にいた人「コンサート後に大きな爆発音」
 コンサート会場にいたという若い女性はAP通信に対して、「コンサートが終わり、皆が立ち去ろうとしていたとき、突然大きな爆発音が聞こえた。座席が揺れて、人々が逃げ始め、泣き叫んでいた」と、当時の状況について話しました。

 この女性の父親は、「最後の曲が流れ、人々がアリーナから出始めた次の瞬間、巨大なせん光が見え、ものすごい勢いの風が吹いた。何が起きたのかと思っていたら、次第に嫌な臭いが立ちこめてきた。すばらしいコンサートだと思い、子どもたちを連れてきたのに、最悪の思い出になってしまった。なぜ罪のない人たちがこんな目に遭わなければならないのか」と、怒りをあらわにしていました。

 地元メディアによりますと、目撃者の話として、「大きな爆発音とともに、銃声のような音が聞こえた」とか、「大きな爆発があり、自分の席でも振動を感じ、現場は混乱していた。会場にいた人たちは、走ったり、叫んだりしながら現場から離れようと必死だった」などと伝えています。

 また、別の目撃者は、「大きな爆発音を聞いて、会場にいた人たちはどうしたら外に出られるのかを尋ねていた。多くの人が救急車で手当てを受けているのを見た」と話しているということです。

 事件が起きた会場の様子としてインターネットに投稿された動画では、人々が会場の出口に向かっていたところ、突然「ドーン」という鈍い爆発音が遠くから聞こえて、その直後に叫び声も聞こえます。会場の中では煙や炎は見えず、そばにいる若い女性が、「今の音、聞いた?何が起きたの?」と言うと、人々が逃げ始め、会場が一瞬でパニックになる様子が捉えられています。

◇現場はマンチェスター中心部
 現場は、マンチェスターの中心部にある「マンチェスター・アリーナ」で、マンチェスター・ビクトリア駅に隣接し、観光客に人気のマンチェスター大聖堂から数百メートルの距離にあります。

 アリーナのホームページによりますと、収容人数は2万1000人、ヨーロッパ最大の屋内競技場で、1995年に運営を始めて以来、U2やローリング・ストーンズといった著名なアーティストがコンサートを開いてきたほか、バスケットボールや水泳の国際大会などスポーツの会場としても親しまれてきました。

 22日は午後7時半すぎから10時半ごろまでの予定で、アリアナ・グランデさんのコンサートが開かれていました。

◇イギリス 過去にもテロ相次ぐ
 イギリスではことし3月、ロンドン中心部の議会議事堂の近くで、イスラム過激派の影響を受けたと見られる男が車で歩行者を次々とはねたあと、ナイフで警察官に襲いかかり、5人が犠牲になる事件が起きたほか、先月(4月)にも議会議事堂前から首相官邸につながる大通りで、刃物を隠し持っていた男がテロを企てた疑いで警察に拘束されました。

 イギリスでは、過去には大規模なテロ事件も起きていて、2005年7月にはロンドンで朝の通勤時間帯に地下鉄の車両やバスが相次いで爆破され、52人が死亡、およそ700人が重軽傷を負う同時多発テロ事件が起きました。

 さらに、2007年6月には、ロンドンの繁華街で爆発物が仕掛けられた車2台が見つかったのに続き、イギリス北部、スコットランドのグラスゴーで、空港の建物に車が突っ込んで炎上しました。

 ヨーロッパではここ数年、大都市でのテロが再び多発する傾向を見せているため、イギリス国内でも警察をはじめ治安当局がテロへの警戒を強化していました。

◇安倍首相「断じて許せず」
 安倍総理大臣は23日午前、総理大臣官邸で自民党の議員と面会した際に、「多くの死傷者の方々がおられるということで、亡くなった方々にお悔やみ申し上げる。また負傷した方々にお見舞いを申し上げたい。テロは断じて許せず、どんな理由があれ、テロを根絶しなければならない。無辜(むこ)の民を傷つけるテロを根絶していくためにも、しっかりと国際社会と連携していきたい」と述べました。

 菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「多数の死傷者が発生していることに強い衝撃を覚えている。仮にテロだとすれば、このような卑劣なテロ行為は断じて許すことはできず、断固として非難する。日本はイギリスの皆さんに対し強い連帯を表明したい」と述べました。

 そのうえで、菅官房長官は、「事件直後、現地在外公館に現地対策本部を立ち上げ、情報収集を進めるとともに、日本人の安否確認に全力を挙げて取り組んでいるが、現時点までに日本人が巻き込まれたとの情報には接していない」と述べました。

 一方、菅官房長官は、国内でのテロ対策について、「東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、安全確保は開催国の最大の責務であり、国際社会と連携し、危機感を持ってテロ対策に万全を期している。国際テロ情報収集ユニットを新設して、官邸直轄で情報の収集・集約を行う体制をとっている。さらに水際対策、重要施設やソフトターゲットの警戒・警備の、官民一体となったテロ対策も一層強化している」と述べました。

◇安倍首相 メイ首相宛てメッセージ
 安倍総理大臣はメッセージをメイ首相に宛てて送りました。

 この中では、「音楽を愛する多くの若者が集まるコンサート会場で凄惨なテロが起きたことに大きな衝撃を受けている。日本国政府および日本国民を代表して、犠牲となった方々に対し心からの哀悼の意を表するとともに、負傷された方々にお見舞いを申し上げる」としています。

 そのうえで、安倍総理大臣は、「平和な暮らし、未来ある若者がテロの標的となり、強い憤りを禁じ得ない。この困難な時に心からの連帯を表明する。G7サミットにおいて、テロに断固として立ち向かうG7の強い決意を表明したい。日本は引き続きイギリスをはじめとする国際社会と手を携えてテロと闘う決意だ」としています。
| 事件・事故 | 15:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
渋谷・警察官殺害 身元確認できれば逮捕へ
 大阪府警が、過激派「中核派」の関係先を捜索して男2人を公務執行妨害などの疑いで逮捕し、警察は、このうちの1人が、昭和46年に東京・渋谷で警察官を殺害したなどとして指名手配されている男と見て、確認を急いでいます。警察は身元の確認ができれば殺人などの疑いで逮捕し、逃亡の足取りなどについて捜査を進める方針です。

 大阪府警は今月18日、過激派「中核派」の広島県内の関係先を有印私文書偽造などの疑いで捜索し、52歳の男を同じ容疑で、また、同じ部屋にいた別の男を公務執行妨害の疑いで逮捕しました。

 捜査関係者によりますと、公務執行妨害の疑いで逮捕された男は、顔や体の特徴などから、昭和46年11月、暴徒化した仲間らと東京・渋谷区の派出所などを襲い新潟県警から応援に来ていた当時21歳の警察官を鉄パイプで殴ったり、火炎瓶を投げつけたりして殺害したなどとして、警視庁に殺人などの疑いで指名手配されている大坂正明容疑者(67)と見られるということです。

 警視庁は、大坂容疑者が組織的な支援を受けながら逃亡を続けていると見て、全国に指名手配するとともに、最高で300万円の懸賞金をかけるなどして行方を捜査していました。

 捜査関係者によりますと、男は黙秘しているということで、警察はDNA鑑定などを行って身元の確認を急ぐとともに、確認ができれば殺人などの疑いで逮捕し、事件のいきさつや逃亡の足取りなどについて捜査を進める方針です。

◇大坂容疑者 これまでの行動
 大坂正明容疑者は、事件の翌年の2月に警視庁に指名手配されて以降、行方がわからなくなっていました。

 大坂容疑者の行動が確認されたのは、5年前の平成24年3月。警視庁が、東京・立川市の「中核派」のアジトを捜索して押収したパソコンや書類の暗号を解析したところ、大坂容疑者が東京近郊の別のアジトに潜伏していたことがわかりました。

 また、一連の捜索で、大坂容疑者が病院で診療を受けることを計画した資料も見つかり、捜査員が病院に張り込みましたが、現れなかったということです。

 さらに、押収した資料を分析した結果、大坂容疑者が北区に潜伏していたと見られることもわかり、警視庁は組織的な支援を受けながら逃亡を続けていたと見て、去年1月には北区のアジトを捜索するなど、行方を捜査していました。

◇これまでの捜査
 昭和46年11月に東京・渋谷区で起きた「渋谷暴動事件」は、沖縄返還協定に反対する過激派が暴徒化し、渋谷区神山町にあった派出所などを襲ったほか、当時、周辺を警備していた機動隊員などに対し、鉄パイプで殴ったり、火炎瓶を投げつけたりして、渋谷一帯を混乱状態に陥れた事件です。

 この事件で、新潟県警から応援に来ていた当時21歳の中村恒雄巡査が鉄パイプで殴られたほか、火炎瓶を投げつけられて大やけどを負って死亡し、警視庁は、大坂正明容疑者を中村元巡査を殺害した疑いなどで全国に指名手配しました。

 大坂容疑者は指名手配されたあと、40年以上、行方がわからなくなっていましたが、この事件で共犯として起訴されていた被告の裁判が病気を理由に停止中だったため、大坂容疑者の公訴時効が停止していたほか、平成22年に殺人罪の公訴時効が撤廃され、時効はなくなりました。

 大坂容疑者について、警視庁は、去年11月に最高で300万円の懸賞金をかけるなどして行方を捜査していました。

 この事件では、新潟県警から応援に来ていた当時21歳の中村恒雄巡査が死亡しました。亡くなった東京・渋谷区神山町には、事件から29年たった平成12年に慰霊碑が建てられ、除幕式には遺族をはじめ地元の人などおよそ20人が出席したということです。

 慰霊碑には、「沖縄返還協定批准阻止闘争警備において渋谷区神山地区の警備活動中に殉難した故中村警部補をここに顕彰する」と刻まれています。慰霊碑の前には、23日未明にも花や飲み物が供えられていました。

◇前進社のホームページには…
 中核派の機関紙などを発行する「前進社」のホームページのブログには、「広島市内のアパートで、同志がゴミ出しに出たところを待ちかまえていた大阪府警公安3課の警察官が襲撃し、部屋に突入」などと書かれています。

 そのうえで、「その場に居合わせていたもう1人の同志を、全く事実無根の『公務執行妨害』をデッチあげて逮捕した」などと書き込まれています。
| 事件・事故 | 11:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
福岡・金塊盗難事件 6人を盗みなどの疑いで逮捕
 去年7月、福岡市の博多駅前でおよそ7億5000万円分の金塊が警察官を装う男らに盗まれた事件で、警察は、名古屋市の男など合わせて6人を盗みなどの疑いで逮捕し、ほかにも数人の逮捕状をとって行方を捜査しています。

 去年7月、福岡市の博多駅前にあるビルの入り口付近で、貴金属取引会社の男性らが、重さ160キロ、およそ7億5000万円分の金塊をアタッシェケースに入れて運んでいたところ、警察官を装う男らにアタッシェケースごと盗まれました。

 警察は、防犯カメラの映像の解析や貴金属店などへの捜査の結果、いずれも名古屋市の野口和樹容疑者(42)と自称・会社役員、沓掛祐介容疑者(38)、自称・会社社長、白根敬大容疑者(27)など4人を金塊を盗んだ疑いで22日逮捕しました。

 また、野口容疑者らに依頼され、金塊のうち90キロ、4億3000万円分を盗まれたものと知りながら貴金属店で売却したとして、東京と千葉の男2人を逮捕しました。警察は6人の認否を明らかにしていません。

 事件には合わせて10人前後が関与した疑いがあるということで、警察は、ほかにも数人の逮捕状を取って行方を捜査しています。

◇捜査の経緯
 これまでの捜査で、現場の博多駅周辺の複数の防犯カメラに、犯行グループと見られる、少なくとも男6人が写っていたことがわかり、警察は映像を解析して特定を進めました。

 警察によりますと、男らは事件のあと、レンタカーを使って山口県に移動したと見られ、山口県内の関係先から犯行の際に男らが着ていた、英語でポリスと書かれた上着が見つかり、押収されました。

 上着の付着物をDNA鑑定した結果、犯行グループの一部の男らが特定されたということです。さらに、レンタカーが広島県内で返却されていたこともわかりました。

 一方、盗まれた金塊は貴金属店で、およそ4億円分が2回に分けて換金され、その際、東京都内の貴金属店の名義が使われていたということです。

 警察はこの店の経営者が盗まれたものと知りながら、犯行グループに名義を貸した疑いがあると見て、関係先を捜索するなど捜査を進めてきました。

◇被害の金塊は投資目的で購入
 盗まれた金塊は、宮城県の貴金属取引会社などが投資目的で出資者を募り、事件の前日までに山口県内などで購入したものだったということです。

 この会社の関係者によりますと、金塊を福岡市内で転売するため、スタッフ3人と警備役2人のいずれも男性5人でアタッシェケースに入れて運搬していたということです。

 金塊を積んだ車を金の買い取り会社があるビルの前に止め、アタッシェケースを1階のエレベーターホールに運び込んだところ、突然、警察官を装う男らから声を掛けられました。

 男らは英語で「POLICE」と書かれたジャンパーを着て、「運搬中の金塊は密輸品の疑いがあるので警察署で調べる」などと話し、アタッシェケースを車に積み込んでそのまま走り去ったということです。

 この時エレベーターホールでは、ほかの会社の社員も行き来するなど特に異変を感じさせなかったということです。

 その後、男性らはだまされたことに気付き、警察署を訪れて被害を届け出たということです。

 出資を募った会社の男性はNHKの取材に対し、「自分たちが買った金塊は密輸品ではなく正規のものだ。福岡では金塊を扱う業者が多く、狙われたのかもしれない」と話していました。

◇金の取り引きの動向は
 福岡市内で貴金属を扱う会社の井上健一会長は、金の取り引きの動向について、「価格は1グラム5000円で、10年、20年前と比較すると数倍になっている。価格が一定以上高くなった時のほうが取り引きが増え、消費者が動く傾向がある」と話しています。

 そのうえで、福岡で多額の金塊の取り引きが行われている背景として、「アジアの玄関口で、外国人を含む出入りが多いことや、資金を調達する大手銀行の支店が多くあること、それに陸海空の交通ルートが整備されていることなどがあるのではないか」と指摘しています。
| 事件・事故 | 01:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
猪木参院議員 小池知事の特別秘書を横領の疑いで告訴
 アントニオ猪木参議院議員は、記者会見し、東京都の小池知事の特別秘書を務める野田数氏が、猪木氏の政策秘書だった当時、事務所の口座から無断で引き出した1100万円余りを着服したとして、業務上横領の疑いで、警察に告訴していたことを明らかにしました。

 アントニオ猪木参議院議員によりますと、小池知事の特別秘書の野田数氏は、猪木氏の政策秘書を務めていた平成25年10月から10か月の間に、国会議員に支給される「文書通信交通滞在費」などを管理している事務所の複数の銀行口座から、繰り返し、無断で現金を引き出していたということです。

 無断で引き出された総額は1120万円に上るということで、猪木氏は、野田氏が着服したとして、業務上横領の疑いで、平成26年12月に警察に告訴したということです。

 猪木氏は記者会見で、「事務所のカネをチェックせずに野田氏に任せていたが、国会議員である以上、公金をしっかり管理すべきだったと反省している。野田氏は、地域政党『都民ファーストの会』の代表を務めており、この問題をしっかりただしておく必要がある。警察の捜査を見守りたい」と述べました。

◇特別秘書の野田氏側が反論コメント
 アントニオ猪木参議院議員の記者会見について、東京都の小池知事の特別秘書を務める野田数氏の代理人の弁護士は、反論のコメントを発表しました。

 それによりますと、「文書通信交通滞在費などの保管口座から引き出した現金は、全て猪木氏の指示に基づき、猪木氏のため、正当な使途に使用しており、私的に流用した事実はありません」などとしています。

 そして、「猪木氏が記者会見で述べた事実並びに猪木氏が告訴した事実は、全くの事実無根です」としたうえで、猪木議員などに対し、名誉棄損による刑事告訴や損害賠償を求める訴えを起こす予定があるとしています。
| 事件・事故 | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) |