2024.03.18 Monday
環境省 PFASの健康影響 北海道大学など3グループに研究委託
世の中に存在する数千種類の有機フッ素化合物を総称してPFASと呼びますが、物質によって様々な性質を持っています。例えば、熱に強い、水や油を弾く、燃えにくい、汚れを防止する等が挙げられます。私たちの身近なところでは、焦げ付きにくいフライパンの表面処理剤、自動車のコーティング剤、消火器に含まれている消火剤などに使用されています。
有機フッ素化合物は化学構造上、炭素とフッ素が非常に強い力で結びついています。そのため自然界では分解されず、海や土壌に堆積することで、循環系に長期間残存し続けます。実際に日本国内でも、東京・多摩地域や沖縄県内で、水道水に使用している井戸水から基準以上のPFASが検出された事例もあるなど、私たちの飲み水にまで影響が及んでいるのです。
2023年3月、米環境保護局は飲料水におけるPFASの生涯健康勧告値(生涯飲用し続けても健康に影響がないとされる値)を70pptから4pptへ大幅に厳格化する案を発表しました。
これを受け、日本においても水道水質基準におけるPFASの暫定目標値(現在:50ppt)の見直しが検討され始めています。近年のこうした動きから、研究・検査業界でもPFAS分析が活発になりつつあります。
◎環境省 PFASの健康影響 北海道大学など3グループに研究委託
(NHK 2024年3月18日 5時07分)
一部が有害とされる有機フッ素化合物のPFASについて環境省は健康への影響を明らかにするため、北海道大学などの3つのグループに研究を委託することになりました。
PFASはもともと自然界には存在せず、人工的に作られた1万種類以上のうちの3種類が有害とされ、各地の水道水や河川などで検出が相次いでいます。
去年11月にはWHO(世界保健機関)のがん研究機関が、有害とされる2種類について発がん性があるなどと評価していますが、国はこれまで、科学的な知見が十分ではなく、健康への明確な影響は不明としてきました。
しかし、国内でのPFASに対する不安が高まっていることから、環境省は新年度から大学など3つのグループに委託して研究を本格的に始めることになりました。
このうちの一つ、北海道大学のグループは、PFASの影響を受けやすいとされる子どもや若い世代を対象とし、胎児期から17歳までの700人分の血液に含まれるおよそ30種類のPFASの濃度を分析して、成長に与える影響などを明らかにするとしています。
さらに、世界の研究に先駆けて、PFASが体内に取り込まれた際に、成長や免疫などに影響を与えるメカニズムを、細胞を解析することによって解明したいとしています。
このほか、
▽兵庫医科大学と
▽国立医薬品食品衛生研究所のグループで3年間研究を行い
環境省は、有害とされる物質をどのくらい摂取したらどのような影響が出るのかや、有害とされる3種類以外に毒性の高いPFASがあるかなどを明らかにする方針です。
有機フッ素化合物は化学構造上、炭素とフッ素が非常に強い力で結びついています。そのため自然界では分解されず、海や土壌に堆積することで、循環系に長期間残存し続けます。実際に日本国内でも、東京・多摩地域や沖縄県内で、水道水に使用している井戸水から基準以上のPFASが検出された事例もあるなど、私たちの飲み水にまで影響が及んでいるのです。
2023年3月、米環境保護局は飲料水におけるPFASの生涯健康勧告値(生涯飲用し続けても健康に影響がないとされる値)を70pptから4pptへ大幅に厳格化する案を発表しました。
これを受け、日本においても水道水質基準におけるPFASの暫定目標値(現在:50ppt)の見直しが検討され始めています。近年のこうした動きから、研究・検査業界でもPFAS分析が活発になりつつあります。
◎環境省 PFASの健康影響 北海道大学など3グループに研究委託
(NHK 2024年3月18日 5時07分)
一部が有害とされる有機フッ素化合物のPFASについて環境省は健康への影響を明らかにするため、北海道大学などの3つのグループに研究を委託することになりました。
PFASはもともと自然界には存在せず、人工的に作られた1万種類以上のうちの3種類が有害とされ、各地の水道水や河川などで検出が相次いでいます。
去年11月にはWHO(世界保健機関)のがん研究機関が、有害とされる2種類について発がん性があるなどと評価していますが、国はこれまで、科学的な知見が十分ではなく、健康への明確な影響は不明としてきました。
しかし、国内でのPFASに対する不安が高まっていることから、環境省は新年度から大学など3つのグループに委託して研究を本格的に始めることになりました。
このうちの一つ、北海道大学のグループは、PFASの影響を受けやすいとされる子どもや若い世代を対象とし、胎児期から17歳までの700人分の血液に含まれるおよそ30種類のPFASの濃度を分析して、成長に与える影響などを明らかにするとしています。
さらに、世界の研究に先駆けて、PFASが体内に取り込まれた際に、成長や免疫などに影響を与えるメカニズムを、細胞を解析することによって解明したいとしています。
このほか、
▽兵庫医科大学と
▽国立医薬品食品衛生研究所のグループで3年間研究を行い
環境省は、有害とされる物質をどのくらい摂取したらどのような影響が出るのかや、有害とされる3種類以外に毒性の高いPFASがあるかなどを明らかにする方針です。
⇒ aki (10/25)
⇒ aki (07/03)
⇒ 佐藤 光一 (03/25)
⇒ おかも (03/22)
⇒ アイティメディア株式会社ライセンス担当 (09/10)
⇒ 孔雀王 (03/22)
⇒ 孔雀王 (02/23)
⇒ 孔雀王 (02/19)
⇒ 孔雀王 (02/08)
⇒ 孔雀王 (01/01)