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新型ウイルス肺炎「ヒトからヒトへの感染が見られる」WHO

 新型のコロナウイルスによるものと見られる肺炎への感染が広がっている問題で、日本や中国などアジア地域を管轄するWHO(世界保健機関)の地域事務局は21日、最新の情報からヒトからヒトへの感染が見られると発表しました。

 日本や中国を含む東アジアや東南アジアなど37の国や地域を管轄するWHO・西太平洋地域事務局は21日、ツイッターで、「新たに報告された最新の感染例の情報から、持続的なヒトからヒトへの感染があると見られる。医療関係者への感染があったことも強い証拠だ」と発表しました。

 そのうえで、「ヒトからヒトへの感染がどれだけ広がるかや感染経路などの詳細についてはより多くの情報や分析が必要で、WHOとしては、中国政府や専門家と緊密に連携して対応を続けたい」としています。

◎新型コロナウイルスへの対応 日本国内では
 新型コロナウイルスへの感染者が日本国内で初めて確認されたことを受けて、政府は、検疫所での健康状態の確認といった水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された際の検査を着実に運用するなどとした対応方針を決定しました。

 政府は、21日午前、総理大臣官邸で関係閣僚会議を開き、新型コロナウイルスへの対応方針を決定しました。

 それによりますと、感染のリスクが高い地域からの入国者や帰国者に対し、検疫所で健康状態を確認するなどの水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された場合には、国立感染症研究所で検査する仕組みを着実に運用するとともに、感染者との濃厚接触者の把握を徹底するとしています。

 また、各国や関係機関と緊密な連携を図り、発生国での感染状況や、WHO(世界保健機関)、各国の対応状況などに関する情報収集に最大限努力するとしたうえで、国民に迅速、かつ的確な情報提供を行い、安心・安全の確保に努めるとしています。

 安倍総理大臣は、「現時点で、持続的なヒトからヒトへの感染が確認されている状況ではないが、中国では引き続き患者数が増加しており、一層の警戒が必要だ。感染症の発生状況などの情報収集の徹底などに万全を期してほしい」と述べました。

◇官房長官「感染拡大防止に万全期す」
 菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「決定した対応方針に基づき、中国・武漢から航空機で入国する人に、健康状態を確認するための質問書を新たに配布するなど、水際対策を強化することにしている」と述べました。

 そのうえで、「検疫時の症状などにかかわらず、すでに全国の医療機関で、武漢に渡航歴があり、原因が明らかでない肺炎患者を把握する仕組みを構築しており、その着実な運用を徹底するなど、感染の拡大防止に万全を期していきたい」と述べました。

◇厚労相 水際対策を強化
 加藤厚生労働大臣は、関係閣僚会議を受けて、中国からの入国者に対して、健康確認を徹底するなど、水際対策を強化する方針を明らかにしました。

 具体的には、

▼中国・武漢から航空機で入国する人に対して、健康状態を把握するため、症状に関する質問票を新たに配布するほか、

▼武漢に加え、上海からの航空便でも、発熱などがある場合は自己申告するよう、機内アナウンスを流すということです。

 加藤大臣は、閣議のあとの記者会見で、「22日、WHO(世界保健機関)の緊急会合が開催されることになっており、その結果も踏まえつつ、リスクの変化に応じ、関係各所と連携しながら対策の強化を図り、万全の対応を行っていきたい」と述べました。

◇国交相 旅行会社への情報提供など指示
 国土交通省で臨時の幹部会議が開かれ、赤羽国土交通大臣が旅行会社への情報提供や水際対策の徹底などを指示しました。

 中国の湖北省武漢を中心に、新型コロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていて、日本国内でも先週、感染が明らかになっています。

 これを受けて国土交通省は21日午前、臨時の幹部会議を開き、この中で赤羽国土交通大臣が、「厚生労働省など関係省庁と緊密に連携して、新型コロナウイルスへの対応に万全を期すように」と述べました。

 そのうえで、さらなる感染拡大に備え、

▽旅行会社や航空会社に迅速に情報提供を行うことや、▽空港や港湾施設での検疫が円滑に行われるように水際対策の徹底に必要な支援を行うことなどを関係部署に指示しました。

◇中国からの旅行者は959万人
 日本政府観光局によりますと、去年1年間に日本を訪れた旅行者は推計値で中国が最も多く、959万4300人にのぼり、前の年と比べて14.5%増えています。

 このうち、去年の旧正月「春節」の連休期間が含まれる2月は72万3600人と全体のおよそ8%を占めました。

 観光庁によりますと、ことしは中国路線の冬ダイヤが増便されていることなどから、今月24日から30日までの春節にあわせた大型連休では、日本を訪れる観光客などが増えることが予想されるということです。

◇武漢との直行便がある関西空港では…
 関西空港では、新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎の感染が広がっている中国の武漢との直行便が毎日就航しています。

 21日午後4時前にも武漢から直行便が到着し、乗客の多くはマスクを着用していました。

 このうち、武漢出身の留学生の女性は、「武漢ではなるべく人混みに行かないようにしていました。母からマスクをするようにと言われたのでマスクをしています。早く解決策ができるよう期待しています」と話していました。

 今週末から中国の旧正月、春節の休暇が始まり、関西空港では中国からの観光客が1年で最も多い時期となるのを前に、南海電鉄の関西空港の駅では新型肺炎の感染拡大を防ぐためとして、20日から駅員全員にマスクの着用を義務づけました。

 駅の改札やホームでは乗客の誘導などにあたる駅員が、全員マスクをつけて業務に当たる様子が見られました。

 この駅では、駅員が自身の身を守るとともに乗客に感染が広がらないようにと、独自で対応を決めたということで、当面、マスクをつけての業務を続けるということです。

◇新千歳空港では
 中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、新千歳空港では、武漢に滞在した人で熱などの症状がある場合は申し出るよう呼びかけるなど警戒を強めています。

 新千歳空港には、北京や上海など中国の10の都市との直行便があり、空港の検疫所の検査場には、武漢に滞在した人で熱などの症状がある場合は申し出るよう呼びかけるポスターを掲示しています。

 また、入国者全員に対して日頃から行っている、体の表面の温度を調べるサーモグラフィーによる検査で熱がある人が見つかった場合は、問診で武漢に滞在したかを確認することにしています。

 上海から観光で訪れた30歳の中国人の女性は、「上海ではまだ大きな騒ぎにはなっていなかったが、個人的に少し怖いので、マスクの着用や手洗いはしている」と話していました。

 厚生労働省小樽検疫所千歳空港検疫所支所の鈴木尚文検疫調整官は、「これから中国では春節を迎え、新千歳空港にも中国各地から多くの人が来る見込みだ。より一層、警戒を強めたい」と話していました。

◇国内のホテルも予防に乗り出す
 札幌市内のホテルでは先週から予防対策に乗り出しています。

 客室数340室余りで海外からの宿泊客も多く訪れるJRタワーホテル日航札幌では、宿泊客が触れるエレベーターのボタンや客室のドアノブは、すべてアルコール消毒を徹底する対策を始めました。

 さらに、発熱があるなど感染が疑われる宿泊客には、38度以上の熱があるかどうかや、現在の健康状態、感染した患者が確認された地域を訪れたことがあるかを尋ねる英語を併記した質問票も新たに作成しました。

 このほか、新型肺炎の感染者が確認された場合に備え、マスクや消毒液が入ったホテル内の救急セットをさらに性能がよいものに取り替えることを検討しているということです。

 JRタワーホテル日航札幌の中村正彦マーケティング部長は、「安心して泊まってもらえるように対策を始めている。十分注意して、万全の体制でお迎えできるようにしている」と話しています。
| 福祉・医療と教育 | 18:03 | comments(0) | - |
「年金の崩壊」起きていない理由
◎「年金を払うのは損」と主張する人が知らない事
 (2020/01/17 09:15 プレジデントオンライン 坂口 孝則)

 「年金はもらえない」と主張する人たちがいる。本当にそうなのか。調達・購買コンサルタントの坂口孝則氏は「年金崩壊説は20年前からあるが、実は、多くの国民で支えているある程度健全な状態だ。自分がもらえる年金額を知りたければ、『ねんきん定期便』を確認するといい」という――。

※本稿は、坂口孝則『日本人の給料はなぜこんなに安いのか 生活の中にある「コスト」と「リターン」の経済学』(SB新書)の一部を再編集したものです。

◇「未納率が半分」は数字のカラクリ
 年金に関する誤解 年金を払わない人がたくさんいる

 新聞などを読んでいると、「多くの人が年金を払っていない」と書かれています。年金制度への不信感から「年金なんて誰も信じちゃいない、だから払わない」というわけです。年金の支払いをしていない人の率を未納率と呼びますが、中には「未納率が半分」と書き立てるメディアもあります。

 でも、不思議じゃないですか? みなさんのまわりに未納者っていますか? たぶんいないと思います。年金は基本、誰もが平等に、会社員だったら会社が天引きするシステムだからです。ただ、そこには「数字のカラクリ」が存在します。

 年金には2通り(厚生年金に加入する夫をもつ専業主婦を含めると3通り)あります。それぞれの人数は以下になります。

・国民年金加入者……1505万人

・厚生年金加入者……4356万人

・国民年金加入者(専業主婦等)……870万人 合計6731万人

 この数字のうち、払っていない人は次のとおりです。

・年金の保険料を免除されている人……574万人

・ほんとうの未納者……157万人 合計731万人

 この731万人の母数は「国民年金」になりますから、先の1505万人と比べると、たしかに半数近くが未納に見えます。しかし、免除されている574万人は、行政が認めた「支払う能力のない人たち」です。文脈上は総数6731万人のうち、未納者157万人という、こちらの比率を見るべきです。そうなると未納率はたった2.3%です。騒ぐにはあまりにも一方的な報道だと思いませんか?

 2.3%だから、みなさんのまわりに未納者がほとんどいないわけです。年金は現実には、多くの国民で支えているある程度健全な状態にあるわけです。

◇2040年頃をピークに受給者は減り続ける
 年金に関する誤解◆年金制度は崩壊する

 私が大学生だった20年前から年金崩壊説はささやかれてきました。大学のとき、仲が良かった佐藤くんも「考えれば成り立つはずがないので、年金なんて払うやつがバカだ」と言っていました。しかし(世の中に100%はありませんが)私は次の2つの理由で年金制度は崩壊しないと考えています。

〈賦課方式だから〉

 日本は現役世代が受給世代にお金を渡す「仕送り方式」です。現役世代が減っても、あくまで「減る」だけでゼロにはなりません。これはあくまで喩えですが、100人の若者と、30人の老人がいる村があったとします。それが30人の若者と、30人の老人になったとしても、年金保険料の総額が減るだけで、年金制度自体は崩壊しません。

 ただしこの場合、受給金額は減らざるをえません。日本も現状、ただでさえ半分は、他の税金から補填されていると本書で説明しました。ですから今後はその比率を上げる必要があります。しかしその税金は、結局のところ国民の生活から捻出されるものですから、実質的な負担は上がるはずです。

 さらには受給年齢の繰り下げや、現役世代の負担額アップもあるかもしれません。もっともそれこそが「崩壊」であると揶揄(やゆ)されるわけですが、ほんとうの崩壊とは1円の受給もなくなることです。私はその可能性はまずないと考えています。

 また、少子高齢化といいますが、人口の多い年金受給者層も、つねに増え続けるわけではありません。2040年頃がピークで、そのあと年金受給者は減り続けます。

◇選挙で「年金廃止」を掲げる党があるとは思えない

〈年金を廃止できる政治家がいないから〉

 「老後に2000万円が足らない!」という説明であっても、政治家は火消しに躍起になりました。それが比較的現実的な数字であっても、国民に老後不安を抱かせる内容に政治家たちはフタをしたわけです。この状態で、私は年金を廃止できる政治家がいるとは思えません。

 もちろん、「選挙後なら年金を廃止できるだろう」と言う人もいます。しかし、社会保障はどんな国政選挙であっても、大きな焦点の一つで、選挙に「年金廃止」を掲げる党があるとは思えません。万が一、年金を廃止したい党があったとしても、少なくとも、「社会保障の充実」くらいは書くでしょうから、それを完全に覆す政治家はいないはずです。いたらきっと、次の退陣を余儀なくされるでしょう。

◇「損する投資」という思い込み
 年金に関する誤解:年金保険料は払った分ほど戻ってこない

 先ほど「年金は支え合いであり、預貯金ではなく保険料である」と説明しました。ですから年金は掛けた金額だけが戻るのではなく、長生きしたら長生きした分、受給できるシステムになっています。年金はそういった相互扶助のためのしくみです。

 ただ、それでもなお、年金を税金や保険料と考えることができない人がいます。そういう人たちは、年金を「損する投資」だと考えています。この疑問は根深く、年金不信にもつながっています。

 そこで実際に年金はいくらもらえるのかを見てみたいと思います。よく「払うほどにソンをするから、年金は払いたくない」という声を訊きます。また、「なぜ、自分に戻ってこないお金を払うべきなのか」と怒っている人もいます。

 「いまのご老人は受け取る額が、払った額よりも多いんでしょ。でも私たちは払う額のほうが、受け取る額より減るんでしょ!」と怒るのはいいのですが、その理由は不明解、イメージが先行してしまっています。ほんとうにそうなのでしょうか。

◇2015年に45歳なら「2.5倍」の試算
 次の図は2014年時点の経済状況を鑑みて計算されたものなのですが、支払った金額の、何倍年金がもらえるかを試算したものです。(図表1)

 たとえば厚生年金を支払っている方のうち、2015年に45歳になった方は、経済前提ケースG(もっとも経済状況がよくない場合)でも、給付負担倍率は2.5倍になっています。

 国民年金のみの場合も見てください。同じく2015年で45歳の方は、1.6倍になっています。ということは信じられないかもしれませんが「支払い損はない」と結論がつきます。

 国民年金に加入している自営業者の方の中には「えー、国民年金は不利なんだ」と感じる方がいるかもしれませんがそれは間違いです。先に厚生年金の加入者の負担額は会社負担分もあり大きいと説明しましたが、厚生年金の加入者は負担額の分、受取額が大きくなっているだけです。

◇「ねんきん定期便」でもらえる額を試算する
 では実際に、自分がもらえる年金額を確認するために「ねんきん定期便」も確認しましょう。

 50歳以上の方は、60歳まで働いたときの受給見込額が書かれています。一方、50歳未満の方は、次のようなちょっとややこしい計算式を必要とします。

 50歳未満の方の「ねんきん定期便」には「加入実績に応じた年金額(年額)」という箇所があります。そこに70万円と書かれていたとしましょう。そして60歳まであと15年は年収500万円で働くと仮定します。

 この場合の年金額は、次のように計算されます。

 年金額=70万円+2万円×15年+500万円×15年×0.005481=約141万1000円(年)

 2万円というのは、給料でいうところのベースアップのような概念です。また「0.005481」という乗数は、年金の支給額を計算するときに用いられるものですが、正直、誰も根拠まではわかっていません。私たちは学者ではないので深く考えずに、この数字を受給額の試算に使っておけば、現状問題ありません。

 この141万1000円を12(カ月)で割り算すれば、現時点では月に約12万円の年金を受け取れることがわかります。

 なお、これはあくまで仮の数字です。前述のとおり、受給額の平均値は厚生年金で16万円、国民年金で6万5000円くらいです。ご自身の年金受給額の詳細を知りたい場合は、「ねんきんネット」というウェブサイトでも見込額を試算できます。

※坂口 孝則(さかぐち・たかのり)
 調達・購買コンサルタント 未来調達研究所株式会社取締役。講演家。2001年、大学卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。2012年、未来調達研究所株式会社取締役就任。製造業を中心としたコンサルティングを行う。『牛丼一杯の儲けは9円』『営業と詐欺のあいだ』『1円家電のカラクリ0円iPhoneの正体』(すべて幻冬舎新書)、『仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。』(幻冬舎)など著書多数。
| 福祉・医療と教育 | 15:35 | comments(0) | - |
自殺者数が減少 2万人を下回る
◎自殺者、2万人下回る 2019年速報値1万9959人 統計開始以来初
 (2020年01月17日 10:04 毎日新聞)

 厚生労働省は17日、国内の2019年の自殺者数(速報値)が10年連続で減少し、1万9959人(前年比881人減)だったと発表した。

 2万人を下回るのは1978年の統計開始以来初で過去最少。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率も15.8で過去最少だった。ただ、後になって死因が自殺と判明した人の数が3月公表の確定値で盛り込まれるため、最終的に2万人を超す可能性もある。

 警察庁の自殺統計を厚労省がまとめた。年間自殺者数は1997年まで2万人台で推移し、1998年以降は14年連続で3万人超が続いた。2003年には最多の3万4427人に達したが、12年以降は3万人を下回っていた。

 性別では、男性が1万3937人(前年比353人減)、女性は6022人(前年比528人減)で、男性は女性の2倍超。女性の自殺死亡率は9.3で、初めて10を下回った。

 都道府県別で自殺死亡率が最も高かったのは山梨県で22.3。秋田県21.9、岩手県21.7と続いた。最も低かったのは神奈川県で11.5。次いで京都府12.4、大阪府13.5だった。

 年間自殺者数が2万人を割ったことについて、厚労省の担当者は、「自殺の要因は複合的で一概に言えないが、景気回復や、実態に即した支援が地域で進められた結果」とみている。

 一方で、「依然として2万人が亡くなっている深刻な状況」として、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを活用した相談体制の拡充をはじめ、自殺未遂の再発防止プログラムなど自治体の取り組みを支援するとしている。

◇相談窓口

 ▽いのちの電話相談

 0570−783−556=ナビダイヤル 午前10時から午後10時まで

 ▽自殺予防「いのちの電話」

 0120−783−556(なやみこころ)=毎月10日(午前8時から〜11日午前8時)にフリーダイヤルの電話相談

 日本いのちの電話連盟はこちら(https://www.inochinodenwa.org/

 全国のいのちの電話はこちら(http://www.inochinodenwa.org/lifeline.php

 ▽東京自殺防止センター(NPO法人国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター)

 03−5286−9090=年中無休、午あと8時〜午前5時半(毎週火曜日は午後5時〜午前2時半、毎週木曜日は午後8時〜午前2時半 https://www.befrienders-jpn.org/
| 福祉・医療と教育 | 08:16 | comments(0) | - |
新型ウイルス肺炎 国内で初確認 注意すべきポイントは?
 中国内陸部の湖北省武漢で相次ぐ新型コロナウイルスによるとみられる肺炎。日本国内でも武漢に渡航していた人から同じウイルスが検出されました。注意すべきポイントなどをまとめました。

◇「濃厚接触」の可能性
 中国の地元当局は患者の中に夫婦で発症しているケースがあるとして限定的ではあるものの、ヒトからヒトに感染する可能性が排除できないと指摘しています。

 一緒に暮らしている家族が肺炎になった場合は街なかで行き交うのとは段違いに接触する機会が増えます。いわゆる「濃厚接触」です。

 多くの感染症では濃厚接触があると感染のリスクが大幅に増えます。同じように濃厚接触で人から人に感染したとみられるケースは鳥インフルエンザでも報告されていますが、その後も人の間で大規模な流行は起こっていません。

 今回、新型コロナウイルスに感染していたことが分かった神奈川の男性は、武漢に滞在していた際に肺炎の患者に接触していたと話しているということで、濃厚接触の可能性があるということです。

 現時点では、患者は武漢の海鮮市場などと関わりのある人たちが中心で、地域で感染が広がっている状況では無いとされています。

 こうしたことから、新型のコロナウイルスは人から人に次々と感染する状況ではないと考えられています。

 今回の肺炎の症状は発熱が中心で、呼吸の苦しさを訴えるケースもあるということです。中国でもともと健康状態が良くなかった1人が死亡しましたが、ほかの患者はすでに回復している人も多く容体は安定しているということです。

 神奈川県の男性もすでに回復し、1月15日に退院して現在は自宅で療養しているということです。

◇手洗いや人混み避けるなど一般的なかぜ対策が有効
 今回、国内で患者が確認されたことについて専門家はどう見ているのでしょうか。感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長に聞きました。

 「明らかに武漢への渡航歴があり、どこで感染したか明確なうえ、現時点でヒトからヒトへの感染も極めて限定的なので、国内で感染が確認されたからといって過度に恐れる必要はない」

 一方で、今回確認された新型コロナウイルスはまだ性質について分かっていることが少ない点は注意が必要だそうです。

 「理論上はウイルスの性質が変化して、ヒトからヒトに感染しやすくなったり、高い病原性を持つようになったりすることも考えられるので、今後の動向に注意する必要がある」

 私たちはどう気をつければいいのでしょうか?

 「国内ではインフルエンザの方が感染リスクは高い。特別に神経をとがらせる必要はないが、あえて言えば、手洗いの徹底や人混みを避けるなど、インフルエンザと同様の感染予防対策と常識的な対応で十分防ぐことが可能だと考えられる」

 コロナウイルスはインフルエンザやかぜと同様にせきやくしゃみなどの飛まつで感染します。つまり手洗いや人混みを避けるなどの一般的なかぜ対策が有効だということです。

◇海外へ行く際には?
 これから海外に渡航する人は何に気をつければいいのでしょうか。

 アメリカのCDC(疾病対策センター)は中国・武漢を訪れる旅行者への注意情報を示し、危険度のレベルは3段階のうち最も低いレベル1だとして、通常の予防措置をとればよいとしています。

 この中では、

▼生きていても死んでいても、動物との接触を避けること

▼病気の人との接触を避けること

▼石けんと水で少なくとも20秒間、手を洗うことなどが必要だとしています。

◇中国から帰国で症状 → 速やかに受診を
 海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は、中国から帰国した人が2週間以内に咳などの呼吸器の症状や37度5分以上の発熱がみられたら、速やかに医療機関を受診し、自分が中国に滞在していたという趣旨をきちんと医師に伝えて治療を受けてほしいとしています。

 「現状を見る限り、必要以上に恐れる感染症ではないと思う。行政の発する情報やニュースに常に注意し、海外でも常識的な行動を心がけていれば、感染のリスクはそれほど高くない」

◇「分からない」=「危険」ではない?
 新型のコロナウイルスはどこから来たのか、どれぐらいの感染力を持つのか、今後、ウイルスはどう変化するのか、などまだわからないことが多くあります。

 ただ、新型のコロナウイルスが出てきた際の対応についてはWHOや各国政府、それに専門家はSARSやMERSなど、過去の事例や経験に基づいて対策を進めています。

 これまでの情報からは私たちも過剰に心配する必要はなさそうですが、今後、しっかりと注目しておく必要はありそうです。
| 福祉・医療と教育 | 02:54 | comments(0) | - |
中国 武漢の肺炎 国内で初確認 武漢に渡航した男性から 厚労省
 中国の湖北省武漢で、新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎が相次いでいる問題で、武漢に渡航していた神奈川県に住む中国籍の男性が帰国後に肺炎の症状を訴え、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。国内で感染者が確認されたのは初めてです。

 厚生労働省などによりますと、新型のコロナウイルスが確認されたのは、神奈川県に住む30代の中国籍の男性で、中国の湖北省武漢に渡航していた今月3日に発熱し、6日に日本に帰国したあと医療機関を受診し肺炎の症状で入院しました。

 国立感染症研究所が検査した結果、武漢で相次いだ新型コロナウイルスへの感染が確認されたということです。

 国内でこのウイルスの感染者が確認されたのは初めてです。

 男性の症状は回復し、15日退院して現在は自宅で療養していて、今の時点では神奈川県にいる家族や医療関係者などへの感染は確認されていないということです。

 男性は今回の肺炎患者が相次いでいる武漢の海鮮市場には立ち寄っていないものの、武漢に滞在中、一緒に生活していた人の中に、肺炎の患者がいたと話しているということです。

 武漢では先月以降、原因不明の肺炎の患者が相次ぎ、これまでに41人の患者から新型のコロナウイルスが検出され、このうち61歳の男性1人が死亡しています。

 厚生労働省は従来の検疫体制を続けたうえで、武漢からの帰国者でせきや発熱などの症状がある場合は速やかに医療機関を受診し、渡航歴を申告するよう呼びかけています。

 一方で、今回の肺炎が人から人に次々に感染するケースは確認されていないため、男性の周りで感染が広がる可能性は低いとしています。

◇ウイルス確認までの経緯
 新型のコロナウイルスが確認された神奈川県の30代の男性は中国・湖北省武漢に滞在していた今月3日に発熱の症状が出ました。そして、今月6日に日本へ帰国しましたが、男性はこの時、解熱剤を飲んでいたと話していて、厚生労働省は解熱剤で熱がおさまり、入国の際にサーモグラフィーを使って発熱の有無を調べる検査で異常が確認されなかった可能性があるとしています。

 男性は帰国した6日に神奈川県内の医療機関を受診し武漢への渡航歴を申告しましたが、この時は症状が比較的軽く帰宅しました。

 しかしその後、熱が上がり今月10日になって肺炎と診断され、神奈川県内の医療機関に入院しました。

 その後、14日に医療機関が保健所に武漢に渡航歴のある肺炎患者がいることを報告。15日夜、国立感染症研究所の検査で男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

 男性は症状が回復し、15日医療機関を退院し、現在は自宅で療養しているということです。

◇国内の検査制度の流れ
 今回、新型コロナウイルスの確認は「疑似症サーベイランス」という検査制度に基づいて行われました。

 これは医療機関が原因が特定できない感染症について、重症の場合に限って保健所を通じて国と情報共有し、国立感染症研究所で検査を行う仕組みです。

 男性は帰国した今月6日に神奈川県内の医療機関を受診しましたが、症状が軽かったため帰宅し、重症ではなかったことから、保健所への報告は行われませんでした。

 その後、熱が上がって入院したあと、レントゲンで症状が悪化する兆候が見つかったため、医療機関が保健所に報告したということです。

 厚生労働省が一連の状況を把握したのは14日で、男性が帰国した8日後でした。

 厚生労働省は軽症の場合であっても情報を共有し、より早く検査を行う体制を整える必要があるかどうか、今後、専門家と協議して検討を進めることにしています。

◇官房長官「情報収集や検疫など万全の態勢で行う」
 菅官房長官は午前の記者会見で、「政府はきょう午前、関係省庁連絡会議を開催した。現時点で持続的なヒトからヒトへの感染は確認されていないが、厚生労働省を中心に国際的な情報収集や、検疫の着実な実施、関連性が疑われる患者が確認された場合の検査などについて、引き続き万全の態勢で行っていく」と述べました。

 そのうえで、「今般の肺炎はWHOや国立感染症研究所のリスク評価によると、現時点においては家族間などの限定的なヒトからヒトへの感染の可能性は否定できない事例が報告はされているものの、持続的にヒトからヒトへの感染が明らかな兆候はないとされている」と述べました。

 また、記者団が「政府は昨夜の時点で陽性であることをつかんでいたのにもかかわらず、けさまで発表しなかったのはなぜか」と質問したのに対し、菅官房長官は「公表時期については現時点において持続的なヒトからヒトへの感染は確認されていないことを踏まえて、厚生労働省において判断されたと報告を受けている」と述べました。

◇国交相「後手に回らないように水際対策取る」
 国内で新型コロナウイルスへの感染が確認されたことについて赤羽国土交通大臣は都内で記者団に対し、「後手に回らないように水際対策を取るというのは政府のやらなければならないことだ。国土交通省としても厚生労働省など関係省庁と連携して、国内で広がらないよう万全の対策を取っていきたい」と述べ、全国の空港や港で適切な検疫を実施するなど水際対策を徹底する考えを示しました。

◇日系企業 感染予防対策進める
 現地に進出している日系企業は感染予防の対策を進めています。JETRO(日本貿易振興機構)によりますと、武漢やその周辺の都市には去年10月の時点で156社の日系企業が拠点を置いています。

 このうち自動車部品メーカーの「ヨロズ」は、先週9日から拠点を置く中国の武漢と広州への出張を見合わせています。また中国から帰国した社員には病院で検査を受けるよう指示しているということです。

 流通大手の「イオン」は、武漢にある大型の商業施設など8つの店舗で通常どおり営業を続けていますが、売り場の棚などの消毒を徹底するようにしているほか、従業員の健康に異常がないか確認しているということです。

 いずれも武漢に拠点を置く「日産自動車」と「ホンダ」それに「村田製作所」は、現地の従業員や出張者に対して、手洗いを徹底したりマスクを着用したりして感染予防に努めるよう呼びかけています。

 大手商社の「三菱商事」は、武漢の支店を含めたすべての従業員に対し、感染予防に必要な措置を取るよう注意喚起を行ったほか、「伊藤忠商事」も16日、武漢を含めた中国の拠点の駐在員や現地のスタッフに注意を呼びかけたということです。

◇全日空と春秋航空日本が成田〜武漢直行便運航
 国内の航空会社では、全日空とLCCの春秋航空日本が成田空港から中国の湖北省武漢に直行便を運航しています。

 国土交通省によりますと、日本に乗り入れている外国の航空会社のうち、日本から中国・武漢への直行便や経由便を運航しているのは合わせて5社あり、成田や関西、中部、福岡の全国4つの空港に就航しています。

 このうち直行便では中国南方航空が成田と関西、中部から、中国東方航空が成田から、上海吉祥航空が関西から、春秋航空が関西から、ウルムチ航空が中部から運航しています。

また経由便では中国東方航空が福岡から上海を経由して運航しています。

 航空各社では、空港のカウンターで乗客に口頭で体調を確認したり、機内では希望者にマスクを提供したりしているほか、乗務員に対して武漢では不要の外出は控えるよう呼びかけをしているということです。

◇コロナウイルスとは
 今回、国内で初めて確認されたコロナウイルスは中国内陸部の湖北省武漢で相次いでいる肺炎の患者から検出されているウイルスと同じものです。

 このウイルスについてWHO(世界保健機関)はこれまでに見つかっているかぜなどの原因となるコロナウイルスとは異なり、新型だとしています。

 コロナウイルスは電子顕微鏡で見ると、太陽のまわりを「コロナ」というガスが取り巻いているような形をしているところから名付けられたウイルスで、人や動物に感染します。

 人に感染して、一般的に流行するものは4種類あるとされていて、国立感染症研究所によりますと、せきや発熱、鼻水などが出る、通常の「かぜ」のうち、流行期には35%がコロナウイルスによるものだとされています。

 このほかに感染すると重い肺炎を引き起こすなど、重症化しやすいコロナウイルスがこれまでに2種類確認されています。

 2003年に中国やアジア各地を中心に感染が広がった新型肺炎「SARS」を引き起こしたコロナウイルスと、2012年にサウジアラビアで最初に確認された重い肺炎を引き起こす「MERS」のコロナウイルスです。

 このうちSARSのコロナウイルスは、コウモリが持つウイルスが人に感染するようになったと考えられており、WHOの報告ではSARSによって、最終的に800人近くが死亡し、致死率はおよそ10%にのぼるとされています。

 国立感染症研究所によりますと、SARSはせきや飛まつを介してヒトからヒトに感染し、医療従事者への感染が頻繁にみられたほか、死亡した人の多くは心臓病や糖尿病などの持病がある人や高齢者だったということです。

 ただ、理由はよく分かっていませんが、2005年以降、人への感染は確認されていないということです。

 また、MERSのコロナウイルスはラクダが持つウイルスが広がったのではないかと考えられており、中東を中心に、韓国でも感染が広がりました。

 WHOによりますと、現在も中東を中心に患者の報告があり、去年11月末の時点でおよそ2500人が感染し、そのうち少なくとも850人が死亡したとされ、致死率は30%余りとされています。

 国立感染症研究所によりますと、サウジアラビアで行われたおよそ1万人を対象にした大規模な調査では0.15%の人がMERSの抗体を持っていたとされています。

 このため、MERSに感染した人はこれまでに分かっている以外にも数万人いるものとされていて、高齢者や持病のある人が重症化しやすいと考えられるということです。

 SARSもMERSも動物が持つウイルスの遺伝子が変異して人の間で広がりやすくなったとみられ、原因が分からない段階で多くの国や地域に感染が広がりました。

 今回確認されている肺炎も同様に動物が持つウイルスに感染したことで発症した可能性があり、WHOはさらなる調査が必要だとしています。

◇中国 武漢では41人感染 “ヒトからヒト 排除できない”
 中国内陸部の湖北省武漢で確認されている新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎の患者について、武漢の保健当局は、15日現在で、患者は41人にのぼり、このうち61歳の男性1人が死亡したほか6人が重症だとしています。

 すでに病状が回復して7人が退院していますが、そのほかの患者については、武漢市内の医療機関に隔離して治療を行っていて、容体は安定しているとしています。

 地元当局は、患者の中に夫婦で発症しているケースがあるとして限定的ではあるものの、ヒトからヒトに感染する可能性が排除できないと指摘しています。

 ただ、感染は地域で広がっておらず、ヒトからヒトに感染するリスクは比較的低いとも指摘していて、引き続き、調査を進めています。

 また、タイでは、武漢から観光で訪れた61歳の中国人女性に発熱などの症状が見られたため検査したところ、検出されたウイルスが中国で確認されたものと一致したと、13日、保健当局が発表しました。

 いっぽう、韓国では今月に入って、武漢に出張した中国籍の女性が肺炎の症状を訴えていたことが分かり、保健当局が関連を調べていましたが、先週、「武漢で発生している肺炎とは関係ない」とする検査結果を発表しました。

 このほか、中国本土との往来が多い香港や、台湾では、空港などで検疫を強化し、感染が広がらないように水際での対策を進めています。
| 福祉・医療と教育 | 19:48 | comments(0) | - |
インフルエンザ対策のカン違い
◎「朝つけたマスクを帰りも…」は絶対ダメ!インフルエンザ対策のカン違い
 (2020年01月11日 16:02 女子SPA!)

 引き続き流行中の「インフルエンザ」。予防に努めている人も少なくないですが、中には間違った方法を日課にしている人もいる様子。

 そこで、前編で「インフルエンザの正しい知識」について伺った「池袋大谷クリニック」院長で医学博士の大谷義夫先生に、引き続き「インフルエンザの効果的な予防法」についてお聞きしました。

◆マスクの着け方と取り扱いが、予防効果を大きく分ける

――インフルエンザの予防は、よく「うがい、手洗い、マスク」といわれますが、これは正しいでしょうか?

大谷義夫医師(以下、大谷)「インフルエンザは飛沫感染と接触感染が主な感染ルートなので、手洗いやマスクは有効です。

 基本は手洗い。しっかり泡立てた石鹸で30秒ほどかけて手を洗ってください。タオルは各自に用意して、家族であっても共有しないでくださいね。使い捨て出来るペーパータオルもおすすめです。マスクも正しく装着していれば効果的なのですが、間違っていると予防効果は薄れてしまいます」

――「正しいマスクの着け方」を教えてください。

大谷「まず、上辺のワイヤーを鼻にぴったりとフィットさせてください。次に、ワイヤー部を指で抑えたままヒモを両耳にかけ、マスクのヒダを広げてアゴの下まで覆います。四辺すべてが肌に密着するように調整し、すき間がなければきちんと着けられています」

――マスクが大きければ、広い部分を覆えるので良いと思っていました。これは間違いですか?

大谷「インフルエンザウィルスは0.1マイクロととても微小。マスクが顔のサイズに合っていないとすき間ができて、ウィルスが侵入しやすくなるので、『大きいほどいい』ということはありません。きちんとフィットするサイズを選んでください」

――そんなに小さいなら、マスクの繊維を通り抜けてしまわないのでしょうか?

大谷「その可能性は十分あります。ただ、インフルエンザは空気感染しないので、例えマスクを通り抜けても感染にはつながりません。咳やくしゃみによる飛沫には感染リスクがありますが、マスクをきちんと装着できていれば表面でカットできるので大丈夫です。

 とはいえ、マスク表面に着いたウィルスから接触感染を起こす可能性があるので、マスクの表面に触れないように気をつけてください」

――マスクの種類でおすすめのタイプなどはありますか?

大谷「最強は羽生結弦さんのマスク(※)です。ただ、2万円近くするので現実的ではないですよね(笑)。一般的に考えると、こまめに交換できる使い捨てタイプがおすすめです。なお、紐を小指で引っ掛けて耳から外し、そのままゴミ箱へ捨てれば、マスクの表面に触れることなく処分できます。

 たまに『もったいないから』と、長時間使用したり、一度外したマスクを再び使ったりするかたがいますが、汚染されたマスクを着けることになるし、接触感染のリスクも高まるので、長時間の使用や再使用は避けてくださいね」

(※羽生結弦選手が使っていたとされる高級マスク。マスクと顔の間に隙間がほとんどできない構造らしい)

◆インフルエンザに水うがいは効果ナシ!?

――うがいはいかがですか?

大谷「水うがいに関しては、ここ数年で『インフルエンザウィルスに効果的ではない』とされました。インフルエンザウィルスは早期に気道内に侵入するため、20〜30分おきにうがいできる環境でない限り、意味をなさないというのが理由です」

――ヨード成分の入った「うがい薬」などを用いたらどうでしょうか?

大谷「喉に違和感があるなど症状の出ている時は効果がありますが、予防として使うと、正常な菌まで殺してしまって逆効果になることがあります」

――では、うがいをしても意味がないのでしょうか?

大谷「風邪に対してですが、『ヨード液うがい、水うがい、何もしない』でそれぞれ予防効果を比較したところ、水うがいがもっとも効果的だったとの研究データが公表されています。水うがいはインフルエンザ予防には効果がありませんが、風邪予防には効果的なので、したほうがいいです。

――インフルエンザ予防に効果的なうがい方法はありませんか?

大谷「お茶に含まれるカテキンの殺菌作用がインフルエンザウィルスに有効との研究結果が出ているため、お茶でのうがいは効果があるという説もあります。とはいえ、こまめにうがいをするのはなかなか難しいので、私は10分おきくらいにお茶を飲むようにしています。

 カテキンの作用ももちろんですが、喉が潤うことで繊毛の活動がスムーズになってウィルスを排出しやすくなったり、ウィルスがお茶と一緒に胃に入って胃酸で死んだりと、発症を防ぐメリットも得られますよ」

◆家庭内感染のリスクを下げるポイントは「2メートル」

――家族にインフルエンザ患者がいる場合、どうすれば感染を防げますか?

大谷「いちばんは患者を隔離することですが、なかなかそうはいきませんよね。そのため、患者も家族もマスクを着用し、不必要に近づかないようにしましょう。2メートルほど距離を取っていれば、咳やくしゃみからの飛沫感染をかなり防げます。

 あとは前述の通り、こまめに手を洗い、タオルやマスクなどからの接触感染にも気をつけてくださいね。アルコールは接触感染のリスクを下げてくれるので、手荒れの心配がないかたなら、こまめに消毒するのもいいでしょう」

――日常的にできるインフルエンザ予防法はありますか?

大谷「インフルエンザウィルスは乾燥すると活発になるので、湿度は常に50〜60%に保っておきましょう。また、こまめに水分補給をしたり、飴やガムなどで唾液を出したりして喉の乾燥を防ぐと、喉の免疫力が高まります。

 ビタミンDはインフルエンザに対する免疫力を高めてくれるので、毎日30分ほど日光を浴びたり、マイタケや魚、ヨーグルトなどを意識的に摂取するのもおすすめです。

 あと、口腔内細菌が出すたんぱくが、気道に入ったインフルエンザウィルスの増殖を助けるため、口腔ケアをしっかりおこなって、口腔内細菌を減らすことも大切です」

 いかがでしたか? インフルエンザ対策、意外とカン違いしていた人も多かったのではないでしょうか。インフルエンザの流行期間は4月までと言われています。正しい予防方法で、この時期を乗り切りましょう。

 <文/千葉こころ>

※千葉こころ
 ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。
| 福祉・医療と教育 | 09:59 | comments(0) | - |
訪問介護職の有効求人倍率 13倍に上昇 人材確保の対策急務に
 介護業界で人手不足が深刻化するなか、ホームヘルパーなどの訪問介護職の有効求人倍率が、昨年度、13.1倍まで上昇し、すべての職種の平均と比べておよそ9倍の高さとなっていたことがわかり、訪問介護で新たな人材を確保することが一層難しくなっている現状が浮き彫りとなりました。

 高齢化が進み、介護サービスの利用者が急増している一方で、支え手となる介護人材の数は伸び悩んでいて、人手不足が深刻化しています。

 なかでも在宅の高齢者を支えるホームヘルパーなどの訪問介護職は特に不足していて、厚生労働省が有効求人倍率を調べた結果、昨年度、13.1倍まで上昇したことがわかりました。

 これは仕事を求めている人1人に対し企業から13.1人分の求人があることを示し、前の年度と比べると1.77ポイント上昇しています。

 全職業の平均倍率の1.46倍と比べるとおよそ9倍、介護職全体の平均の3.95倍と比べても3倍以上の高さで、訪問介護で新たな人材を確保することが一層難しくなっている現状が浮き彫りとなりました。

 訪問介護の担い手が不足する背景には、非正規雇用が多く、仕事の大変さのわりに収入が低いことなどが指摘されていて、人材の確保に向けた対策が急務となっています。
| 福祉・医療と教育 | 21:05 | comments(0) | - |
中国の肺炎 新型の可能性否定できず 関係機関が注意呼びかけ

 WHO(世界保健機関)は、中国内陸部の湖北省武漢で、先月以降、相次いで見つかっている原因不明の肺炎の患者について、新型のウイルスによる可能性が否定できないと発表しました。

 これは、WHO(世界保健機関)が8日、発表したものです。

 それによりますと、中国当局が原因不明の肺炎の病原体を特定するための検査をしたところ、2003年に感染が拡大した新型肺炎「SARS」や、重い肺炎などを引き起こす「MERS」、それに、鳥インフルエンザなどの可能性はいずれも否定されたことがわかったということです。

 このため、WHOは、患者の症状などから、原因不明の肺炎の原因は新型のコロナウイルスの可能性が否定できないと指摘しています。

 そのうえで、原因不明の肺炎の病原体を特定するためには、さらなる調査が必要だとしています。

 中国当局によりますと、患者数はこれまでに59人にのぼり、このうち7人が重症だということです。

◇中国国営メディア「新型と暫定判断」と報道
 中国の国営メディアは、9日、原因不明の肺炎について、これまでの専門家チームによる調査の結果、「新型のコロナウイルスだと暫定的に判断される」と伝えました。

 それによりますと、調査では、患者から検出したウイルスについて、電子顕微鏡でコロナウイルスの形状を確認したとしています。

 そのうえで、ウイルスは、2003年に感染が拡大した新型肺炎「SARS」や、重い肺炎などを引き起こす「MERS」などの原因となるコロナウイルスとは異なるもので、さらに調査を進めるとしています。

◇コロナウイルスとは
 コロナウイルスは、電子顕微鏡で見ると、太陽のまわりを「コロナ」というガスが取り巻いているような形をしているところから名付けられたウイルスで、人や動物に感染します。

 人に感染して、一般的に流行するコロナウイルスは4種類あるとされていて、国立感染症研究所によりますと、せきや発熱、鼻水などが出る、通常の「かぜ」のおよそ3割はコロナウイルスによるものだとされています。

 このほかに、感染すると重い肺炎を引き起こすなど、重症化しやすい新型のコロナウイルスもあり、これまでに2種類確認されています。

 2003年に中国やアジア各国を中心に感染が広がった新型肺炎「SARS」を引き起こしたコロナウイルスと、2012年にサウジアラビアで最初に確認され、重い肺炎を引き起こす「MERS」のコロナウイルスです。

 WHOの報告では、SARSによって、最終的に800人近くが死亡し、致死率はおよそ10%に上るとされています。

 ただ、理由はよく分かっていませんが、2005年以降は、人での感染は確認されていないということです。

 また、MERSのコロナウイルスは、ラクダが持つウイルスが広がったのではないかと考えられており、中東を中心に、韓国でも感染が広がりました。

 WHOによりますと、現在も中東を中心に患者の報告があり、去年9月末の時点でおよそ2500人が感染し、そのうち少なくとも850人が死亡したとされています。

 SARSもMERSも、動物が持つウイルスの遺伝子が変異して人の間で広がりやすくなったとみられ、原因が分からない段階で、多くの国や地域に感染が広がりました。

 今回、中国・武漢で報告された肺炎も同様に動物からの感染の可能性があり、WHOは、肺炎を引き起こした病原体を特定するためにさらなる調査が必要だとしています。

◇韓国 武漢から帰国の女性が肺炎の症状訴え
 こうした中、韓国の保健福祉省は8日、ソウル近郊の会社で働く中国籍の30代の女性が国内で肺炎の症状を訴えたため、中国の原因不明の肺炎との関連を調べていると発表しました。

 それによりますと、この女性は先月半ばに武漢に出張したあと、せきやのどの腫れを訴え、7日、ソウル近郊の病院で肺炎と診断されたということです。

 女性は現在、隔離された状態で治療を受けていて、快方に向かっているということです。

 武漢では、患者の一部が地元の海鮮卸売市場の関係者だったことが分かっていますが、女性は武漢滞在中、市場を訪問しておらず、肺炎の原因も特定されていないということです。

 韓国保健福祉省は、女性と原因不明の肺炎との関連を慎重に調べるとともに、関係機関と協力して、空港などでの水際対策についても強化することにしています。

◇専門家「今後の情報に注視を」
 韓国で、中国・武漢から帰国した人が肺炎の症状を訴えていることについて、感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、「まだ武漢との関連を調べている段階だと思うが、この患者がどこに立ち寄ったのかなど、さらに詳しい情報を集めて分析する必要がある。ただ、現在のところ、この肺炎で死亡した人はおらず人から人への感染も確認されていないようなのでむやみに恐れる必要はない」と指摘しています。

 また、WHO(世界保健機関)が肺炎の原因が新型ウイルスである可能性が否定できないとする見解を示したことについては、「一定の数の患者が出て、2003年にアジア各地で広がった新型肺炎の『SARS』や、中東などで広がる『MERS』ではないということで、実際に新しい病原体である可能性はあると思う。どういった病原体でどういう性質のものかは予防や治療に関わる重要な情報なので、今後出される情報を注視する必要がある」と話しています。

◇専門家「必要以上に恐れることはない」
 海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は、人から人への感染が確認されていないほか、重症化する患者が少なく、死亡した人は報告されていないことから、「今後、注意は必要だが、必要以上に恐れることはない」と話しています。

 そのうえで、濱田教授は、中国から帰国した人が2週間以内にせきなどの呼吸器の症状や37.5度以上の発熱がみられたら、速やかに医療機関を受診し、自分が中国に滞在していたという趣旨をきちんと医師に伝えて治療を受けてほしいとしています。

 また、中国に行く人は、

▽生きた動物が飼われている場所には近づかないことや、

▽手洗いを徹底すること、

▽可能なかぎり人混みを避けて行動する

ことで感染のリスクを下げてほしいとしています。

 濱田教授は、「今後、感染が広がって症状が悪化するケースが報告されるかもしれないが、現状を見るかぎり、必要以上に恐れる感染症ではないと思う。行政の発する情報やニュースに常に注意し、海外でも常識的な行動を心がけていれば感染のリスクはそれほど高くない」と話しています。

◇外務省「感染予防のために最新の情報に注意を」
 外務省は、8日、中国に滞在したり渡航を予定したりしている日本人に向けて「スポット情報」を更新し、感染を予防するため、最新の情報に注意するよう呼びかけています。

 また、「スポット情報」では、中国 武漢から帰国した人に、検疫所が、せきや発熱などがある場合は検疫官への自己申告を呼びかけていることから、帰国後にこうした症状があれば、マスクを着用するなどして医療機関を受診するよう求めています。

◇武漢進出の日系企業 社員に感染注意呼びかけ
 現地に進出している日系企業が社員に感染予防を呼びかけるなど注意喚起を始めています。

 武漢は中国有数の自動車産業が集積する都市で、製造業を中心に日本から数多くの企業が進出しています。JETRO(日本貿易振興機構)によりますと、去年10月時点で武漢やその周辺の都市に156社の日系企業が拠点を置いています。

 このうち、大手電子部品メーカーの村田製作所は、現地の社員に対して手洗いの徹底やマスクの着用などで感染予防に努めるよう呼びかけています。

 また、大手商社の三菱商事も、現地を含む全社員に対して、感染予防に必要な措置を取るよう注意喚起を行っています。

◇香港や台湾でも感染予防の対策始まる
 香港政府は、7日、原因不明のウイルス性肺炎に対する警戒レベルを3段階のうち2番目に当たる「厳重」に引き上げ、空港や駅で乗客の体温を測定するなど、香港への感染拡大を防ぐ対策を始めました。

 香港政府によりますと、7日までに、武漢から香港に入り発熱などの症状を訴えた21人について経過観察の措置をとりましたが、多くがインフルエンザなどほかの病気と診断され、武漢で見つかった原因不明の肺炎の症例は、確認されていないということです。

 香港では、2003年に感染が拡大し299人が死亡した、新型肺炎「SARS」を思い起こす人も多く、不安が広がっています。

 香港政府トップの林鄭月娥行政長官は7日の記者会見で、「これまでの伝染病の経験から素早いだけでなく、厳しい対応が必要だと認識しており、少しの油断も許されない」と述べたうえで、今週中に原因不明のウイルス性肺炎を、患者の隔離を義務づける伝染病のリストに加える方針を明らかにしました。

 また、台湾でも衛生当局が空港などでの検疫を強化しています。

 衛生当局によりますと、台湾では過去に中国から感染が拡大した新型肺炎「SARS」で73人が死亡しています。

 今月11日には、台湾の総統選挙が行われ、多くの人が中国大陸から戻ることも予想され、衛生当局は、2週間以内に武漢を訪問して発熱などの症状がある人は、医療機関などに届け出るよう呼びかけています。

◇国内でも水際対策
 感染症の防止対策を水際で担う成田空港検疫所は、武漢からの便が到着する国際線の到着ロビーなどに急きょ、ポスターを設置し、発熱やせきなどの症状がある人は申し出るよう呼びかけています。

 また、体の表面の温度を示すサーモグラフィーによる確認を入国するすべての人を対象に実施し、感染の疑いがある場合は迅速に明らかにできるよう警戒を強めています。

 成田空港検疫所検疫課の櫻田紳策課長は、「現地に向かう場合は、生きた動物がいるような市場などには近寄らないでほしい。また、武漢に渡航して帰国し、38度以上の発熱などがあるときは必ず申告してもらいたい」と話していました。

◇厚労省「武漢から帰国でせき 発熱など症状あれば受診を」
 厚生労働省は仮に原因が新型のコロナウイルスだったとしても、それだけで直ちに過剰に反応する必要は無いとしています。

 そのうえで、特に重要だと考えられるポイントとして次の3つの点をあげています。

▽人から人に感染しているのか、

▽死亡者がいるのか、そして、

▽関連が疑われる新たな患者が出てきているのかです。

 これまでのところ、人から人への感染や死亡したケースは確認されておらず、ことしに入ってから新たな患者が発生したという報告も無いということです。

 武漢から香港やシンガポールなどに渡航した人の中で発熱したケースはあったものの、大半はすでに原因がわかっていて、今回の肺炎と因果関係が明らかになった人はいないということです。

 厚生労働省は引き続き、こうした点について中国当局などから情報収集を行うとともに、武漢からの帰国者でせきや発熱などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診し渡航歴を申告するよう呼びかけています。
| 福祉・医療と教育 | 19:13 | comments(0) | - |
「足のつり」治療法と予防法
◎「足のつり」はどうやったら治る? 医師、鍼灸師に話を聞いた!
 (2019年12月29日 17:00 AERA dot)

 睡眠中に足がつり、その痛みで目が覚めてしまった、という経験はないだろうか。寒い時期に、中高年に多く見られる症状だ。たかが「こむら返り」(筋けいれん)と侮ってはいけない。悪化すると湿疹や潰瘍(かいよう)が生じる病の初期症状かもしれない。治療法と誰にでもできる予防法を紹介する。

*  *  *

 まずは北青山Dクリニック(東京都渋谷区)院長の阿保義久さんに話を聞こう。足の痛みやむくみなど足のお悩み解決の専門家だ。

 「毎晩毎晩、足がつって非常につらいという症状を訴えた方が、手術をしたその日から症状が消えました」

 阿保さんは、国内で初めて下肢静脈瘤(りゅう)の日帰り根治手術を発案したパイオニアだ。

 下肢静脈瘤とは、足の静脈がこぶのように膨らんでくる病気。足に血液がよどんでたまることから、だるさ、重さ、ほてり、むくみ、かゆみ、痛みだけでなく、足に潰瘍ができることもある。阿保さんによると、軽症例も含めれば10人に1人の割合でいるという。

 「毎日のように足がつる人はまず、下肢静脈瘤を疑ったほうが良いでしょう。こむら返りは、下肢静脈瘤の初期症状なのです。下肢静脈瘤を伴ってこむら返りを訴えてきた患者さんの8〜9割以上が、手術で完全に症状がなくなります」

 手術は最新のレーザー機器で行い、メスも使わず30分で終わる。治療後はすぐに帰宅できる。

 「こんなに楽になるのだったらもっと早くやっておけばよかった、と皆さんおっしゃるほどです」

 足がつる原因は、いろいろだという。

 「脱水や筋疲労など、非日常的な原因で起きることは多くあります。カルシウムやマグネシウムなど電解質のバランスが崩れることで筋肉の過収縮が起きれば、こむら返りになります。また、薬剤が原因のこともあります。薬を変えて数週間経ってから頻繁に起きるようなら医師に相談を。ほかにも糖尿病などが原因のこともあります。こむら返りは、筋肉の収縮時に働く『腱紡錘(ぼうすい)』の機能が落ちることで起きると考えられています」

 医療機関では、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」が処方されることもある。急激に起こる筋肉のけいれんを伴う疼痛を緩和する漢方薬だ。神経の栄養で重要なビタミンB群、電解質の調節作用がある。鳥居内科クリニック(東京都世田谷区)院長の鳥居明さんはこう話す。

 「肩こりの治療薬としても知られる『リンラキサー』という処方薬もありますが、脱力が生じることもありますので、ご高齢の方には、漢方薬のほうが安心です」

 かかりつけ医がいれば、相談してみよう。

 予防法はあるのだろうか。前出の阿保さんは言う。

 「歩くこと。そしてストレッチなどで、筋肉の収縮と弛緩(しかん)を日常的に心掛けることです。そうすることで、腱紡錘に関わる筋肉の状態が整い、こむら返りの頻度が減るでしょう」

 就寝時の足のつりを防ぐには、就寝前と就寝中に血流が良くなるよう意識することが何よりも大事なようだ。具体的にはどうすべきか。

 「就寝時には、ふくらはぎが(敷布団に)接しないように足枕を入れたり、掛け布団を軽くしたりすること。ふくらはぎの接地面が圧迫されると、血流が遮断されるからです。就寝前には、ふくらはぎ伸ばしです。しっかり伸ばすためには、ひざを曲げて、かかとをつけるようにして伸ばすといいでしょう。就寝中に寝返りを打つのもいいです」

 東京医療専門学校(東京都新宿区)の鍼灸(しんきゅう)師、船水隆広さんは、「冷え対策」もポイントに挙げる。

 「足のつりは、秋から冬にかけて多くなります。原因はいろいろありますが、冷えによる血行不良のことが多いのです。ですから、今から冷えない体にすることが大切なのです。眠る前に布団を温めておき、夜10時に眠るなら、8時とか9時ぐらいになったら、ふくらはぎ、足の裏、向こうずね(弁慶の泣きどころ)を軽くさするのもお勧めです」

 中でも、すねの骨の上やふくらはぎの内側をよくさするのがいいという。圧は強くかけず、軽くやるので十分。眠る1、2時間ほど前の入浴も効果的だ。入浴できない日は足湯でもいいだろう。

 船水さんは、お灸も勧める。最近は薬局でも普通に手に入る。

 「足の裏にあてれば、血行促進になり、東洋医学でいうところの『腎』が高まります。お灸が無理なら、ぬらしたタオルを電子レンジなどで温めて蒸しタオルを作り、それで足の裏を包むだけでも良いです。蒸しタオルでふくらはぎも包んで、タオルの上から軽く押してください」

 「手足ぶらぶら体操」も予防に役立つようだ。介護予防体操としても有効な、あおむけで手と足をぶらぶらと動かす運動で、全身の血行を促進させる効果がある。布団に入ったら、この体操をしてみよう。

 「(足つりの予防のためには)睡眠1時間ほど前の水分補給もいいですが、夜間頻尿が心配な人もいると思います。まずは体を温めるほうを優先させましょう」

 前出の鳥居さんも、冷え対策として、部屋を暖めたり入浴したりするなどして血液の流れを良くすることを推奨する。そのほか、こうも語る。

 「血中にカリウムが不足する『低カリウム血症』で足がつることもあります。そういう方の場合は生の果物を積極的に。バナナなどはいいですね。マラソン時にバナナを食べるのも、カロリー補給だけでなく、足のつり予防のためというのもあるのだと思います」

 腎臓が悪い人は逆にカリウムを多く取ることは良くないため、血液検査をして血中のカリウム濃度を調べてからのほうがよさそうだ。

 また、前出の船水さんは酸味のある食べ物も効果的だと言う。

 「もずく酢とか、グレープフルーツとか、酸っぱいものを食べると、『肝』(肝臓とその周りに関連する組織、器官)を強めます。『肝』は筋と関係があるので、筋肉も引き締まります。いつ食べてもいいですが、3食のうちのどれかの食卓に並べてみましょう」

 それでも足がつったときの注意点を、船水さんに聞いてみた。

 「慌てず落ち着いて呼吸しながら、ふくらはぎを両手で包むようにして温めて、足の親指を手でつかみ、そり返すようにゆっくり伸ばしましょう」

 足つり予防法は、健康法そのものだ。今晩から血行促進を心がけ、安心して布団に入ろう。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日  2020年1月3‐10日合併号
| 福祉・医療と教育 | 09:30 | comments(0) | - |
保育士処遇改善の交付金 賃金上乗せに使われず 会計検査院
 保育士の賃金を増やすため国などが平成29年度までの2年間に保育施設に支出した交付金のうち7億円余りが、実際は賃金の上乗せに使われていないか、または使われていない可能性の高いことが会計検査院の調査で分かりました。

 保育人材を確保するため、国は保育施設の運営費について、勤めている保育士の平均の勤続年数や役職などに応じて加算をつけ保育士の賃金を増やすことを目的とした交付金を支払っています。

 この交付金が適切に使われたか、会計検査院が平成28年度と29年度分について全国の保育施設のうち6000か所余りを抽出して調べたところ、延べ660の施設で合わせて7億1900万円余りが実際は賃金の上乗せに使われていないか、または使われていない可能性の高いことが分かったということです。

 その理由について多くの保育施設は、「失念していた」と回答したということです。

 会計検査院は内閣府を通じて市町村に、交付金が適切に使われているかどうか確認や指導を行うよう求めています。

 内閣府は、「あってはならないことで適切に使われるよう指導していきたい」としています。
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