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英語の授業時間確保で小学校の夏休み短縮 静岡 吉田町
 静岡県吉田町は小学校での英語の授業時間を確保するため、来年度から夏休みを10日程度に短縮し、授業に充てるなどの新たなカリキュラムを22日夜、保護者側に説明しました。これに対して参加した保護者からは「夏休みの部活に出られなくなる」などといった不安の声も出ていました。

 小学校の英語の授業は学習指導要領の改訂で、授業時間が平成32年度までに段階的に増えることになっていて、その時間をどう確保するかは各地の教育委員会や学校にゆだねられています。

 これを受け、静岡県吉田町の教育委員会は全国に先駆けて、来年度から夏休みなどの長期休暇を短縮し、英語の授業時間に充てる新たなカリキュラムを策定し、22日夜、保護者側に説明しました。

 この中で、町の担当者が授業の日数を今より10日ほど増やし、年間で220日以上とすることやこれに伴い、夏休みを最も短いケースでは10日程度に短縮するなど、長期休暇を減らす方針を説明しました。

 これに対して、参加した保護者からは、「夏休みの部活に出られなくなる」などといった不安の声も出ていました。

 小学校4年生の男の子の母親(40)は、「町がすごく考えてやっているのは評価しますが、成果が本当に出るのか心配です。保護者の意見をもっと聞いてほしいし、野球をする長男は部活ができるか心配してます」と話していました。

◇教員の繁忙感解消も狙い
 吉田町の教育委員会の今回の取り組みは、教員の繁忙感の解消につなげる狙いもあります。

 小学6年生の時間割のモデルを見ますと、昨年度は1週間の授業のコマ数は27で、5時間目で終了する日が週3日、6時間目は2日あります。

 これを来年度はコマ数を週に2つ減らして25とし、4時間目で終了する日を週に2日設けます。新たなカリキュラムでは1日の授業時間数を減らすため、その分、登校する日を増やして吸収する必要があります。

 そこで、町の教育委員会では夏休みなどの長期休暇を短縮して、登校する日を増やし授業時間に充てようというのです。

 町の教育委員会によりますと、小学校の教員の残業時間は現在ひと月の平均で57.6時間ですが、この取り組みによって来年度は17時間余り減らせると試算しています。

 1日当たりの授業の時間を減らして教員の繁忙感を解消し、子どもたちと向き合う時間を確保することが狙いで、結果的に教育の質を高め、学力の向上につながるとしています。

 吉田町の田村典彦町長は、「先生に求められるのは質の高い授業だが、現実は急がしすぎて時間が少なく、授業の中身が薄くなり子どもの学力が高まらない。先生が余裕を持ち、入念に準備した内容豊かな授業につなげて、学力を確実に身につけさせたい」と話しています。
| 福祉・医療と教育 | 08:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
国連人種差別撤廃委員に洪恵子さん 日本人初
 あらゆる人種差別をなくすことを目指す人種差別撤廃条約の履行状況を監視する国連の委員会の委員に、日本人として初めて南山大学の洪恵子教授が選出されました。

 人種差別撤廃条約は、あらゆる形の人種差別をなくすことを目指して1965年に国連総会で採択されました。

 1995年に加入した日本を含め、現在178か国が締約し、国連の人種差別撤廃委員会が条約の履行状況を監視しています。

 その委員18人のうち半数を選ぶ選挙が22日、ニューヨークの国連本部で行われ、南山大学法学部教授で国際法が専門の洪恵子氏が、これまでの人権問題に対する国連への提言などが評価され、最多の132票を得て選出されました。日本人が委員に選出されたのは今回が初めてです。

 委員会は、日本でヘイトスピーチと呼ばれる民族差別的な言動が社会問題になっていた2014年、日本政府に対して法律を整備して規制するよう勧告したことがあります。

 洪氏への支持を各国に働きかけた日本の国連代表部は、「日本がより積極的に人権分野で貢献していく決意をアピールできる」と期待を示しています。

 洪氏はNHKの取材に対して、「責任を感じている。委員会として各国との建設的な対話が必要だ。それぞれの国の事情を理解したうえで、差別の撤廃に取り組みたい。教育分野やジェンダーの差別に関心を持っている」と抱負を語りました。

 洪氏は、来年1月から4年間の任期を務めることになります。
| 福祉・医療と教育 | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
「コデイン」含んだ医薬品 12歳未満への使用禁止へ
 「コデイン」という成分を含んだせき止めの薬などの医薬品について、厚生労働省は、子どもが服用するとごくまれに呼吸困難などを引き起こすおそれがあるとして、12歳未満への使用を2年後をめどに禁止することを決めました。

 「コデイン」は、せき止めの薬などの成分として広く使われ、厚生労働省によりますと、この成分を含む市販薬はおよそ600種類、医師が処方する薬は65種類あります。

 アメリカではことし4月、コデインが呼吸困難などの副作用を引き起こすおそれがあるとして、医師による12歳未満の子どもへの処方が禁止されたことから、厚生労働省の専門家会議が対応を協議してきました。

 その結果、国内でもおととしまでの7年間に、コデインを含む薬を処方された少なくとも24人に呼吸困難などの症状が出ていたことがわかりました。

 厚生労働省の専門家会議は、副作用が生じるケースは少ないとしながらも、「特に子どもはまれに呼吸困難などの重い副作用が出るおそれがある」として、12歳未満への使用を禁止すべきだとする見解をまとめました。

 これを受けて、厚生労働省は2年後の平成31年をめどに、市販薬と医師が処方する薬の両方について12歳未満への使用を禁止することを決め、それまでは製薬会社を通じて、医療現場に注意を呼びかけることにしています。

 専門家会議の座長を務める国立成育医療研究センターの五十嵐隆理事長は、「コデインを含む薬によって国内で重い副作用が出たケースは比較的少ないが、アメリカの対応を踏まえ、あくまで予防的な措置として12歳未満への使用を取りやめることにした」と話しています。

◇海外でも使用制限の動き
 厚生労働省によりますと、コデインはせきを鎮める効果がある一方で、体質によっては呼吸困難などの副作用をまれに引き起こすおそれがあります。

 欧米では、子どもへの使用を制限する動きが広がっています。

 このうち、アメリカでは、コデインを含む薬について、市販薬は9年前に2歳未満の子どもへの使用が禁止され、今後、12歳未満まで対象を拡大する方向で検討が進められています。

 また、医師が処方する薬についても、ことし4月、12歳未満への使用が禁止されました。

 さらに、EUでも、おととし、医師が処方する薬と市販薬の両方について、12歳未満への使用が禁止されたほか、呼吸機能に障害がある12歳から18歳の患者には「使用を推奨しない」とされています。

 一方、国内では、医師が処方する薬については15歳未満の場合、患者の状態を見極めて少ない量から慎重に投与するとされています。

 また、市販薬は、15歳未満の子どもには保護者の指導・監督の下で服用させ、中でも2歳未満の乳幼児については服用はやむをえない場合にかぎるよう、添付文書に記載されています。

 厚生労働省は、「日本人は欧米人に比べて副作用が出やすい体質の人は少ないとされているが、重い副作用が生じるおそれを考慮して、12歳未満への使用を禁止することにした」としています。

◇重い後遺症が残ったケースも
 コデインが含まれる薬を飲んだあと呼吸困難になり、重い後遺症が残った子どももいます。

 中部地方に住む幼児は数年前、かぜの症状が出たため、家族が市販のかぜ薬を用量を守って飲ませました。すると、数時間後に顔色が悪くなり、42度の高熱が出ました。

 その後、自力での呼吸が困難になり、気管を切開して呼吸を助ける器具を取り付けました。このため声を出すことができなくなりました。

 病院で調べた結果、かぜ薬に含まれていたコデインによる中毒症状が原因と診断されました。

 父親は、「市販薬を飲んで命に関わる事態になるとは想像もしなかった。子どもからは笑い声も泣き声も出なくなってしまった。こうしたことが二度と起きないよう、国は対策を進めてほしい」と話していました。

◇含まれているかの確認方法は?
 コデインは、せき止め薬のほか「総合感冒薬」などと呼ばれるかぜ薬にも含まれていることがあります。

 家庭で購入した市販薬にコデインが含まれているかどうかは、製品の箱の側面や添付文書の「成分」の欄を見れば分かります。

 コデインは、製品によって「コデインリン酸塩」、「リン酸コデイン」、「ジヒドロコデインリン酸塩」などと表示されています。
| 福祉・医療と教育 | 20:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
2100年に世界の人口112億人に 国連報告書
 国連は、21世紀の終わりまでに世界の人口が112億人に達する一方、世界的に若年層の割合が減り、高齢化が進むとする報告書を公表し、各国が社会保障制度の充実などに取り組む重要性を指摘しました。

 国連は21日、21世紀が終わる2100年までの世界人口の推移を予測した最新の報告書を公表しました。

 それによりますと、アフリカ諸国でエイズなどの感染症で死亡する人が減ったり、乳幼児の死亡率が下がったりすることで、平均寿命が大幅に伸び、人口が倍増する国が相次ぎ、世界の人口は現在の76億人から2100年には112億人に増加するとしています。

 一方で、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の平均は多くの国で減少する傾向にあり、出生率が最も高いアフリカ諸国でもすでに減少に転じていることから、2100年には世界的に若年層の割合が減るのに対して、60歳以上の人口は現在の3倍以上にあたる31億人に達するとしています。

 このため、報告書は、今後は各国の社会でより多くの高齢者を支えていかなければならなくなるとして、医療福祉や年金などの社会保障制度の充実に取り組むことが共通の課題だとしています。
| 環境とまちづくり | 13:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
全国的に厳しい暑さの夏に 3か月予報
 気象庁の長期予報によりますと、来月から9月にかけての3か月間は、全国的に平年より気温が高く厳しい暑さが予想され、気象庁は熱中症に十分注意するよう呼びかけています。

 気象庁が23日発表した3か月予報によりますと、来月から9月にかけての3か月間は、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強く、暖かい空気に覆われやすい見込みで、全国的に気温が平年より高くなると予想されています。

 月ごとの気温は、来月は、東日本と西日本で「ほぼ平年並み」ですが、北日本では「平年並みか高く」、沖縄・奄美では「平年より高い」と予想されています。8月と9月は全国的に「平年より高い」と予想されています。

 また、降水量の予想を月ごとに見てみますと、来月は梅雨前線の活動が活発になる東日本と西日本で「平年並みか多い」と予想されています。

 一方、8月は、太平洋高気圧に覆われ晴れる日が多いと見られることから、北日本では「ほぼ平年並み」で、このほかの地域では「平年並みか少ない」と見込まれています。

 また、9月は、西日本では「ほぼ平年並み」と予想されていますが、このほかの北日本と東日本、それに沖縄・奄美では湿った空気が流れ込みやすく「平年並みか多い」と予想されています。

 気象庁気候情報課の竹川元章予報官は、「全国的に平年より気温が高く、厳しい暑さが予想されているので、冷房を適切に使うなどして熱中症に十分注意してほしい。また雨についても最新の気象情報を確認してほしい」と話しています。
| 環境とまちづくり | 10:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
東京都議選 告示 9日間の選挙戦に
 東京都の小池知事の就任後、初めて行われる都議会議員選挙が23日に告示され、来月2日の投票日に向け、9日間の選挙戦に入りました。

 各党が国政選挙並みの態勢で臨む中、小池知事が率いる地域政党など、知事を支持する勢力が都議会の過半数の議席を獲得するのかなどが焦点となります。

 任期満了に伴う東京都議会議員選挙は23日に告示され、立候補の受け付けが午後5時に締め切られた結果、42の選挙区の127の定員に対して259人が立候補しました。

 このうち、都議会や国会に議席を持つ政党や政治団体の公認候補は、自民党が60人、公明党が23人、共産党が37人、民進党が23人、都民ファーストの会が50人、東京・生活者ネットワークが4人、日本維新の会が4人、社民党が1人となっています。このほかに、諸派や無所属など57人が立候補しています。

 今回の選挙は、去年夏に就任した小池知事が議会での勢力拡大を目指して都民ファーストの会を率いて臨み、公明党などを合わせた支持勢力が都議会の過半数の議席を獲得するのか、小池知事と対決姿勢を鮮明にする自民党が第1党を維持するのかなどが焦点となります。

 また、小池都政に是々非々の立場をとる共産党の議席の増減も注目されます。さらに、民進党は議席の上積みが目標です。

 都議会議員選挙の結果は、これまで、直後の国政選挙の結果を先取りする傾向があり、各党は、次の衆議院選挙もにらんで国政選挙並みの態勢で臨む方針です。

 また、学校法人「加計学園」の獣医学部新設などをめぐって与野党が激しく対立する中で告示を迎えたことから、その影響も注目されます。

 選挙戦では、小池知事の都政運営の評価を中心に、豊洲市場への移転問題や東京オリンピック・パラリンピックの大会準備などについて論戦が交わされる見通しです。

 東京都議会議員選挙は9日間の選挙戦を経て来月2日に投票が行われ、即日開票されます。
| 政策 | 01:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
小林麻央さんが生前 BBCへ寄せた手記

 イギリスの公共放送BBCは去年11月、闘病生活などをつづったブログで多くの人を勇気づけたとして、世界の人々に影響を与えた「ことしの女性100人」に、日本人で初めて小林麻央さんを選びました。

 理由についてBBCは、「日本では、がんについて表立って話をするのは珍しいことだが、小林さんが既成概念を破って闘病中の経験や思いをブログでつづり始めた。小林さんのブログはがんと闘う人だけでなく多くの人を元気づけた」と説明していました。

 これを受けて、小林さんはBBCに寄せた手記の中で、当初は隠していたがんを公表するまでの葛藤について、次のようにつづっていました。

 「病のイメージを持たれることや、弱い姿を見せることには『怖れ』がありました。なので、当時、私は病気を隠すことを選びました。隠れるように病院へ通い、周囲に知られないよう人との交流を断ち、生活するようになっていきました。そんな毎日を続けていたある日、緩和ケアの先生の言葉が、私の心を変えてくれました。『がんの陰に隠れないで!』 私は気がつきました。元の自分に戻りたいと思っていながら、私は、陰の方に陰の方に、望んでいる自分とはかけ離れた自分になってしまっていたことに。

 家族は、私が彼らのために料理を作れなくても、幼稚園の送り迎えができなくても、私を妻として、母として、以前と同じく、認め、信じ、愛してくれていました。私は、そんな家族のために、誇らしい妻、強い母でありたいと思いました。私は、闘病をBlogで公表し、自ら、日向に出る決心をしました」

 「人の死は、病気であるかにかかわらず、いつ訪れるか分かりません。例えば、私が今死んだら、人はどう思うでしょうか。『まだ34歳の若さで、可哀想に』『小さな子供を残して、可哀想に』でしょうか?? 私は、そんなふうには思われたくありません。なぜなら、病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです。私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。だから、与えられた時間を、病気の色だけに支配されることは、やめました。なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。だって、人生は一度きりだから」

◎英BBCも麻央さんの死去を伝える

 小林麻央さんが亡くなったことについて、イギリスの公共放送BBCもホームページで伝えています。

 この中では、「当初、『完璧な母親でありたい』という理想から乳がんとの闘いを隠していた」としているものの、その後一転して病状を公表したことについて、「人々が個人的な事を話したがらない日本で、彼女のブログは画期的だった」として、麻央さんのブログが多くの読者に影響を与えたと分析しています。

 また、夫の市川海老蔵さんの記者会見についても伝え、「息を引き取る瞬間、『愛してる』と言って、本当にそれで、そのまま旅立ちました」と、最期の様子を話したことを紹介しました。

 BBCは去年11月、闘病生活などをつづったブログで多くの人を勇気づけたとして、世界の人々に影響を与えた「ことしの女性100人」に日本人で初めて麻央さんを選んでいました。
| 雑感 | 21:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
小林麻央さん亡くなる
 歌舞伎俳優、市川海老蔵さんの妻で、乳がんの治療を続けていることを公表していたフリーアナウンサーの小林麻央さんが亡くなりました。34歳でした。

 小林麻央さんは東京出身で、大学生のころから芸能活動を始め、民放のバラエティー番組にレギュラー出演したり天気情報のキャスターを務めたりするなど、タレントとして活躍しました。

 大学卒業後はフリーアナウンサーとしてニュース番組の司会などを務め、平成22年に歌舞伎俳優の市川海老蔵さんと結婚しました。

 その後は芸能活動を控えて2人の子どもの子育てに専念していましたが、去年6月、夫の海老蔵さんが会見し、麻央さんが乳がんと診断されて2年近く治療を受けていることを明らかにしました。

 去年9月にはブログを開設して、闘病生活や家族とのやり取り、それに日々の心境などを詳しくつづり、大きな反響を呼びました。

 11月にはイギリスの公共放送BBCが、このブログががん患者だけでなく多くの人を勇気づけたとして、麻央さんを世界の人々に影響を与えた「ことしの女性100人」に選んでいます。

 ブログによりますと、麻央さんは手術や放射線治療を受けたあと、ことし1月には退院の報告をしていましたが、4月に再び入院したことを明らかにしていました。その後、先月29日に退院し、在宅医療を続ける様子をつづっていました。

 海老蔵さんは、23日正午からみずからが主催する公演に臨んだあと、午後2時半から記者会見を行う予定です。

◇海老蔵さん 去年の会見で回復願う
 市川海老蔵さんは去年6月、妻の小林麻央さんのがんを公表した際に、「誰よりもいちばん本人がつらいと思います。元気になりたいという気持ちと小さい子どものそばにいられない母親の気持ち、私には計り知れないつらさ、苦しさと闘っていると思います」と麻央さんの心中を思いやっていました。

 そして、「病気を患っている場合は、どんな方でもポジティブな部分とネガティブな部分があると思いますが、私としては元気がないときに、楽しい、くだらない話とか、『必ず元気になるよ』と話をすることしかできませんが、とにかく元気になってもらうことが、われわれ家族としましてはいちばんに願うことなので、いつか『あの時間は大変だったけど、家族にとってはとってもいい経験になった時間だったね』という会話ができるように、それを夢見ています」と回復への願いを語っていました。

◇患者増える 乳がん
 乳がんは女性のがんの中で最も患者数が多く、食生活の変化などの影響から患者は増え続けています。

 国立がん研究センターの推計によりますと、平成24年は7万4000人が新たに乳がんと診断されていて、女性のがん全体のおよそ20%を占めています。

 患者は若い人にも多く、30代から増え始めて40代後半から50代前半がピークとなり、仕事や出産など女性の生活に深刻な影響を及ぼします。

 早い段階で見つけて適切な治療を受ければ治療成績はよく、去年、国立がん研究センターが発表した5年相対生存率は、がんが乳房にとどまっている場合は98.9%だった一方、別の臓器などに遠隔転移している場合は33.7%となっていました。

 症状が進行すると骨に転移することが多いがんのため、手術や放射線治療、それに薬物療法といった基本となる治療のほか、骨折を防ぐために骨の修復を促す薬が使われることもあります。

◎海老蔵さん会見「『愛してる』と言って旅立ちました」
 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが23日午後、東京都内で記者会見を行い、乳がんの闘病をしていた妻の小林麻央さんが22日夜、自宅で亡くなったことを明らかにし、「息を引き取る瞬間、『愛してる』と言って、本当に言って、そのまま旅立ちました」と最期の様子を話しました。

 市川海老蔵さんは23日、東京都内でみずからが主催する公演に臨んだあと、午後2時半から記者会見を行いました。

 この中で、海老蔵さんは、「きのう夜、妻麻央が旅立ちました」と述べ、乳がんと診断されて治療を続けてきた妻の小林麻央さんが22日夜、自宅で家族に見守られて亡くなったことを報告しました。

 また、「きのう、稽古をしていたとき、真央さんのお母さまから来たラインが、『具合が悪い。お医者さまも来ていて、家族を呼んだ方がいい』という内容でした」と説明しました。

 そのうえで、帰宅したあとの様子について、「まだ麻央は、この世にいてくれて、息を引き取る瞬間、これは本当に不思議なんですけど、『愛してる』と言って、本当に言って、そのまま旅立ちました」と涙を流しながら、最期の様子を話しました。

 海老蔵さんは去年6月、麻央さんが乳がんと診断されて治療を受けていることを明らかにし、麻央さんはその後、去年9月にブログを開設して、闘病生活や家族とのやり取り、それに、日々の心境などを詳しくつづって大きな反響を呼びました。

 記事を読んで涙が止まりませんでした。
お二人ともともに愛し合い、そして、ともに強い人ですね。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
| 雑感 | 15:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハンセン病の差別撤廃へ 国連が特別報告者任命へ
 国連人権理事会はハンセン病に関わる偏見や差別の撤廃に取り組む「特別報告者」を新たに任命することを決め、今後、理事会が任命する独立した専門家が世界各国の現状を調査して、改善に向けた勧告などを行うことになりました。

 スイスのジュネーブで開かれている国連人権理事会の会合で22日、日本が中心となり43か国が共同で提案した「ハンセン病差別撤廃決議」が採択されました。

 決議では、「ハンセン病の患者やその家族に対して、根拠のない偏見や差別が世界の各地で今も根強くある」と指摘していて、偏見や差別の撤廃に取り組む「特別報告者」が新たに設けられることになりました。

 ハンセン病を専門に扱う特別報告者の設置は初めてで、今後、人権理事会が任命する独立した専門家が世界各国の現状を調査して、改善に向けた勧告などを行うことになります。

 ジュネーブ国際機関日本政府代表部の志野大使は、「日本が中心となって設置できたことを誇りに思う。根拠のない差別を世界からなくすためにも、日本としても新たな特別報告者を最大限支援していきたい」と話しています。
| 福祉・医療と教育 | 13:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
「60代のひきこもり」増える理由
 50代、60代のひきこもり、さらに高齢化していくのは自明です。社会福祉の課題となるのも時間の問題ではないでしょうか。

◎「60代のひきこもり」が増えている
 (6月18日 プレジデントオンライン 畠中 雅子)

 「親亡き後」に突入するひきこもりの当事者が増えています。もし、何の対策もしなければ親の支援がなくなった途端、生活は行き詰まり、住まいも追われかねません。「働けない子どものお金を考える会」の代表を務めるファイナンシャル・プランナーの畠中雅子さんが、ひきこもりの子どもを持つ家庭の実態と対策について解説します――。

◇79歳男性のSOS「私が死んだら息子は……」
 関東に地方に住む79歳の男性はこう言います。

 「母親(妻)が亡くなって、働けない息子と2人暮らしをしています。もともと息子と会話する機会は少なかったのですが、この1年くらいは、お互いの顔もろくに見ていない状態です。私ももうすぐ80歳です。息子はひとりっ子、私が死んだら路頭に迷わせてしまうのでしょうか……」

 独り言とも、SOSとも取れる、しぼり出すような声でした。

 私は「働けない子どものお金を考える会」の代表を務めています。この会は、ひきこもり、ニート、あるいは障がいをお持ちのお子さんを抱えるご家族の家計を考える、ファイナンシャル・プランナーの集まりです。

 親だけでなく、お子さんの生涯、とりわけ親亡き後をどう生き抜いていくかを模索する「サバイバルプラン」を中心に資金計画を立てるお手伝いをしています。

 高齢化した「ひきこもり」が着実に増えている

 その活動もはや25年。四半世紀が過ぎました。

 アドバイスを始めた頃は、ひきこもりのお子さんの存在が世の中に認知されていたとはいえず、生活設計のアドバイスをすること自体、奇異な目で見られることも少なくありませんでした。同時に、「親が死んだ後の話をするなんて、縁起でもないことを言うな」と、当事者の家族から怒られたこともありました。

 25年という時間が流れ、「ひきこもり」という言葉が理解されるようになった今では、私たちが提唱している「サバイバルプラン」を受け入れ、具体的な計画を立て、実行に移してくれるご家庭が増えてきています。

 とはいえ、それは、ひきこもりのお子さんの数が増えている現実を表すだけではなく、後述するようにひきこもりの状態から抜け出せないまま、お子さん自身が高齢化している現実も意味しています。

◇「50代はもう珍しくありません。最近は60代もいます」
 私たちが提唱する「サバイバルプラン」とは、働けない状態がこの先も続くと仮定して、親が持つ資産でどうやって生き抜いていくかを考え抜くプランです。

 親が持つ資産というと、金融資産だけをイメージする人が多いのですが、不動産活用も重要なポイントです。親亡き後も、住み続けられる住まいを確保できなければ、生活は行き詰まってしまいます。

 住まいを確保する方法として、都市部では賃貸併用住宅への建て替えが選択肢になります。一方、地方在住の場合は、老朽化した家から築浅の家への住み替えを促します。また、親に介護が必要になった場合に備えて、親子別居のプランを立てるケースもあります。

 サバイバルプランの具体的な手法については、この連載で徐々に触れていきます。なかでも最近、深刻化しているのは「働けないお子さんの高齢化」です。

 親は80代以上というケースが増加「待ったなしの状態」

 私のご相談者の中には、お子さん側がすでに60代に入られたケースが何例も出てきています。50代のご相談者は、もう珍しくありません。ご相談者の親御さんの年齢が80代というケースも増えていて、中にはすでに「親亡き後」へ突入している人も出てきています。ひきこもりの高齢化は、待ったなしの状態になってきているのです。

 ひきこもりのお子さんが高齢化すると、「就業は絶望的であり、お子さん自身の生活設計など立てられない」と考えるのが一般的かもしれません。しかし、「早めの対処・対策」を立てることによって、親も子もサバイバルすることは可能です。

◇「全く働けない子ども」が2人以上いる家庭も増えた
 「高齢化」のほかに見逃せない問題は、ひとつのご家庭に、「働けない状態のお子さんが複数いる」というケースのご相談が増えていることです。2人とも働けないだけではなく、中には3人や4人のお子さん全員が働けない状態のご家庭もあります。

 働けない状態にあっても障がい年金を受給することなどで、サバイバルプランが成り立つケースもありますが、本来なら「親亡き後」に手続きなどで力を貸してくれるはずのご兄弟がいないという、別の問題を抱えていることになります。

 さらに親側にとっても子ども側にとっても厳しいのは、親が持つ資産が減ってきていることです。企業業績は改善していますが、給与相場はそれほど上がっていませんし、年金受給額も減っています。

 ひきこもりの子を支える親の資産は減っている

 私が相談を受け始めた25年前は、ご相談者の多くが、親(お子さんにとっての祖父母)の持つ資産でサバイバルプランが成り立ちました。ところが、時間が経過するごとに親側の資産に余裕のないご家庭が増え、現在、サバイバルプランが成り立つのはご相談者の半分程度に減っています。

 サバイバルプランが成り立たないと思われるご家庭こそ、先ほど申し上げたように早めの対策が必要になります。

 資産の少ないご家庭は、厳しい現実に向き合わない傾向があります。「子ども自身がなんとか収入を得てくれれば……」といった現実的とはいえないプランしか立てていないケースが多いのです。厳しい現実から逃避しても、明日や明後日の生活に困るわけでもありません。しかしそれは、いつか訪れる「親亡き後」について先送りしたまま、あるいは考えることをフリーズしたままにしているだけです。

 「親亡き後」のお子さんの生活を守るためには、この先も働けない状態が続くという現実を受け入れる勇気が、何よりも重要です。資産が少ないご家庭ほど、1日も早くサバイバルプランづくりに取りかからなくてはいけません。

◇今、働いている子が突如、働けなくなる日
 また、ひきこもりの問題というと、ごく一部のご家庭の問題であり、自分の家庭とは関係のない話だと捉える方も多いでしょう。ですが、ひきこもり状態ではなくても、フリーターやニート(仕事も通学も求職もしない)のように、定職についていないお子さんが増えている現状*を考えれば、ひきこもり家庭の状況は決してひとごととは言い切れないはずです。

(編注)
 2017年版「子ども・若者白書」によれば「ニート」を含む若年無業者数(15〜39歳)は2016年で約77万人と依然高い水準にある(ニートの割合は男性2.8%、女性1.6%)。この白書は調査対象の年齢が39歳までであり、実際は40歳以上の者もかなりの数にのぼると推測できる。

 「新卒で働き始めた会社で、老後の手前まで働く」というのは、親の世代には常識として通じても、お子さんたちの世代にとっては難しい現実になってきています。「一生働ける仕事に就く」という願いでさえも、かなわない現実があるのだと受け入れる覚悟が必要です。「働けない状態の子どもを抱える」というリスクは、どのご家庭にも起こりえます。そうした現実を、一人でも多くの方に知っていただきたいと思います。
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