<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
エボラ出血熱の感染拡大 緊急事態の宣言など協議 WHO
 アフリカ中部のコンゴ民主共和国の一部で感染が広がっているエボラ出血熱について、隣国ルワンダとの国境近くでも感染が確認されたことから、WHO(世界保健機関)は17日、専門家による緊急の会合を開いて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか協議しています。

 WHOによりますと、アフリカ中部のコンゴ民主共和国では、東部の北キブ州などで去年8月以降、エボラ出血熱の患者が増え続けていて、これまでに死亡した人は1676人に上り、今月14日には隣国ルワンダと国境を接する主要都市ゴマでも初めて患者が確認されました。

 これを受けて、WHOは17日(日本時間17日午後8時すぎ)から、スイスのジュネーブで専門家による緊急の会合を開き、感染の状況について協議しています。

 協議の結果、感染がさらに国境を越えて広がるおそれがあると判断されれば、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言することにしていて、感染拡大を防ぐために各国がとるべき措置も合わせて勧告します。

 日本時間の18日午前2時すぎに、WHOのテドロス事務局長が記者会見し、宣言するかどうか明らかにします。

 エボラ出血熱で緊急事態が宣言されれば、西アフリカで感染が広がった2014年に続いて2回目です。
| 福祉・医療と教育 | 00:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
アニメ会社放火 死者25人に 警察が確認
 警察によりますと、今回の放火事件でこれまでに25人の死亡が確認されたということです。

◎“殺人予告 届いていた”会社社長 アニメ会社で放火
 京都アニメーションの八田英明社長は、今回の事件を受けて報道陣の取材に答え、「会社に対する抗議は日常的にとは言わないですが、少なくはなかった。特に死ねとか、殺人メールがあった」と明らかにしました。

 そのうえで、「そのつど、弁護士に相談するなど、真摯に対応してきた」と話していました。

 また、「火災が起きた現場は、会社の核となる場所だった。大げさな言い方かもしれないが日本のアニメ業界を背負って立つ人たちが1人でも傷つき命を落としていくなんてたまったものではない」と話しました。

◇脅迫する書き込み 特殊なツールで発信元分からない
 捜査関係者によりますと、これまで京都アニメーションのウェブサイトに脅迫するような内容の書き込みがあり届け出を受けた警察が捜査していたということです。

 ただ、特殊なツールを使って発信元が分からないようにしてあり、書き込んだ人物の特定には至っていなかったということです。

 警察は、現場で火をつけて身柄を確保された男と、書き込みとの関連についても今後、調べることにしています。

◎アニメ会社で放火 容疑者とみられる男 確保の様子

 京都市伏見区にあるアニメーション製作会社のスタジオで、男がガソリンのような液体をまいて火をつけた火災で、容疑者とみられる男が確保された際の映像です。

 4、5人の警察官が集まり、横たわった男を取り囲んでいる様子が確認できます。

 男は、仰向けで、膝を立てて横たわっていて、一人の警察官が何かを話しかけるように、のぞき込んでいます。

 現場は住宅街で、近所の人とみられる人たちが騒然としているように見えます。

 火事が起きた『京都アニメーション』に番組の撮影のため向かっていたNHKの男性ディレクターが容疑者とみられる男が確保された現場を見ていました。

 このディレクターは、「京都アニメーションの近くに着くと、3、4人の警察官が集まっていて、そこに男が倒れていました。男は右足の膝から下の服が焼けていて、はだしでした。警察官と何か話していたようでしたが何を言っているかは聞き取れませんでした」と、そのときの様子を話しています。
| 事件・事故 | 20:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
元SMAP3人の出演に圧力か ジャニーズ事務所に注意 公取委
 国民的アイドルグループ「SMAP」の元メンバーの稲垣吾郎さん、草剛さん、香取慎吾さんの3人。ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに対し、事務所から独立した3人を出演させないよう圧力をかけていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。公正取引委員会は独占禁止法違反につながるおそれがあるとして、17日までにジャニーズ事務所を注意しました。

 3年前に解散した「SMAP」のメンバー5人のうち、稲垣吾郎さん、草剛さん、香取慎吾さんの3人は、おととし9月にジャニーズ事務所から独立し、「SMAP」の元担当マネージャーが新たに設立した事務所に所属して芸能活動を続けています。

 関係者によりますと、公正取引委員会が関係者から事情を聴くなどして調査したところ、ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに対し、独立した3人をテレビ番組などに出演させないよう圧力をかけていた疑いがあることが分かったということです。

 稲垣さん、草さん、香取さんの3人はテレビのドラマやバラエティー番組に数多く出演し、国民的な人気を集めていましたが、ジャニーズ事務所から独立後、出演していた民放テレビ局のレギュラー番組が次々に打ち切りとなり、現在、民放の番組への出演はなくなっていました。

 独占禁止法では芸能活動に必要な契約の成立を阻止するなどして不当に妨害する行為を禁じていて、公正取引委員会は独占禁止法違反につながるおそれがあるとして、17日までにジャニーズ事務所を注意したということです。

 芸能人の移籍トラブルをめぐり独占禁止法違反につながるおそれがあるとして、芸能事務所が注意を受けるのは初めてです。

◇ジャニーズ事務所はコメントせず
 これについて、ジャニーズ事務所はコメントをしていません。

◇SMAPとは
 「SMAP」は昭和63年に結成され、平成3年にCDデビューして以降、「夜空ノムコウ」や「らいおんハート」、「世界に一つだけの花」といったミリオンセラーのヒット曲を次々に出したほか、テレビのドラマやバラエティー番組などにも数多く出演し、国民的な人気を集めました。

 しかし、3年前の2016年1月、5人のメンバーのうち稲垣吾郎さん、草剛さん、香取慎吾さんの3人が、担当マネージャーの去就をめぐる問題をきっかけにジャニーズ事務所から独立を検討していることが明らかになり、その年の12月に解散しました。

 そして、3人はおととし9月にジャニーズ事務所から独立し、担当マネージャーだった女性が新たに設立した芸能事務所に所属して芸能活動を行っていました。

 今月9日に亡くなったジャニー喜多川さんは、「3名が自分達の決意で異なる道を歩み始めますが、どこにいようとも、又どのような立場になろうとも、彼らを想う気持ちに変わりはありません。長年にわたって頑張ってきてくれた3人ですので、これからも沢山の人々に感動と幸せを届けてくれることと確信しています」とコメントしていました。

◇独立後の活動
 稲垣吾郎さんと草剛さん、香取慎吾さんの3人は、おととし9月にジャニーズ事務所から独立後、SMAPの担当マネージャーだった女性が新たに設立した芸能事務所に所属し、3人の公式ファンサイト「新しい地図」を開設しました。

 3人はテレビCMや映画、舞台、インターネット番組などに出演し活躍していますが、ジャニーズ事務所から独立後、東京の民放テレビ局のレギュラー番組はすべて打ち切りとなり、ホームページによりますと、現在、テレビのレギュラー番組を持っているのはNHKの番組「ブラタモリ」でナレーションを担当する草さんのみとなっています。

 ことし4月に放送されたインターネット番組では、草さんが独立後の活動を振り返り、「確かによくわからない大人の事情とかもあるのか、まだ僕らはみんなが望む場所になかなか到達できていない面もある」などとコメントしていました。

◇独立や移籍めぐりトラブル相次ぐ
 芸能人と所属事務所の関係をめぐっては、

▽事務所側が認めなければ独立や移籍ができなかったり、

▽事務所を辞めたあとの芸能活動を制限したりする契約を結んでいるケースがあり、

独立や移籍をめぐってトラブルになるケースが相次いでいます。

 このため、公正取引委員会は芸能人などを対象に実態調査を行い、去年2月、報告書をまとめました。

 報告書で公正取引委員会は、複数の事務所などが共同で移籍などを制限することは独占禁止法上、問題となる可能性があるとしたうえで、芸能事務所には育成にかかった投資を回収する必要もあり、独占禁止法に違反するかどうかはさまざまな要素を総合的に考慮して判断するとしていました。

◇独占禁止法が禁じているのは
 独占禁止法は事業活動に必要な契約の成立を阻止するなどして、競争関係にある会社の活動を不当に妨害する行為を「取引妨害」として禁止しています。

 過去には携帯電話の人気ゲームサイトの運営会社が、ライバル会社と取り引きしないようゲームの制作会社に不当に圧力をかけたケースや通信カラオケの最大手が、系列の会社が権利を持つ歌謡曲をライバル会社に使わせないようにしたケースが「取引妨害」と認められました。

 公正取引委員会はジャニーズ事務所が民放テレビ局などに圧力をかけた行為が、3人が所属する事務所の活動を不当に妨害する「取引妨害」などにつながるおそれがあると判断したとみられます。
| 雑感 | 04:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
書店業界などが注目 「新井賞」に仏小説「三つ編み」

 書店員個人が創設した文学賞ながら、作品選びの確かさや本の売り上げにつながることから、書店業界などで注目されている「新井賞」が17日発表されました。

 「新井賞」は東京の書店員、新井見枝香さんが平成26年から芥川賞や直木賞と同じ日に、その半年で最もおもしろいと感じた本を独断で選んでいます。

 直木賞の候補作の中でおもしろいと思った作品が選ばれなかったことをきっかけに、勤めていた書店やSNSで発表したところ、読書の好きな人たちなどの間で評判となり、ほかの書店でも「新井賞」を取り上げるコーナーが設置されるまでになりました。

 17日は午後8時すぎに新井さんが自身のツイッターアカウントで今回の受賞作をフランスの小説、レティシア・コロンバニ氏の「三つ編み」と発表しました。

 この作品は世代や国の異なる3人のヒロインを描いた小説で、女性ならではの苦しみや思いが心に響いたとしています。

 新井さんは、「直木賞が決まってすばらしいけれど、自分は違うという人もいると思います。新井賞にかぎらず、私は『あの作品がいちばん』というので自分の賞を作ればいいのではないでしょうか」と話しています。
| - | 23:46 | comments(1) | trackbacks(0) |
芥川賞に今村夏子さん 直木賞に大島真寿美さん

 第161回芥川賞と直木賞の選考会が東京で開かれ、芥川賞は今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」、直木賞は大島真寿美さんの「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」(うず/いもせやまおんなていきん/たまむすび)が、それぞれ選ばれました。

 第161回芥川賞と直木賞の選考会は、17日夕方から東京・中央区の料亭で開かれました。

◇芥川賞に今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」
 芥川賞の受賞が決まった今村夏子さんは、広島市出身で大阪市在住の39歳。

 大学を卒業後、アルバイトをしながら小説を書き始め、平成23年、「こちらあみ子」でデビューし、三島由紀夫賞を受賞しました。

 その後、創作活動を一時中断していましたが、平成28年に復帰作の「あひる」が芥川賞の候補作になり、今回は3回目の候補で受賞となりました。

 受賞作の「むらさきのスカートの女」は、近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性について「わたし」が見聞きしたことをつづった小説です。

 「むらさきのスカートの女」の日常生活や職場での仕事ぶりが平易な文章で淡々と記されていくなかで、友だちになりたいと思って執ように観察を続ける「わたし」の異常な行動が次第に浮き彫りになっていきます。

◇直木賞に大島真寿美さんの「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」
 直木賞の受賞が決まった大島真寿美さんは、名古屋市出身の56歳。

 短大を卒業したあと劇団での活動を経て、平成4年に「春の手品師」で文芸誌の新人賞を受賞してデビューしました。

 恋愛をテーマに嫉妬や本音をぶつけ合う大人の女性たちの姿を描いた作品などを手がけ、テレビドラマや映画の原作にもなっています。

 直木賞は今回、2回目の候補での受賞となりました。

 受賞作の「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」(うず/いもせやま・おんなていきん/たまむすび)は、江戸時代の大坂・道頓堀を舞台に活躍した人形浄瑠璃の作者、近松半二を主人公にした時代小説です。

 現代の歌舞伎や文楽でも上演される演目を生み出した半二が、逆境を乗り越えて作品を作り出していく様子を、大阪弁を駆使したテンポのよい文体で描いています。

◇選考委員 小川洋子さんは
 今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」を芥川賞に選んだ理由について、選考委員の1人、小川洋子さんは、「最初の投票の段階で、この作品だけが過半数を超え、2回目はさらに票数を伸ばす形で、文句なしの決定だった」などと説明しました。

 会見で小川さんは、賞の選考過程について、「最初の投票の段階で、今村さんの作品だけが過半数を超えた。このほか過半数には達しなかったものの高山羽根子さんと李琴峰さんの2人に受賞の可能性がないか、議論することになった。しかし、最後まで過半数に達せず、今村さんの作品1作になった」といきさつを説明しました。

 今村さんの作品を選んだ理由については、「常軌を逸した人間本人を語り手にして描いている。それは非常に難しいことで、いるのかいないのか分からない女を鏡にしてそこに映る私を描くことで、語り手の本性に迫ることに成功している。こんな奇妙なピント外れの世界を描けるのは今村さんだけだ」と説明しました。

 そのうえで、「むらさきのスカートの女は最初、不潔な感じに描かれ、関わりたくないと思わせるような女だが、魅力的に感じてしまう。それは今村さんの筆力で、女性の魅力が改めて文学の中で発見されていると思う」として、「狂気を突き抜けた先にある哀れさみたいなものを描ける人だということが、今回の作品でも再認識できたと思う」と評価していました。

◇選考委員 桐野夏生さんは
 大島真寿美さんの作品を直木賞に選んだ理由について、選考委員の1人、桐野夏生さんは、「最初の投票で大島さんを含む3作が抜きん出た。その3作について長い時間の話し合いがあり、決選投票の結果、大島さんに決まった」などと説明しました。

 会見で桐野さんは、賞の選考過程について、「最初の投票で朝倉かすみさんと大島真寿美さん、窪美澄さんがの3作が、過半数までいかないがきっ抗した点数で抜きん出て、このほかの3作は最初の選考で外れた」としたうえで、「その後、とても長い時間の話し合いがあり、決選投票の結果、大島さんに決まった」といきさつを説明しました。

 そのうえで、大島さんの作品を選んだ理由について、「柔らかな大阪弁の語り口がすばらしいと絶賛する意見があった。人形浄瑠璃の作者である近松半二の半生を描いているが、作品世界が成熟していて、観客の心をつかんで、別世界のように生き生きと生きていくところがすごくリアルで、そこがおもしろいという意見があった」と評価していました。

 また、今回初めて直木賞の候補が全員女性だったことについては、「選ぶのに困るぐらい実力が伯仲していたし、作品はそれぞれ多様性に満ちていた。今回は偶然だと思うし、女性作家の実力がそれだけ高かった。これが珍しいことではないと思われるようになってほしい」と話していました。

◇芥川賞 候補作(5作品)
 今回の選考会では、芥川賞は5つの作品が候補作に選ばれていました。

▽今村夏子さん「むらさきのスカートの女」
 「こちらあみ子」でデビューした今村さんは、3回目の候補です。

 この作品は、近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性について「わたし」が見聞きしたことをつづった小説です。

 「むらさきのスカートの女」の日常生活や職場での仕事ぶりが平易な文章で淡々と記されていくなかで、友だちになりたいと思って執ように観察を続ける「わたし」の異常な行動が、次第に浮き彫りになっていきます。

▽高山羽根子さん「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」
 高山さんは前回初めて芥川賞の候補になり、2回連続です。

 この作品は、主人公の女性が幼少期から高校時代までの過去を回想しながら、かつて高校の同級生だった男と再会するまでの出来事を描いた物語です。

 亡くなった祖母についての思い出や性的な嫌な記憶などの回想が繰り返し登場し、過去が現実と重なっていく中で、女性が心の内に抱えていたものが少しずつ明らかになっていきます。

▽古市憲寿さん「百の夜は跳ねて」
 古市さんも、前回に続いて2回目の候補になりました。

 補作は古市さんの3作目となる小説で、就職活動に挫折してビルの窓ガラスの清掃員をしている20代の青年が主人公です。

 危険と隣り合わせの作業を続けるなか、高層マンションのガラス越しに目が合った年老いた女性の部屋に通うようになることで、生きる気力をなくしていた青年が少しずつ変わっていく様子が丁寧な描写で表現されています。

▽古川真人さん「ラッコの家」
 デビュー作が芥川賞の候補になった古川さんは、3回目です。

 作品は、九州地方に住む視力をほとんど失った1人暮らしの年老いた女性が主人公です。

 めいと夕食を食べたり買い物に出かけたりするありふれた日常が描かれる中で、過去や空想の世界を交えた女性の意識の流れが、改行がほとんどない独特の文体で丁寧に表現されています。

▽李琴峰さん「五つ数えれば三日月が」
 おととしデビューした李さんは、初めて候補に選ばれています。

 作品は、作者自身と同じように日本に留学してそのまま働くようになった台湾出身の女性が、台湾へ留学して現地で家庭をもった友人の日本人女性と東京で5年ぶりに再会する物語です。

 食事をともにして近況を報告し合うなかで、友人に対して長く秘めていた思いを伝えられずに悩む主人公の繊細な心情を、漢詩を織り交ぜながら表現しています。

◇直木賞 候補作(6作品)
 今回の選考会では、直木賞は6つの作品が候補作に選ばれていました。

▽朝倉かすみさん「平場の月」
 朝倉さんは、今回初めて候補となりました。

 この作品は、印刷会社に勤める50歳を過ぎた男性が主人公です。

 妻と離婚したあと中学校の同級生だった女性と偶然再会し、2人の距離が近づいていくなかで、男性がさまざまな思いを抱いて日々を過ごしていく様子が、丁寧に描かれています。

▽大島真寿美さん「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」
 大島さんは「あなたの本当の人生は」以来、2回目の候補です。

 この作品は、江戸時代の大坂・道頓堀を舞台に活躍した人形浄瑠璃の作者、近松半二を主人公にした時代小説です。

 現代の文楽でも愛される演目を生み出した半二が、逆境を乗り越えて作品を作り出していく様子を、大阪弁を駆使したテンポのよい文体で描いています。

▽窪美澄さん「トリニティ」
 窪さんも、前々回の「じっと手を見る」に続いて2回目です。

 作品は、1960年代に同じ出版社で出会った3人の女性たちの半生を、昭和から平成にかけての時代背景を織り交ぜながら描いた物語です。

 フリーライター、イラストレーター、そして専業主婦として異なる道を歩んでいく3人が、今よりもはるかに男性中心だった社会の中で、仕事や結婚、子育てなどをめぐるさまざまな問題に直面しながらそれぞれの生き方を選び取っていくさまが、繊細な筆致で描かれています。

▽澤田瞳子さん「落花」
 歴史・時代小説を手がける澤田さんは、3回目の候補に。

 作品は、平安時代中期、独特の節をつけて経を唱える「梵唄(ぼんばい)」の第一人者と言われた僧の「寛朝(かんちょう)」が主人公です。

 京を離れ、平将門が勢力を広げる関東にやってきた寛朝が、戦に巻き込まれながら究極の音楽を探し求める姿を、フィクションを交えながら丁寧に描き出しています。

▽原田マハさん「美しき愚かものたちのタブロー」
 原田さんは、4回目の候補です。

 この作品は、ことし開館60周年を迎えた国立西洋美術館の礎となった「松方コレクション」をめぐる物語です。

 大正時代に美術館の設立を夢見てパリなどで名画を収集した実業家の松方幸次郎の足跡と、その後、戦争の動乱に巻き込まれたコレクションの数奇な運命が描かれ、アートが持つ「力」や文化財を後世に残していく意味についても問いかけます。

▽柚木麻子さん「マジカルグランマ」
 柚木さんは、5回目の候補です。

 候補作は、70代半ばになって「理想のおばあちゃん」としておよそ半世紀ぶりに再び俳優デビューを果たした女性の物語です。

 一時は脚光を浴びたものの、仕事がなくなったうえ急死した夫が残した借金を背負うことになった女性がしたたかに生きていく姿を、さまざまな登場人物との交流を通して描いています。
| 雑感 | 21:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
参院選「必ず行く」「期日前投票した」57% 前回より低い水準
 今月21日に行われる参議院選挙を前にNHKが行った世論調査によりますと、投票に「必ず行く」と答えた人と「期日前投票をした」と答えた人は合わせて57%で、前回3年前の選挙の同じ時期に比べ低い水準となっています。

 NHKは参議院選挙を前に今月13日から3日間、全国の18歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。

 調査の対象となったのは3652人で、57%にあたる2083人から回答を得ました。

 それによりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は1週間前の調査と変わらず、45%でした。

 一方、「支持しない」と答えた人も1週間前と同じ、33%でした。

 今回の参議院選挙にどの程度関心があるか聞いたところ
▽「非常に関心がある」が22%
▽「ある程度関心がある」が45%
▽「あまり関心がない」が22%
▽「全く関心がない」が5%でした。

 参議院選挙の投票に行くかどうか聞いたところ
▽「必ず行く」が46%
▽「行くつもりでいる」が25%
▽「行くかどうかわからない」が9%
▽「行かない」が6%
▽「期日前投票をした」が11%でした。

 「必ず行く」と「期日前投票をした」と答えた人は、合わせて57%で、調査方法が異なるため単純な比較はできませんが、前回3年前の選挙の同じ時期と比べ、7ポイント低くなっています。

 投票先を選ぶ際に最も重視することを6つの政策課題をあげて尋ねたところ
▽「社会保障」が29%
▽「経済政策」が21%
▽「消費税」が19%
▽「外交・安全保障」が9%
▽「憲法改正」が8%
▽「原子力政策」が3%でした。

 今回の参議院選挙で、与党と野党の議席がどのようになればよいと思うか尋ねたところ
▽「与党の議席が増えたほうがよい」が24%
▽「野党の議席が増えたほうがよい」が30%
▽「どちらともいえない」が38%でした。

 ことし10月に消費税率が10%に引き上げられます。これについて
▽「賛成」が26%
▽「反対」が37%
▽「どちらともいえない」が31%でした。

 今の憲法を改正する必要があると思うか聞いたところ
▽「改正する必要がある」が29%
▽「改正する必要はない」が32%
▽「どちらともいえない」が30%でした。

 投票先を選ぶ際、公的年金をめぐる問題をどの程度考慮するか聞いたところ
▽「大いに考慮する」が24%
▽「ある程度考慮する」が42%
▽「あまり考慮しない」が17%
▽「全く考慮しない」が6%でした。

 各党の支持率は、
▽「自民党」が34.2%
▽「立憲民主党」が6.0%
▽「国民民主党」が1.5%
▽「公明党」が4.3%
▽「共産党」が3.2%
▽「日本維新の会」が3.1%
▽「社民党」が0.5%
▽「特に支持している政党はない」が39.1%でした。
| 政策 | 06:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
なぜ日本のサンマが不漁に 背景は

 16日から東京で始まった、サンマの資源管理を話し合う国際会議では、新たにサンマの漁獲規制を導入できるかどうかが焦点となっています。

 なぜ、いま、日本のサンマ漁が不漁となっているのでしょうか。

◇この10年間で半分以下に
 日本のサンマの「漁獲量」は20万トンから30万トンほどで推移してきましたが、2015年からは10万トン前後と不漁が続いています。特におととしは8万4000トンと平成以降では最も少なくなりました。

◇参入相次ぎ年々減少する日本の割合
 「北太平洋漁業委員会」が管理する北太平洋でサンマを漁獲している国と地域による「漁獲量」は、過去10年はおおむね年間40万トン程度で推移していますが、日本が占める割合は年々、減少しています。

 代わって増えているのが、所得の上昇などに伴って魚の消費が増えている中国や台湾で、最近では台湾の「漁獲量」が日本を上回っています。

 北太平洋では、1980年代ごろまでは、サンマをとっていたのは日本とロシアだけでしたが、その後、台湾や韓国が取るようになり、7年前からは中国も参入しました。

 中国や台湾は、日本の排他的経済水域の外側にあたる公海で大型の漁船を使ってサンマの漁獲を増やしていて、農林水産省では、これによって日本の沿岸に来るサンマの数が減り、不漁になる要因のひとつになっていると見ています。

◇“回遊ルートが変化”指摘も
 また、海水温の上昇などによってサンマが太平洋を回遊するルート自体が変わり、日本沿岸からより遠い海域を通るようになったことも不漁につながっていると指摘されています。

◇秋の味覚ではなくなる?
 こうした状況を受けて、日本は、これまでは8月から12月に限っていたサンマ漁の時期を、ことしからは1年を通じて操業できるように改めました。

 すでに北海道や東北の漁船が北太平洋の公海で操業し水揚げしていて、これからは「秋の味覚」のイメージが変わることも予想されます。

◇“100グラムあたり100円超” 値上がりするサンマ
 サンマの小売り価格をみると、東京23区のスーパーなどでの調査では、2015年は平均で100グラムあたり80円でしたが、その後上がり続け去年は104円と、漁獲量の減少に伴って価格が上昇する傾向にあります。

◇漁獲高トップは台湾
 サンマの漁獲量が世界で最も多いのは台湾で、日本の排他的経済水域の外側にあたる北太平洋の公海で漁を行っています。

 台湾当局や地元の漁業団体によりますと、漁獲量は、2008年以降、十数万トンで推移していて、おととし(2017年)は10万4000トンでした。

 捕れたサンマは台湾でも消費されますが、大半は中国や韓国などに輸出されています。とりわけ中国への輸出量は、2012年以降、急激に伸びていて、2016年と2018年は、それまで輸出先で最も多かった韓国を上回っています。

◇今のペースでとり続けると…
 こうした中、「北太平洋漁業委員会」は、北太平洋のサンマの「資源量」を初めて科学的に推計した報告書をまとめました。

 それによりますと、去年までの3年間の平均でみると将来にわたって持続可能にするため最適とされる「資源量」を、2割程度下回っていることがわかりました。

 報告書では、今のペースでとり続けると、「資源量の十分な回復が見込めなくなるおそれがある」と指摘しています。

◇専門家「ブレーキかける国際的な仕組みを」
 水産資源の管理に詳しい東京海洋大学の勝川俊雄准教授は、「今のうちに、漁獲量にブレーキをかける国際的な仕組みを作っておくことが急務だ」と指摘しています。

 そのうえで、日本が議長国としてサンマの漁獲量について規制を設けることを提案することについて、勝川准教授は、「まずは、全体の漁獲量を抑えることで合意することが大事で、各国の枠を決めないのであれば賛成になりやすいだろう」と述べました。

◇16日からの国際会議で漁獲規制 導入なるか
 このような状況の中、サンマの資源管理を話し合う国際会議が、16日から東京で始まりました。参加国が一致して漁獲規制を導入できるかどうかが焦点となっています。
| 環境とまちづくり | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
「手足口病」流行拡大 過去10年で最多に

 主に幼い子どもが感染し、手足や口に発疹ができる「手足口病」の流行が拡大しています。

 患者数はこの時期としては過去10年で最も多くなっており、国立感染症研究所は今後ピークを迎える可能性が高いとして、手洗いなど、予防を徹底してほしいと呼びかけています。

 「手足口病」は、手や足、それに口の中などに発疹ができるウイルス性の感染症で、幼い子どもではまれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。

 国立感染症研究所によりますと、今月7日までの1週間に、全国のおよそ3000の小児科の医療機関から報告された患者数は3万1065人で、1医療機関当たりでは9.79人となりました。

 この時期としては過去10年で最も大きな流行となっています。

 都道府県別では、福井県で31.13人、石川県で26.76人、香川県で17.11人、三重県で17.05人、滋賀県で16.41人、などとなっていて、流行の中心がこれまで最も多かった九州地方から、中部地方など東に移ってきています。

 流行は、今後1週間から2週間でピークを迎える可能性が高いということで、国立感染症研究所の藤本嗣人室長は、「特に幼い子どもがいる家庭や保育園などでは、オムツの適切な処理やこまめな手洗い、それにタオルを共有しないなど予防を徹底してほしい」と呼びかけています。

◇都道府県別の患者数
 各都道府県ごとの1医療機関当たりの患者数は次のとおりです。(冒頭の全国地図の具体的なデータです)(全国の1医療機関当たりの患者数は9.79人です)

北海道 1.86人
青森県 3.83人
岩手県 1.83人
宮城県 2.64人
秋田県 0.43人
山形県 6.27人
福島県 15.66人
茨城県 12.41人
栃木県 5.83人
群馬県 4.83人
埼玉県 11.03人
千葉県 14.22人
東京都 9.72人
神奈川県 10.31人
新潟県 11.11人
富山県 13.28人
石川県 26.76人
福井県 31.13人
山梨県 4.08人
長野県 3人
岐阜県 8.08人
静岡県 7.7人
愛知県 9.76人
三重県 17.05人
滋賀県 16.41人
京都府 11.21人
大阪府 8.78人
兵庫県 15.19人
奈良県 9.32人
和歌山県 10.3人
鳥取県 16.21人
島根県 9.91人
岡山県 9.65人
広島県 7.92人
山口県 15.57人
徳島県 5.09人
香川県 17.11人
愛媛県 10.84人
高知県 16.07人
福岡県 13.1人
佐賀県 12.35人
長崎県 8.93人
熊本県 10.42人
大分県 6.39人
宮崎県 2.33人
鹿児島県 5人
沖縄県 1.38人
| 福祉・医療と教育 | 19:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
日照不足で野菜値上がり きゅうりは50%超高

 北日本や東日本の太平洋側などでこのところ日照時間が少ない状態が続いて一部の野菜は生育が遅れ、卸売価格が上昇しています。

 中でも「きゅうり」は、平年を50%以上上回る高い水準となっています。

 農林水産省によりますと、東京都中央卸売市場での主な野菜の卸売価格は、今月11日の時点できゅうりが平年と比べて57%高くなっているほか、なすが20%、ピーマンが9%、それぞれ平年に比べて値上がりしています。

 このうち、きゅうりはこの時期の主な産地である福島県や群馬県などで日照不足の影響で生育が遅れていて今月8日ごろから急激に価格が上がっているということです。

 農林水産省では今後、日照不足が長く続けば野菜の生育にさらに影響がでるおそれもあり、天候や価格の動向を注視したいとしています。

 一方、たまねぎは平年を30%余り下回っているほか、大根は20%、にんじんは16%、それぞれ平年に比べて値下がりしています。

 農林水産省によりますと、大根やにんじんは、この時期の主な産地の北海道で日照不足の影響がなく生育が順調なため価格は平年を下回って推移し、同じ北海道などがこの時期の主な産地のトマトも価格は安定しているということです。
| 環境とまちづくり | 06:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
在宅医療で新たに学会設立 医師や介護関係者 連携強化
 病気になっても自宅で暮らしたまま治療を受ける在宅医療について、新たに設立された学会が東京都内で開かれ、医師や介護関係者などが地域での連携を強化して質の高い医療を提供することを確認しました。

 設立されたのは医療や介護福祉、それに行政の関係者などで作る「日本在宅医療連合学会」で、およそ5000人が参加して初めての集会が開かれました。

 人口の多い団塊の世代が全員75歳以上となる2025年には在宅医療を必要とする人はおよそ100万人に上るとされ、学界ではそれぞれの患者に応じた医療をどう提供するか議論が行われました。

 このうち、大会長を務めた東京 東大和市の東大和ホームケアクリニックの森清院長は、患者が病院から退院する際の在宅医療への移行をスムーズにするとともに、介護事業者や行政の担当者などとの連携が重要だとして、地域の関係者が一体となって進める必要性を強調しました。

 また、医療機関が少ない地方での対応や認知症の高齢者の支援などについても議論が行われ、地域で連携を強化して質の高い医療を提供することを確認していました。

 森大会長は、「在宅医療の重要性はさらに高まっている。患者や家族の幸せのために連携して質を向上させていきたい」と話していて、今後、学会として人材の育成や提言なども行うことにしています。
| 福祉・医療と教育 | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) |